アンドロサケ・カルネア(Androsace carnea)の育て方
ピレネー、アルプスに自生するアンドロサケ・カルネアは、草丈は3~5cmで標高1200~3000mの湿った岩礫斜面、岩棚、草付きの岩上などに生えます。 ロゼットに花茎を立ててピンクや白の花を咲かせますが、岩陰に生えている時には見えないくらい小さな姿だということです。 上のアンドロサケ・カルネアは、自宅で2007年3月24日に撮影したものです。 アンドロサケ・カルネア(Androsace carnea)の特徴と育て方 アンドロサケ・カルネア 2004年3月24日撮影 栽培品 和名 アンドロサケ・カルネア ...
トチナイソウ(栃内草)の育て方
岩手県(早池峰山)北海道(礼文島、ポロヌプリ山、夕張山地)。アジア北部、カナダが、自生地のトチナイソウ(栃内草)は、亜高山帯~高山帯の乾いた草地や礫地に生える多年草で高さは3~5㎝です。 海外のAndrosaceよりも花が大き目でとても魅力のある花です。名前は最初に採取した栃内人壬五郎氏にちなむようです。 日本で見られるトチナイソウ属はトチナイソウとリュウキュウコザクラの2種だけということで、とても貴重な植物になっています。 トチナイソウ(栃内草) 2007年4月14日撮影 栽培品 トチナイソウ(栃内草 ...
アンドロサケ・アルメニアカ・マクランタ(Androsace armeniaca var. macrantha)の育て方
アルメリアの2200mに自生するというアンドロサケ・アルメニアナ・マクランタは種から育てました。アンドロサケ・アルメニアカ・マクランタは私が育てている仲間の中では草丈も高く全体に大きな方で、花径も1㎝、花茎10㎝を伸ばし数花の玉咲きになります。 花後枯れてしまったことから、管理が悪かったのではないかと思っていましたが、越年草であったことを知りました。種が出来なかったので仕方がない事のようでした。 上のアンドロサケ・アルメニアナ・マクランタは、自宅で2007年4月1日に撮影した2006年1月播種の花です。 ...
ハクロバイ(ギンロバイ)の育て方
ハクロバイ(ギンロバイ)は本州(赤沢山、南アルプス、大台ヶ原)、四国(剣山)などの高山帯に自生しているとわかった時に、とても似ているキンロバイが北海道、本州中部以北の高山に生えると知った時と同じように驚きました。 キンロバイは高山植物とは知らずにさし芽苗をいただいて育てていて、早池峰山の頂上に咲いているのを見てびっくりしました。 初めてハクロバイを見た時はキンロバイに似ていて白い花だったので、調べてみるとキンロバイに比べて関東より西の方の山に生えているようでした。 キンロバイはロックガーデンをつくるより前 ...
ヤマブキショウマ(山吹升麻)の育て方|礼文島、八方尾根、池の平湿原のヤマブキショウマ
ヤマブキショウマ(山吹升麻)は山に登ると必ずという位出会いますが、ずっと山で見る花で育てる花ではないと思っていました。 しかし、我が家のように様々な花を育てていると、いつの間にか育てることになる花があります。そんな時は身近で見ることのできる幸運を授けていただいたと思うことになります。 そして、ヤマブキショウマの雌花とトリアシショウマとの区別がつきにくく苦労したことを思い出し、ヤマブキショウマを身近に見ることで苦手意識を克服することが出来たと思っています。 上のヤマブキショウマ(山吹升麻)は、自宅で2016 ...
カザグルマ(風車)の育て方|日光植物園のカザグルマ
園芸家の間で人気のあるクレマチスはかなり品種が多いようですが、その多くがカザグルマとの交配によってつくられたと言います。 原種が絶滅危惧種になっていることから、原種をあまり見たことがない方が多く、原種との区別が難しくなっているようです。 日本のセンニンソウ属の代表的な植物である日光植物園で写したセンニンソウも載せています。また日本に自生するセンニンソウ属のハンショウヅル、ミヤマハンショウヅル、クサボタンなどは別のページに載せています 上のカザグルマは、自宅で2020年5月4日に撮影したものです。 カザグル ...
