ロックガーデンの奥のほうの写真。手前のセツブンソウが休眠に間もなく入り、隣の雪割草は伸び始めたヤマドリゼンマイが日陰を作ってくれます。
暖かい日が続くと春の花が咲き始めるのは早く、前日にまた咲くまでには数日かかると思っていたような花が次の日にほころび始めてびっくりすることがあります。
忙しい日が続くと気が付いたときには花が終わっていたということもしばしばで、うれしくて楽しい春は過ぎるのがとても速く感じます。
我が家は日本サクラソウをあちこちに植えているのでその時期は庭全体が明るいサクラソウの色であふれますが、雨でも降るとあっという間に終わってしまいます。
そのような時期の最中に山野草展が3日間あるので、草も抜く暇がないくらい忙しい時です。
その時期はたくさん栽培している雪割草の種が実るころになり、毎日種の状態を気にしなければなりません。
雪割草もたくさん植えていますが、すべての種をこぼしてしまうと同じような花が咲いてしまうので、種は採取して気を配って播くようにしていますが、それでもこぼれ種からたくさん芽生えます。
写真を写そうと思いながら花が終わってしまうという繰り返しをしてきましたので、今年は庭の様子を写してみたいと思っています。
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春の山野草の庭の花とロックガーデン
ヤマシャクヤク 2018年4月12日撮影
ヤマシャクヤクはかなり長いこと育てている山野草で、好きな花のひとつです。
上の写真が開花した状態で、もう少し開いた時には花びらが散り始めます。花の時期も2~3日と短いのですが、この清楚さは代えがたい美しさを感じます。
零れ種で育てえいたのですが、植え場所が悪かったために花付が悪くなたために、種から育て直し湿度の高い場所に植えたところたくさんの苗が育ちたくさん開花するようになっています。
ヒトリシズカ 2018年4月6日撮影
ヒトリシズカは、早春の花にも入っていますが、それほど殖えすぎもせず、毎年同じように早春の庭にひっそりと咲いてくれる嬉しい花です。
園芸品種のように長くは楽しめませんが、季節を選んで咲く野草は、季節感を感じさせてくれますが、時期を逃すと写真を写すことも出来ず、気が付くと花が終わっていたということにもなりかねません。
2018年4月17日 撮影
サクラソウ白が「宇宙」、ピンクが「駒止」です。奥に白い小さな花が、マイヅルソウです。
我が家には10種類くらいのサクラソウがあり、交配を避けるために場所を変えて植えているのですが、このサクラソウは交雑種で丈夫なようで殖え続けています。
あまり殖えない品種がある一方でかなり殖えるものもありますが、殖えないものは花後地上部が枯れるために忘れて掘り返してほかのものを植えてしまうことが原因のこともあります。
野生のサクラソウ 2018年4月12日 撮影
サクラソウはいろいろな品種が庭のあちこちにうえてあります。交配を避けようと思って離れたところに植えてあるのですが、いつのまにか交配してしまい、それまでなかった交配種のような花が咲くことがあります。
ヤマブキソウ 2017年4月22日 撮影
ヤマブキソウは適地に植えるとこぼれ種から殖えてくれるヤマブキととてもよく似た花を咲かせる草本です。
腐食質であまり風の当たらない半日陰であまり乾燥しないところが良いようです。
鮮やかな黄色が庭を華やかにしてくれるのと殖えすぎて困るということもなく丈も低いので山野草の庭に似合う花です。
Gentiana ‘Alpine Blue’(ゲンチアナ・アルペンブルー) 2015年4月19 日 撮影
チャボリンドウ(チャボリンドウはヨーロッパアルプスの草原に生える小型のリンドウ)の国内選別種で花はやや小輪だが花つきはよいようです。
