ナンキンナナカマド(南京七竈)は、本州(関東以西)、四国、九州の山地のブナ帯に生えて樹高は1~3mほどになります。
成長が遅く、鉢植えで育てていることが多いようで、鉢植えで出回っているので、小型のものを入手できます。
庭木以外は花を育てることが多かったのですが、草物盆栽を作るようになって木と丈夫な山野草を寄せて植えることが多くなり、花木センターなどを見て歩くようになりました。
下に仲間のウラジロナナカマド(裏白七竈)、ミヤマナナカマド(深山七竈)、ナナカマド(七竈 )の自生地の写真と特徴を載せています。
上のナンキンナナカマド(南京七竈)は2017年5月1日に撮影したものです。
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ナンキンナナカマド(南京七竈)の特徴と育て方
ナンキンナナカマド(南京七竈) 2017年4月23日 撮影 栽培品
ナンキンナナカマド(南京七竈) 2017年9月7日 撮影 栽培品
和名 | ナンキンナナカマド(南京七竈) |
別名 | コバノナナカマド |
学名 | Sorbus gracilis |
科名・属名 | バラ科 ナナカマド属 |
分布 | 本州(関東以西)、四国、九州 |
花期 | 春 |
特徴 | 山地のブナ帯に生えて樹高は1~3mほどになります。 落葉低木で幹は細く、樹皮は暗灰色。 葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は7~9枚、側小葉は長楕円形で 長さ2~2.5cm、幅1~1.5cm、葉柄の基部には大きな托葉があります。 小葉の表面は灰緑色、裏面は粉白緑色、葉縁は鋸歯または全縁で葉先は円頭。 わが家では草物盆栽に使っているが、野生では見たことがありません。 ナンキンと言う名前から外来種かと思ったが日本に自生するようで、とても可憐で素敵な素材として、園芸用に使われています。 |
育て方 | 鉢植えでは、葉が固まった6月ごろと秋に植え替えをします。 庭植は、腐葉土などの腐植質がたっぷり入った湿り気のある土壌が適しています。 他の樹木ほど強権ではないが、他の草物盆栽と同じように育てることが出来ます。 春は日に当て、夏は半日蔭で育てるが、葉が焼けやすいので、真夏の日差しは避けた方が良い。 水はけよく植え込んで、水を切らさないようにします。 ブナ林に自生していると言う事なので、水はけよく植えて、根が込み合って群れないように気を付けます。 わが家は主に草物盆栽にしているので水持ち、水はけがよく植えてあります。 バラ科なので、病害虫は多い方なので、定期的に薬剤散布をします。 |
ウラジロナナカマド(裏白七竈)の特徴
ウラジロナナカマド(裏白七竈) 2005年7月14日 大雪山系黒岳
ウラジロナナカマド(裏白七竈) 2005年7月14日 大雪山系黒岳
ウラジロナナカマド(裏白七竈) 2003年8月2日 月山
和名 | ウラジロナナカマド(裏白七竈) |
学名 | Sorbus matsumurana |
科名・属名 | バラ科 ナナカマド属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 高さ1~2m。高山帯の林縁や谷筋に生える常緑低木。 葉は奇数羽状複葉、小葉は4~6対、下から3分の1までは鋸歯が無く、裏面は白っぽい。 花は5数性、複散房花序につく。花弁は5~6㎜、萼片は果時には内側に曲がって果実に埋まります。 |
ミヤマナナカマド(深山七竈)の特徴
ミヤマナナカマド(深山七竈) 2003年6月21日 蔵王芝草平
ナナカマドかもしれない。
和名 | ミヤマナナカマド(深山七竈) |
学名 | Sorbus sambucifolia |
科名・属名 | バラ科 ナナカマド属 |
分布 | 北海道、本州(中部地方以北)、東北アジア |
花期 | 6~7月 |
特徴 | 高さ1~2m。亜高山~高山帯の林縁や低木林に生える落葉低木。 花弁は長さ3.5~4㎜。 小葉は3~4対、表面に光沢があり、基部まで鋸歯縁。 |
ナナカマド(七竈 )の特徴
ナナカマド(七竈 ) 2004年6月19日 草津 芳ヶ平湿原
ナナカマド(七竈 )実 2003年8月2日 三国山
ナナカマド(七竈 )実 2003年8月2日 三国山
和名 | ナナカマド(七竈 ) |
学名 | Sorbus commixta |
科名・属名 | バラ科 ナナカマド属 |
分布 | 日本各地、南千島、サハリン、朝鮮半島 |
花期 | 初夏 |
特徴 | 低山~亜高山帯に生える落葉小高木。 高さ10m、径30cmに達します。樹皮は暗褐色から灰色。小枝は濃紫紅色。全体に無毛。晩秋に紅葉します。 花は初夏に咲き、花弁の内側に毛があります。 梨果は垂れ下がります。 和名は七たびかまどに入れても燃え残るという意味。 |
ナンキンナナカマド(南京七竈)まとめ
ナナカマドの仲間は紅葉が美しいのですが、夏のの暑さで葉が傷んでしまうほか、寒さが足らないのか秋の紅葉は望めないので、春の芽吹きお美しさを楽しんでいます。
ブナ林に自生していることから乾燥には弱いので、鉢植えは表面が乾いたら、たっぷり水をやります。