トウサワトラノオ(悼沢虎の尾)の育て方|同じ仲間のオカトラノオ、ヌマトラノオ
他の山野草を購入した時に、その鉢の中に入っていたのがトウサワトラノオ(悼沢虎の尾)でした。絶滅危惧種に指定されて、国内では唯一、愛知県の限定された地域に自生するとされていました。 栃木県では絶滅したとされていたトウサワトラノオ(悼沢虎の尾)が偶然見つかり、現在保護育成されているようです。自生地にはいつか行って見ようと思いながらもまだ見ていないのですが、我が家の零れ種からだろうトウサワトラノオが小さな花をつけた後にかなり元気に育っています。 休耕田などに生えているということから、田が整備され、用水路がコンク ...
カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)の育て方
カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)は地中海の東部沿岸から西アジアが原産地です。ウインターアイリスの名前があるように日本では1~3月の寒い時期に咲きます。 日当たりで育てることが一番大切なアヤメで、草丈は40㎝程度で花はそれより低く10~15㎝、直径5~7㎝程度の薄紫~濃い紫色、白の花を咲かせます。 玄関わきの日当たりに植えたので、花のない時期に家の出入りに楽しむことが出来ます。 上のカンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)は、自宅で2016年1月7日に撮影したものです。 カンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)の特徴と育て方 和名 カ ...
オニバス(鬼蓮)ー加須市(旧北川辺町)の自生地
オニバス(鬼蓮)はスイレン科・オニバス属で本州(新潟以南)、四国、九州の池や沼に生える大型の1年草の水草で、葉は直径2mを超えるものもあります。 現在、絶滅危惧種になっているオニバスは保護されているようで、自生地が限られているので、見ることのできるところは限られています。 埼玉県加須市(旧北川辺町)に自生地があるということで行って見ましたが、花は午前中に開き、午後にはしぼんでしまうようで、きれいに開いている花を見ることはできませんでした。 上のオニバス(鬼蓮)は2008年9月11日に北川辺町で撮影したもの ...
オモダカ(面高)ーオニバスの沼に生えていた(加須市旧北川辺町)
オモダカ(面高) 2008年9月11日撮影 オモダカ(面高) 2008年9月11日撮影 オモダカ(面高)の特徴 和名 オモダカ(面高) 別名 ハナグワイ 学名 Sagittaria trifolia 科名・属名 オモダカ科 オモダカ属 分布 日本全土 花期 8~10月 特徴 水田や浅い沼、湿地などに生える多年草。 人の顔に見える葉身が、水面から高く伸びた葉柄についていることにより面高という名が付いたと言われる。 地中に匐枝を伸ばし、先端に小さな球茎作る。 葉は根生し、若い株のものは線形で水中にあるが、ふ ...
ハグロソウ属のハグロソウ(葉黒草)とキツネノマゴ属のキツネノマゴ(狐孫)の比較
キツネノマゴ科のハグロソウ(葉黒草)とキツネノマゴ(狐孫)を比べて見ました。同じ科ですが、キツネノマゴはいたるところで見ることが出来ますが、ハグロソウはあまり見る機会がない野草で、写真では見ていたのですが、ヒガンバナを写すために巾着田に行った折に初めて出会うことが出来ました。 ハグロソウも、キツネノマゴも唇弁花ですが、ハグロソウは、美しいピンクの可憐な2唇形で下唇の方が幅が広く、キツネノマゴに比べてかなり目立つ花を咲かせていました。 ハグロソウは、自生地が関東地方よりも西という事なので、北関東の我が家の近 ...
ウグイスカグラ(鶯神楽)、コウグイスカグラ(小鶯神楽)
ウグイスカグラ(鶯神楽)、コウグイスカグラ(小鶯神楽)は、スイカズラ科・スイカズラ属の落葉低木です。 上のウグイスカグラ(鶯神楽)は、2008年4月11日にわんぱく公園で撮影したものですが、数年前にコウグイスカグラ(小鶯神楽)の実を赤城山で見ていたので、その仲間であることはすぐにわかりました。 赤城山で見たコウグイスカグラは実が熟していて、細い柄についた2個の小さな実が何ともかわいらしく感動しました。 そのようなことから、図鑑で花も調べていたので、花だけでも同じ仲間だという事が分かりました。 ウグイスカグ ...
