サンショウ(山椒)は、平野の雑木林から低山帯の林内に生え、人家にも栽植する落葉低木で、柔らかい新芽は香りが良く、いろいろな料理に使われます。
雌雄異株なので、実を採取するときは雌株を植えないと実は稔りません。
アゲハチョウの幼虫が好み、気が付くと丸坊主になることがあるので、気を付けて見ていて、捕獲します。
白秋の詩で有名なミカン科・カラタチ属のカラタチの実の写真を下に載せています。
上のサンショウ(山椒)は、自宅で2003年4月26日に撮影した花です。
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サンショウ(山椒)の特徴と育て方
和名 | サンショウ(山椒) |
別名 | ハジカミ |
学名 | Zanthoxylum piperitum |
科名・属名 | ミカン科 サンショウ属 |
分布 | 日本、朝鮮半島 |
花期 | 4~5月 熟果期:9~10月 |
特徴 | 平野の雑木林から低山帯の林内に生え、人家にも栽植する落葉低木。 高さ1~3m、枝や葉の基部に1対の刺があります。 葉は油点があり香ります。 花は春、花弁はない。若葉は食用とし、果実は香味料や薬用にします。 果実は径5㎜。 本来は枝にとげがありますが、トゲなしのアサクラザンショウがよく栽培されています。 雌雄異株なので、雄株を植えると実はつかないので、実を使いたいときは雌株を植えます。 |
育て方 | 日当たりでも、陰地でも生育し、適湿の土壌を好み、極端に地面が乾燥する強い西日の当たるような場所を嫌います。 寒さには強いので、特に防寒する必要はないが、北海道中部より南の地域で植栽可能です。 植えるのは、3月頃が良い。大きくなった木を移植するときは、前年の9月にスコップでまわりの太い根を切っておきます。いわゆる根回しをして根鉢の2倍の深さと2倍の幅に掘って根鉢を崩さないように植えます。植え場所には腐葉土などを混ぜておきます。 アゲハチョウの幼虫、白絹病などの病害虫がありますが、白絹病は治らないので見つけたら、株を処分し、アゲハチョウの幼虫は見つけ次第捕ってしまいまます。 盆栽育ては、毎年3月頃に長く伸びた枝を数芽残してすべて短く切り戻します。 肥料は冬の落葉期に与えます。また、葉や実を収穫すると株が弱る場合があるので、生育に応じて収穫後の夏~秋にも肥料を与えます。 春に新芽を摘み取り利用します。新芽は固くなると使えないので、使うことが出来るのは短い期間です。青い果実は7月頃、熟した果実は9月頃に収穫します。 殖やすには接ぎ木か種でふやします。 |
サンショウ(山椒)まとめ
適湿の土壌を好みますので、腐葉土などを混ぜて植えます。乾燥にも注意します。
肥料は冬に寒肥を上げますが、葉や実をを収穫するので夏から秋にも肥料を与えます。
カラタチ(枳殻)の特徴
カラタチ(枳殻) 2004年11月11日 撮影 根本山
和名 | カラタチ(枳殻) |
別名 | キジツ |
学名 | Citrus trifoliata |
科名・属名 | ミカン科 カラタチ属 |
分布 | 中国大陸中部原産 |
花期 | 春 熟果期:秋 |
特徴 | 高さ2~3mの落葉低木。枝は稜角があり強大で扁平な刺がつきます。 花は春、葉より先に1個ずつ開きます。 果実は径3~4cm、芳香があり、枳実(きじつ)と呼ばれ薬用にします。 和名は唐橘の略。 中国大陸中部の原産で日本には古代に朝鮮半島を経て渡来し、生垣やミカン類の台木として各地で植栽されています。 野生状態の物も見ることがあります。 北原白秋の詩で有名。 |