オノエラン(尾上蘭)
オノエラン(尾上蘭)は、ラン科・カモメラン属で本州(中部地方以北、紀伊半島)の日当たりの良い岩上や草地に生える高さ10~15cmの多年草でとっても可憐なランです。 辛い登りの後の頂上湿原に咲いていたオノエランにで会った時は疲れを忘れて写真を写していました。 和名のオノエランは山の上に生える蘭の意とのこと、まさに天上のような田代山の頂上に咲いていました。 上のオノエラン(尾上蘭)は、2003年7月5日に田代山で撮影したものです。 オノエラン(尾上蘭)の特徴 オノエラン(尾上蘭) 2003年7月5日 撮影 田 ...
トンボソウ(蜻草)
トンボソウ(蜻草)は、ラン科・ツレサギソウ属で全国の湿り気のある林内に生える高さ15~35cmの多年草です。トンボソウ属に分類されることもあります。 ツレサギソウ属には、亜高山帯の草地に生えるホソバノキソチドリ、日当たりのよい湿地に生えるコバノトンボソウなどがあります。また、亜高山帯の草地に生えるキソチドリがあります。 上のトンボソウ(蜻草)は、2004年7月24日に霧ヶ峰高原で撮影したものです。 トンボソウ(蜻草)の特徴 トンボソウ(蜻草) 2004年7月24日 撮影 霧ヶ峰高原 和名 トンボソウ(蜻草 ...
ミヤマモジズリ(深山文字摺)
ミヤマモジズリ(深山文字摺)は、ラン科・ミヤマモジズリ属で北海道、本州(中部地方以北)、四国の山地の樹林下に生える高さ10~20cmの多年草で茎は球状に肥厚する根から出て、直立します。 モジズリのように花が螺旋状につきますが、同じ仲間ではありません。 以前はテガタチドリ属に分類されていましたが、ミヤマモジズリ属になっています。 テガタチドリ属だったものにノビネチドリがあり、現在はノビネチドリ属になっています。 上のミヤマモジズリ(深山文字摺)は、2006年8月25日に八千穂高原自然園で撮影したものです。 ...
テガタチドリ(手形千鳥)とノビネチドリ(延根千鳥)の比較
テガタチドリ(手形千鳥)は、ラン科・テガタチドリ属で北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の草地に生える高さ30~60cmの多年草で塊根は掌状に分裂して「手形」になります。 ノビネチドリ(延根千鳥)は、ラン科・ノビネチドリ属で、北海道、本州(中部地方以北)、四国、九州。東北アジアの亜高山帯の草地に生える高さ30~60cmの多年草です。長楕円形で長さ7~15㎝の葉の縁が著しく波打つのが特徴です。 ノビネチドリは、根は掌状にならず、伸びるため「延根」といいます。以前はテガタチドリ属に分類されていたが、 ...
ホソバノキソチドリ、コバノトンボソウ、キソチドリの比較
ホソバノキソチドリ(細葉の木曽千鳥)は、ラン科・ツレサギソウ属で、北海道、本州(北部、中部地方)、四国の亜高山帯の草地に生え、とても出会うことの多いツレサギソウ属の多年草で、側花弁の先は細長くならず、唇弁が細長く、細長い距が水平から下向きにつくのが特徴です。 コバノトンボソウ(小葉の蜻草)は、ホソバノキソチドリの変種でよく似ていますが、最下の葉が広線形であること、淡黄緑色の花を数個まばらにつけて、距が後方にはね上がるのが特徴です。 キソチドリ(木曽千鳥)もツレサギソウ属ですが、亜高山帯の針葉樹林内に生え、 ...
オオヤマサギソウ(大山鷺草)とタカネサギソウ(高嶺鷺草)の比較
オオヤマサギソウ(大山鷺草)は、ラン科・ツレサギソウ属で、全国の山地の樹林内に生える多年草で、葉は普通2個が大きく、狭長楕円形で長さ10~20㎝、光沢があり、上部の葉は次第に小型になります。 ツレサギソウ属に興味を抱き探していましたが、尾瀬でオオヤマサギソウに出会うことが出来ました。 仲間のタカネサギソウ(高嶺鷺草)は八方尾根で写しましたが、ツレサギソウの仲間はかなり苦労して名前を決めていますが、不安はぬぐえません。 上のオオヤマサギソウ(大山鷺草)は、2005年8月11日に尾瀬で撮影したものです。 オオ ...
