ムシカリ(オオカメノキ)は、日本各地の落葉低木または小高木で、山地の半日陰に自生するレンプクソウ科・ガマズミ属ですが以前はスイカズラ科に分類されていました。
里山ではなく少し高い山にあるような気がします。我が家は北側に植えていてあまり大きくもならなかったが、元気がないというほどでもなく、20年くらいは過ぎてやっと初花を見ることが出来ました。
30年以上過ぎた現在はかなり大きくなり、毎年花が咲いています。
下に尾瀬 鳩待峠、浄土平近辺、蔵王芝草平のムシカリ(オオカメノキ)の写真を載せています。
上のムシカリ(オオカメノキ)は、自宅で2004年4月22日に撮影した花です。
スポンサーリンク
ムシカリ(オオカメノキ)の特徴と育て方
和名 | ムシカリ |
別名 | オオカメノキ |
学名 | Viburnum furcatum |
科名・属名 | レンプクソウ科 ガマズミ属 |
分布 | 日本各地、樺太、南千島、朝鮮 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 落葉低木または小高木。山地の半日陰に自生します。 1対の葉をつけた短枝の先に散状の花序をつけます。中心は正常花でその周辺にある装飾花(中性花)は真白で大きい。 葉は対生、卵円形で先は急に短く尖り長さ~13cm、質はやや厚く、表面にしわがあり、縁に鋸歯があります。 初夏に咲くアジサイに似た白い花には微かに甘い芳香があり、特徴的な葉と秋の実がすばらしい花木です。 山に行くとよく見かける花です。 |
育て方 | 水はけがよく水持ちのよい一般的な培養土が適しています。 日向から半日陰が植栽の適地で、植え付け当初は花付が悪いようです。わが家は小苗から育てたため花が咲くまでに20年くらいかかりましたが、植え場所も良くなかったようです。 植えつけ、植え替えは2~3月で、地植えは半日陰くらいの所に、根鉢の2倍の深さと幅を掘り、腐葉土や軽石を混ぜて水持ち良く水はけよく植えます。比較的活着しやすいです。 肥料は2~3月の寒肥位であまり必要ありません。 剪定は落葉期の2月~3月の新芽が動き出す前に行い、込み入った中枝や、内に向いた枝、枯れ枝などを間引く程度で十分です。強剪定はあまりしないようです。 剪定するときは枝の途中で切らないで、不必要な枝を付け根から切ります。 サンゴジュハムシやカミキリムシの幼虫が発生しますので、薬剤散布をします。 わが家は北側の空いている場所に植えていますが、手間がかからない素敵な庭木で、茶花などによく使われるようです。 |
尾瀬 鳩待峠、浄土平近辺、蔵王芝草平のムシカリ(オオカメノキ)
ムシカリ(オオカメノキ) 2006年6月14日 撮影 尾瀬 鳩待峠
ムシカリ(オオカメノキ) 2005年6月18日 撮影 浄土平近辺
ムシカリ(オオカメノキ) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平
ムシカリ(オオカメノキ)まとめ
半日陰に植え、2月くらいに不必要な枝を切るくらいで、手入れなしで育てられれます。
肥料も寒肥を上げるくらいであまり必要ありません。派手な花ではありませんが、茶花などに好まれる風流のある花です。