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ウメ(紅梅)、(思いのまま)の育て方|仲間のタカネザクラ、シキザクラの特徴

梅

おもいのまま 学名:Prunus mume ‘Omoi-no-mama’

ウメ(梅)は、中国中部地方が原産のバラ科 サクラ属の落葉高木ですが、庭木として小さく育て、花を鑑賞して、実を採取することもできることから、好んで植えられています。

観賞価値の高い花を咲かせる「花ウメ」と薬や食品加工用に向く良質の実をつける「実ウメ」に分けられ、目的の違いにより剪定方法や肥培管理など栽培方法が異なります。

ここでは庭木として、花も見ることを重点的に書いていますが、庭木として花を見て実を採取することは、品種によってできます。

下に仲間のタカネザクラ(高嶺桜)とシキザクラ(四季桜)の写真と特徴を載せています。

上のウメ(梅)は、自宅で2004年2月27日に撮影した「思いのまま」です。

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ウメ(梅)の特徴と育て方

紅梅

紅梅 2003年3月12日 撮影 栽培品


           
和名ウメ(梅)
学名Prunus mume
科名・属名バラ科 サクラ属
分布中国中部
花期1~3月
特徴

花は観賞、果実は食用として広く各地で栽培される落葉高木。

九州の大分県で野生化しています。

高さ5~10mになります。

昨年の枝の葉腋に花茎1~2cmの花が葉より早く開き、芳香があり、通常白の5弁花であるが、赤いもの、八重咲きのものもあり、園芸品種は300を超えます。

万葉集のウメの歌は104首あり、サクラの38首よりも圧倒的に多い。当時は花といえばこのウメのことだったようです。

育て方

鉢植え、庭植えともに日当たりがよく、水はけの良い肥沃な場所に植えます。

植込みは厳寒期を除いた12月~3月に行いますが、花が付いている木は花後に植え替えます。

庭植は根鉢の下、横ともに2倍に掘り、腐葉土や堆肥を混ぜて、底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として入れて植えます。

鉢植えは、桐生砂、赤玉土、腐葉土を混ぜて、鉢底にゴロ土を入れ、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて植えこみます。

鉢植えと植えて2年未満の苗は、表面が乾いたらたっぷり水をやります。

ウメは今年伸びた新しい枝に花芽をつけるので、花ウメは花の終わった時期に、必ず花の終わった枝、昨年春伸びた枝などを、2芽程度残し、その上3~5㎜で剪定して新枝を育てるようにします。

鉢植えは2年に1度、上記のように剪定して、懐枝、混み合った枝を整理し、根も状態によって詰めて新しい用土で植え替えます。太い枝を切って新たな枝を芽吹かせる仕立て直しは、2月下旬から3月中旬が適期なので、植え替えと一緒にすることが良いようです。

(ウメ切らぬ馬鹿)といわれるほどウメは剪定した方が、実付きも花付も良くなります。

ウメは何度も徒長枝を出すので、新しい枝に葉を10枚くらい残して摘んで、短い枝を出させます。徒長枝には花芽が付きません。

肥料は油粕と骨粉を混ぜた肥料か、緩行性の化成肥料を花後とウメの収穫後に施します。

アブラムシなどの害虫が多いので、病害虫の薬剤散布が必要ですが、実を収穫するときは、木酢液を使って退治します。

ウメは接ぎ木苗を購入するのが一般的です。

仙人ヶ岳麓のウメ(梅)

ウメ(梅)

梅 2007年3月10日 撮影 仙人ヶ岳麓

ウメ(梅)まとめ

梅(思いのまま)

おもいのまま 学名:Prunus mume ‘Omoi-no-mama’ 栽培品

庭植えともに日当たりがよく、水はけの良い肥沃な場所に植えます。

ウメは徒長枝には花が咲かないので、葉を10枚くらい残して徒長枝は切り詰めて短い枝を出させます。


タカネザクラ(高嶺桜)特徴

タカネザクラ

タカネザクラ(高嶺桜) 2003年6月21日 撮影 蔵王芝草平

         
和名タカネザクラ(高嶺桜)
別名ミネザクラ
学名Prunus mume
科名・属名バラ科 サクラ属
分布北海道、本州(中部地方以北)、南千島、サハリン
花期5月~6月
特徴

高さ0.5~5mで、亜高山帯に生える落葉低木。

花は葉と同時に開き、萼筒は円筒形。

葉には欠刻状の重鋸歯があり、腺体葉柄にある。

シキザクラ(四季桜)特徴

シキザクラ

シキザクラ(四季桜) 2006年10月30日 撮影 根本山

シキザクラ

シキザクラ(四季桜) 2006年10月30日 撮影 根本山

         
和名シキザクラ(四季桜)
学名Prunus × subhirtella 'Semperflorens'
科名・属名バラ科 サクラ属
分布園芸品種。日本では北海道南部・本州・四国・九州の暖帯から温帯に分布している
花期10月下旬~11月、春
特徴

シキザクラは、エドヒガンとマメザクラの雑種といわれるヒガンザクラの一重咲で、四季咲性になったものらしい。

花は淡紅白色で、秋の花は1.7~2cm でやや小さく、春の花は径2~2.8cm で散形状に咲く。

シキザクラは春と秋の年2回花が咲くが、秋は10月下旬頃から少しずつ開花するが11月には花の数が多くなる。

シキザクラ

シキザクラ(四季桜) 2004年11月11日 撮影 根本山

シキザクラ

シキザクラ(四季桜) 2004年11月11日 撮影 根本山

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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