エゾチドリ(蝦夷千鳥)
エゾチドリ(蝦夷千鳥)は、ラン科・ツレサギソウ属で、北海道、千島、樺太の海岸近くの草原に生える多年草で、ツレサギソウの仲間ではやや大型の白色の花を密に穂状つけます。 礼文島では初めて見ることができた、ラン科の植物に数種出会うことが出来とても嬉しい旅になりました。 ラン科・ツレサギソウ属の仲間は地味ですがとても気になる花で、山に行くたびに探していたのですが、このような目立つ花は初めて見ました。 上のエゾチドリ(蝦夷千鳥)は、2006年7月4日に礼文島で撮影したものです。 エゾチドリ(蝦夷千鳥)の特徴 エゾチ ...
礼文島で出会った、サイハイラン(采配蘭)とスズムシソウ(鈴虫草)
サイハイラン(采配蘭)は、ラン科・サイハイラン属で、山野の木陰に生える多年草です。花茎は高さ30~50㎝、10~20個の花を総状につけ、淡緑褐色で紅紫色を帯び、細長く垂れ下がる花は野生蘭とは思えない華やかさがあります。 スズムシソウ(鈴虫草)ラン科・クモキリソウ属で、北海道、本州、四国、九州、朝鮮の、山地の樹林下に生えるようですが、私は礼文島で初めて出会いました。 花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ているということで名前が付いた花ですが、派手さはないものの野生の欄らしい気品のある花にとても惹かれました。 ラン ...
ササバギンラン(笹葉銀蘭)、ギンラン(銀欄)、キンラン(金蘭)の比較
ササバギンラン(笹葉銀蘭)は、ラン科・キンラン属で、全国の落葉樹林内に生える多年草で、茎は高さ30~50㎝になり、ギンラン(銀欄)は、本州、四国、九州の雑木林の林下や、里山の林下に生える高さ10~25cm位の多年草です。 ササバギンランとギンランは良く日いますが、大きさの他、上部の葉が花より上に出ていることと、写真のように長い苞葉を持ていることで区別ができます。 キンラン(金蘭)は、高さ30~70cmと大きく、茎頂に直径約1cmの鮮黄色の花を3~12個つけることで区別できます。 ラン科植物の殆どは 「ラン ...
コケイラン(小蕙蘭)
コケイラン(小蕙蘭)は、ラン科・コケイラン属で、全国の山地のやや湿った林内に生える多年草です。エビネを細身にしたようなランで、里山の雑木林から亜高山帯に近いブナ林まで、幅広く自生しているということですが、私は礼文島で見ただけです。 別名のササエビネにふさわしく、エビネを小型にしたような可憐な花でした。 上のコケイラン(小蕙蘭)は、2006年7月3日に礼文島で撮影したものです。 コケイラン(小蕙蘭)の特徴 コケイラン(小蕙蘭) 2006年7月3日 撮影 礼文島 コケイラン(小蕙蘭) 2006年7月3日 撮影 ...
エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)
エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)は、ラン科・カキラン属で、全国の山地の林内に生え、目立たない色だが、やはりラン科の植物なので自己主張は強く、1度見た時から忘れられない植物になりました。 目立たない花ですが、その後何度も出会うことが出来たのは、生息場所が多いことを意味しているのでしょうか。 上のエゾスズラン(蝦夷鈴蘭)は、2005年8月11日に尾瀬で撮影したものです。 エゾスズラン(蝦夷鈴蘭)の特徴 エゾスズラン(蝦夷鈴蘭) 2005年8月11日 撮影 尾瀬 エゾスズラン(蝦夷鈴蘭) 2004年7月11日 撮影 高 ...
エピデンドラム・ケントラデニア(Epidendrum centradenia)とエピデンドラム(Epidendrum)
エピデンドラム・ケントラデニア(Epidendrum centradenia)は、ラン科・エピデンドラム属で、中・南アメリカ(コスタリカ・パナマ)原産の着生ランで、桜姫千鳥(野生ラン)という名札がついていて、詳しい名前が分かりませんでしたが、ホームページを見た方から教えていただくことが出来ました。 エピデンドルム属はラン科のうちでももっとも早くから発見、分類された。約1000種を含む大きなグループですが、品種改良が進み、様々な品種が出回っているようです。 上のエピデンドラム・ケントラデニア(Epidend ...