数年前に花が終わった鉢を花屋さんからいただいたものですが、その時点では傷んでいたので枯れてしまうのではないかと思い育てていましたが、意外に元気なのでロックガーデンに植えたら、鉢植えよりも元気に育っています。
原種のチャボリンドウはヨーロッパアルプスの草原に生える小型のリンドウで雪解けに一斉に咲くというのでそのさまは想像を絶する美しさだろうと思いました。
ナルシサス・バルボコディウム 2016年4月9日 撮影
ナルシサス バルボコディウムヨーロッパ南西部や北アフリカに分布している、ナルシサス・バルボコディウム(Narcissus bulbocodium)は、小型原種スイセンの代表的な種類で、かなり出回っている、丈夫な原種スイセンです。
ラッパに似た、可憐な雰囲気のあるスイセンで、変種や品種が多く人気があるようです。
イカリソウ 2016年4月9日 撮影
4月はイカリソウがあちこちに咲いて華やかさを増してくれる季節でもあります。
数年に1度植え替えるだけで大株に錨のような花が咲き乱れるさまはとても素敵です。
ハナニラ 2018年4月12日 撮影
ハナニラの星を思わせるようなブルーの花もとても素敵で、この花は日当たりさえよければ、ほとんど植え替えしないでも毎年咲いてくれえるのが魅力です。沢山育てている我が家では植え替えをしないで済む花はとてもありがたい花になります。
クレマチス・モンタナ 2018年4月26日 撮影
クレマチスモンタナはとても丈夫な花で4月の庭になくてはならない花になっています。
数年前までは庭木を自分で剪定していたので、庭木に絡ませてしだれるように咲いているのを見ていたのですが、庭木の剪定を植木屋さんに頼むようになってからは剪定が難しいのでフェンスのところに棚を作って、カザグルマと一緒に楽しんでいます。
カザグルマ 2018年4月23日 撮影
カザグルマ 2018年4月26日 撮影
このカザグルマは種から育てたものですが、植え場所が日陰だったために花をつけないでいたのですが、クレマチス・モンタナと同じように日当たりに移したところ沢山の花をつけるようになりました。
わが家は庭が狭いために日当たりの良いところは南側の塀際くらいしかなく、木に絡ませると剪定が難しいことから塀際に棚のようにして咲かせています。
新枝咲きでしたら、冬に枝がなくなるのですが、クレマチス・モンタナとカザグルマは旧枝咲きのために木の剪定が難しくなることから場所のない我が家はアーチも作れずにこのような咲かせ方になっています。
アンドロサケ・サルメントーサ(ツルハナガタ) 2018年4月23日 撮影
アンドロサケ・サルメントーサ(ツルハナガタ)は高山植物ですが、育て方に少し気を遣えばかなり殖えますし、ロックガーデンに植え植え替えをすれば猛暑日の続く関東地方の住宅地でも毎年きれいに花を咲かせてくれます。
植え替えをしなくても、枯れることはありませんが、花付は悪くなります。
イワカラクサ 2016年4月23日 撮影
イワカラクサは高山植物ですが、ロックガーデンでは植えてある花の隙間に種から芽生えて少し育った株からたくさんの花が咲き、数が多いのと小さいながら鮮やかなピンクで自己主張をするので、ロックガーデン全体が華やかになります。
キバナヒメイカリソウ 2016年4月23日 撮影
キバナヒメイカリソウは南アルプスの限られた一部に稀産すると聞いて購入したキバナヒメイカリソウは、荒川岳に自生するヒメキバナイカリソウではないかと思いました。
鉢植えよりもロックガーデンの日当たりの良いところが良いようで、花付が悪いと思っていた株も毎年可憐な花を咲かせるようになりました。
ベロニカ プロストラータ 2016年4月23日 撮影
ベロニカ プロストラータは、バルカン半島の、草原地帯に生育する、ゴマノハグサ科 クワガタソウ属の植物で、ロックガーデンの日向で、夏の暑さにも耐えてくれる丈夫な植物です。