ハマニガナ(浜苦菜)ー小清水原生花園にて
ハマニガナ(浜苦菜) 2008年6月22日撮影 ハマニガナ(浜苦菜)は、キク科 ニガナ属で、海岸の砂地に生える多年草で、地下茎を長くのばして殖えます。日本全土に自生するようですが、私は海辺に遠いところに住んでいたため、小清水原生花園で始めて見ました。 花はニガナと同じような形でだったので、ニガナということは分かりましたが、砂に埋もれた葉は変化は多いようですが、浜辺に生えるにふさわしいと思いました。 ハマニガナ(浜苦菜) 和名 ハマニガナ(浜苦菜) bet別名 ハマイチョウ 学名 Ixeris repens ...
エゾオオサクラソウ(蝦夷大桜草)ー釧路湿原にて
エゾオオサクラソウ(蝦夷大桜草) 2008年6月22日撮影 エゾオオサクラソウは、何度か種を播き、ある程度まで大きくなりながら花を見ることがないままに夏の暑さに耐えられず枯れてしまったことのある花です。 そんなことから大きな葉は何度か見ることが出来ましたが、花は写真以外には見たことがありませんでした。 サクラソウの仲間が大好きな私が、思いがけず釧路湿原の山の中を散策していて出会ったのが写真の花で、数日で終わるのではないかと思えるような花でした。 出会った花はこの株だけで他には見当たりませんでしたが、一目で ...
小清水原生花園で出会ったノビル
ノビル(野蒜) 2008年6月22日撮影 ノビルは子供のころに道端でよく見かけましたが、現在は農道が整備されたために見る機会がなくなっています。 鱗形は直系1~2㎝の球形で白い膜質の外皮に包まれていて、ラッキョウを小さくしたような感じだったのを覚えています。 学校の帰り道に遠回りをして野の花が咲いているの道を野遊びをしながら帰って来た子供時代が懐かしく思い出されます。 またノビルを酢味噌あえで食べた記憶も蘇ってきますが、もう数十年も食べたことがありません。 ノビル(野蒜) 和名 ノビル(野蒜) 学名 Al ...
北海道の浜辺で見たオカヒジキ(陸鹿尾菜)
オカヒジキ(陸鹿尾菜) 2008年6月22日 撮影 小清水原生花園 オカヒジキ(陸鹿尾菜)は北海道の小清水原生花園の砂浜で始めて見ました。オカヒジキは海藻のひじきを思わせるような姿をしていましたが私が見たのは小苗でしたが、高さ10から40㎝位にはなるようです。 日本全土に分布するということですが、海から離れたところに住んでいるためか始めて見ました。 オカヒジキ(陸鹿尾菜)の特徴 和名 オカヒジキ(陸鹿尾菜) 学名 Salsola komarovii 科名・属名 ヒユ科 オカヒジキ属 分布 日本全土 花期 ...
11月の庭に咲いた山野草の花たち
関東地方の我が家の庭は11月が秋の花が一番美しい季節かもしれません。 庭の紅葉も始まり、秋の山野草の花も夏の暑さから解放されたように11月の初旬から咲き誇るようになります。 春の花のような華やかさはないものの冬を迎える前に咲く花は可憐でしっとりとした装いに咲きます。 10年ほど前に種をいただいて育て始めた1年草のムラサキセンブリが、零れタネで庭を埋め尽くして咲くようになり我が家の秋の庭は様変わりしました。 11月の庭に咲いた山野草の花たち 今年は秋の花が早く10月の下旬からムラサキセンブりやツワブキが咲き ...
10月の庭に咲いた山野草の花たち
ヤマラッキョウ 2017年10月31日撮影 10月は例年山野草の展示会があるので、その準備で忙しい時間を過ごすことになります。 山野草会の展示会は毎年中旬以降に予定されてい、て搬入、その後3日間ですが、その時期に合うように紅葉を促したり、花の咲く時期を考えたり出品出来そうなものを少し手入れをしたりとなんとなく忙しい気持ちになります。 テーブルが決まっているので、その年により出品数を増やさなければならないこともあって、準備が忙しくなったりします。 展示会に出品するために用意した寄せ植えや草物盆栽は「草物盆栽 ...