クマガイソウ(熊谷草)
クマガイソウ(熊谷草)は、ラン科・アツモリソウ属で、北海道(西南部)、本州、四国、九州の山野の林内、特に杉林や竹林に多い多年草で、大群生が見られるところがあるようです。 地下茎は節間が長く、全長は1m以上になるようなので、適地であれば地植え栽培が可能です。 上のクマガイソウ(熊谷草)は、2003年5月3日に花之江の郷で撮影したものです。 クマガイソウ(熊谷草)の特徴 クマガイソウ(熊谷草) 2005年4月15日 撮影 星野自然村 和名 クマガイソウ(熊谷草) 学名 Cypripedium japoni ...
エゾスカシユリ(蝦夷透し百合)
エゾスカシユリ(蝦夷透し百合)は、ユリ科・ウバユリ属で、北海道の道東、道北では、原生花園に限らず、各地で見ることができます。 北海道では花の咲く時期はあちこちで群生を作っており、北海道旅行の気分を満喫できる花のひとつになっています。 上のエゾスカシユリ(蝦夷透し百合)は、2008年6月24日に小清水原生花園で撮影したものです。 エゾスカシユリ(蝦夷透し百合)の特徴 エゾスカシユリ(蝦夷透し百合) 2008年6月24日 撮影 小清水原生花園 エゾスカシユリ(蝦夷透し百合) 2006年7月4日 撮影 礼文島 ...
ウバユリ(姥百合)とオオウバユリ(大姥百合)の比較
ウバユリ(姥百合)は、ユリ科・ウバユリ属で、本州(関東地方以西)、四国、九州の山野の湿った林内に生える多年草で、大きな姿は良く目立ちます。 ウバユリはかなり出会う機会が多かったのですが、オオウバユリ(大姥百合)に山林で見た時にはあまりの大きさに驚きました。 上のウバユリ(姥百合)は、2007年8月9日に裏磐梯で撮影したものです。 ウバユリ(姥百合)の特徴 ウバユリ(姥百合) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園 ウバユリ(姥百合) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園 和名 ウバユリ(姥百 ...
ギョウジャニンニク(行者大蒜)|アリウム・キネウム(Allium cyneum)
ギョウジャニンニク(行者大蒜)は、ヒガンバナ科・ネギ属で、奈良県以北、北海道、千島列島、カラフト、カムチャッカ、東シベリアの深山や北地に生える多年草で、行者の食べるニンニクの意味のようです。 ビタミンやミネラル分をまんべんなく含み、ネギ属のなかでも含量も高く、滋養強壮効果が期待できるということで、山菜として好まれているようです。 上のギョウジャニンニク(行者大蒜)は、2006年7月4日に礼文島で撮影したものです。 ギョウジャニンニク(行者大蒜)の特徴 ギョウジャニンニク(行者大蒜) 2003年5月3日 撮 ...
ツクバネソウ(衝羽根草)とクルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)の比較
ツクバネソウ(衝羽根草)は、シュロソウ科・ツクバネソウ属で、本州(東北地方、関東地方北部、中部地方の日本海側)の亜高山帯~高山帯の湿った草地や明るい林床に生える多年草で日本固有種です。 葉の中央から花柄を伸ばし、直径5~10㎝の花を1個だけつけます。写真だけで見ていたキヌガサソウに出会った時は心が躍るようでした。 上のツクバネソウ(衝羽根草)は、2006年5月22日に尚仁沢遊歩道で撮影したものです。 ツクバネソウ(衝羽根草)の特徴 ツクバネソウ(衝羽根草) 2003年6月6日 撮影 那須沼原近辺 ツクバネ ...
キヌガサソウ(衣笠草)の特徴
キヌガサソウ(衣笠草)は、シュロソウ科・ツクバネソウ属で、本州(東北地方、関東地方北部、中部地方の日本海側)の亜高山帯~高山帯の湿った草地や明るい林床に生える多年草で日本固有種です。 葉の中央から花柄を伸ばし、直径5~10㎝の花を1個だけつけます。写真だけで見ていたキヌガサソウに出会った時は心が躍るようでした。 上のキヌガサソウ(衣笠草)は、2006年8月4日に月山で撮影したものです。 キヌガサソウ(衣笠草)の特徴 キヌガサソウ(衣笠草) 2006年8月4日 撮影 月山 キヌガサソウ(衣笠草) 2004年 ...