スポンサーリンク

広告 庭木や盆栽の花木・実物の育て方

アカヤシオ(赤八汐)の育て方|仲間のシロヤシオ、ムラサキヤシオの特徴

アカヤシオ

アカヤシオ(赤八汐)は、中部、関東地方から東北地方の南部までの山々に見られるツツジ科の落葉低木で、曙色の花が山一面にかすむように咲いている時期に出会うととても感動します。

庭に植えるときは、剪定を好まない木であることから、涼しく育てられる場所の確保が大切だと思います。わが家も花が一面に咲くまでは育ちましたが、大きくなって剪定しないですむ場所もなかったことから育てるのが無理な花だったと今は考えています。

また、仲間のシロヤシオ(白八汐)、ムラサキヤシオ(紫八汐)の写真と特徴を載せています。

上のアカヤシオ(赤八汐)は、自宅で2005年4月4日に撮影した花です。

スポンサーリンク

アカヤシオ(赤八汐)の特徴と育て方

アカヤシオ

アカヤシオ(赤八汐) 2004年3月29日 撮影 栽培品

           
和名アカヤシオ(赤八汐)
別名アカギツツジ(赤城躑躅)
学名Rhododendron pentaphyllum var. nikoense
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布中部、関東地方から東北地方の南部までの山々に見られる
花期4月
特徴

アケボノツツジ(曙躑躅)の変種。

花径は4~5cm、花の色は淡い紅色。葉の展開に先立って花を咲かせます。

花柄や雄しべに腺毛が密生するのが特徴で雄しべは10本あります。

学名には日光の名がついていて、シロヤシオとともにヤシュウツツジと呼び、おらが国さの名花として宣伝しています。

葉は楕円形で互生ですが、枝先に5枚が集まってつくので輪生しているように見えます。

育て方

春と秋は良く日に当たたり、夏の直射日光が当たらないような場所で、斜面があるような場所が最適です。

植え付けの適期は、休眠期の11月~3月です。

高山性のツツジは剪定を嫌いますので、邪魔な枝を付け根から剪るくらいにします。

高温多湿が苦手なので、根元は涼しく乾燥させないように藁などで保護します。

風通し良く育て、冬は霜と空っ風に注意し、越冬芽を保護します。

なんでも育ててみたいので、小さな苗を購入して花が咲くまで育てることが出来ましたが、大きくなった時に適地には程遠い環境で、数年間花が咲いた後には枯れてしまいました。

現在、考えて見ても小苗が育つ程度の場所でしたので、大きく育って花が咲き続けることは困難な場所だったと思っています。

井戸湿原、仙人ヶ岳頂上付近、尚仁沢遊歩道で山を望んだ場所のアカヤシオ(赤八汐)

アカヤシオ

アカヤシオ(赤八汐) 2002年5月 撮影 井戸湿原

アカヤシオ

アカヤシオ(赤八汐) 2004年4月17日 撮影 仙人ヶ岳頂上付近

アカヤシオ

アカヤシオ(赤八汐) 2006年4月19日 撮影 尚仁沢遊歩道

シロヤシオ(白八汐)の特徴

シロヤシオ

シロヤシオ(白八汐) 2007年5月28日 撮影 日光中禅寺湖畔

シロヤシオ

シロヤシオ(白八汐) 2007年5月28日 撮影 日光中禅寺湖畔

         
和名シロヤシオ(白八汐)
別名ゴヨウツツジ
学名Rhododendron quinquefolium
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布本州、四国の丘陵帯から山地帯
花期5~6月  果期9~10月
特徴

シロヤシオはツツジ類としては大木で、枝先に5枚の葉が輪生することから「ゴヨウツツジ」とも呼ばれます。

高さ4~6m、枝先に直径3~4cmの花を1、2個ずつつけます。

白色の花冠は広漏斗形で、 先は5中裂して広く開きます。

葉は長さ2~5cmの菱形から卵状菱形で、やや鈍頭で細かい毛が密生します。

ムラサキヤシオ(紫八汐)の特徴

ムラサキヤシオ

ムラサキヤシオ(紫八汐) 2005年6月18日 撮影 浄土平

ムラサキヤシオ

ムラサキヤシオ(紫八汐) 2005年6月18日 撮影 浄土平

         
和名ムラサキヤシオ(紫八汐)
別名ミヤマツツジ
学名Rhododendron albrechtii
科名・属名ツツジ科 ツツジ属
分布近畿地方から北の本州、北海道の山林中に見られ日本の特産種
花期4~7月上旬
特徴

落葉低木で高さ2m前後。山地~亜高山帯に自生します。

葉は互生し枝先に数個集まってつきます。

葉身は長さ5~11cm、幅3~6cmの倒披針形または倒卵状楕円形。縁には細かい鋸歯と腺毛があります。

花は葉の展開前か展開と同時に開花する。枝先に紅紫色または濃紅紫色の花が1~6個つきます。

花冠は直径3~4cmの広い漏斗形で深く5裂する。雄蕊は10個、5個は短く花糸の基部に白毛が密生します。

ムラサキヤシオ

ムラサキヤシオ(紫八汐) 2004年6月19日 撮影 芳ヶ平湿原

アカヤシオ(赤八汐)まとめ

庭が広く、なだらかな傾斜があって、風通しの良い場所があれば育てることはできるのではないかと思っています。

いずれにしても、生えている場所は、夏でも風通しの良い山ですから、根元日よけをして、夏を涼しく管理する必要がありそうです。

関連記事(一部広告を含む)

山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

スポンサーリンク

-庭木や盆栽の花木・実物の育て方
-