わが家は種から育てましたが、播種から2年で開花するので、沢山の花を植えたいときには種を播いた方が良いようです。ブルーの優しい色が素敵な花です。
ムスカリ 2017年4月23日 撮影
ムスカリは、地中海沿岸~南西アジアに分布している植物で、日本でもよく知られた球根植物で、広く栽培されています。
わが家は10年近く植え替えていませんが、花壇では主役にはならないのでしょうが、山野草の庭にとっても良く似合う早春の花です。
イリス・クリスタータ 2017年5月1日 撮影
イリス・クリスタータは、北アメリカ原産のイリス・クリスタータ(Iris cristata)は、とても丈夫で、育てやすい小型のアヤメです。庭植えでも良く育ちますが、数年に1度は植え替えた方がよいようで(鉢植えは2年に1度)これは昨秋に植え替えたばかりです。
草丈が低く、その割には大きな花がとてもきれいです。
トウゴクサバノオ 2014年4月11日 撮影
トウゴクサバノオは毀れ種から半日蔭の庭に群生地を作ってくれていますが、丈夫な花ではないので増えすぎて困ると言う事はありません。
落葉樹の下になっていて、適度な湿気がありトウゴクサバノオの自生地に近い条件になっているのかもしれません。
オダマキ 2018年4月23日 撮影
ヤマオダマキ、オダマキ、園芸品種の西洋オダマキなど庭に植えているので、零れ種で殖えて場所が変わって咲くのですが、今年はヤマオダマキと同じような花形で、ブルーのとってもきれいな花をつけました。
近くで咲いているヤマオダマキは赤紫ですが同じような花形で色だけ違って咲いています。オダマキの仲間は交配しやすいので、いろいろな花が咲くのですが、こんなきれいな花が咲くと交配種も素敵だと思ってしまいます。
オダマキ 2017年5月1日 撮影
オダマキは、本州、中部地方以北から北海道に分布する「ミヤマオダマキ」から改良された園芸品種です。とても丈夫で、零れ種で数十年違ったところで咲いています。
西洋オダマキ 2017年5月1日 撮影
西洋オダマキは、Aquilegiaの園芸品種で、ヨーロッパ原産のアクイレギア・ブルガリス(Aquilegia valgaris)と北米産の大輪の花を咲かせる数種との交配種をさすようです。
豊富な色と花の形が出回っていて、西洋オダマキをたくさん育てても面白そうです。
キバナホウチャクソウ 2018年4月13日 撮影
キバナホウチャクソウは涼しいところでは日向でも育てられますが、猛暑が続くような地方は半日陰が適地ですが、我が家は少し陽が当たり過ぎる上に植え替えをしていないので、あまり殖えていませんが、庭植でも数年に一度は植え替えればもっと元気に育つのだろうと思いながら、狭いところに植えたままになっています。
バイモ 2017年5月1日 撮影
バイモは、中国原産のバイも属の植物で、花径2~3cm、高さ50cm位の球根草です。日本に自生しているコバイモは大好きな花ですが、育てるのが難しいのですが、この花は庭植えで毎年花を咲かせてくれる丈夫な花です。
キバナホウチャクソウ 2018年4月13日 撮影
キバナホウチャクソウは庭を造った時から植えたままになっているのと乾燥しやすい場所で、あまり適地ではないためさほど殖えることがないままに季節が来ると俯いた黄色の花をひっそりと見せてくれる花ですがこの花を見ないと落ち着かないように長い時わが家に庭に咲いてくれます。
椿(卜伴) 2018年4月2日 撮影
椿(玉之浦) 2018年4月2日 撮影
暮れから春にかけて様々な椿が庭に彩を添えてくれます。
特にヤブツバキ系が好きで、侘助系が数本、曙(あけぼの)、太郎庵、西王母がありますが、秋に一番早く咲く西王母はとても優しい花です。
庭ののサクラソウ、白が「宇宙」、ピンクが「駒止」 2018年4月12日 撮影
庭ののサクラソウ、白が「宇宙」、ピンクが「駒止」 2018年4月12日 撮影