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ダイモンジソウ(大文字草)の育て方|月山、八方尾根のミヤマダイモンジソウ

ダイモジソウ

ダイモンジソウ(大文字草) 2014年10月21日 撮影 栽培品

ダイモンジソウ(大文字草)は、北海道、本州、四国、九州の山地の湿った岩上や渓谷の岩上に生える多年草で、花茎は高さ10~30㎝です。

分布が広いので、多くの変種があり、地域によっての変化もあります。我が家には「ウラベニダイモンジソウ」など葉の変化のあったものなど、ラベルの付いたものが数種あったのですが、ラベルが消えてしまい、交配を繰り返してしまたようで、現在はいろいろな花色が出ています。

園芸店には葉の変化だけでなく、花の変化もかなり多く華やかな品種がたくさん出回っているようです。

上のダイモンジソウ(大文字草)は、自宅で2018年11月4日に撮影したものです。

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ダイモンジソウ(大文字草)の特徴と育て方

ダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草) 2003年10月14日 撮影 栽培品

ダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草) 2004年10月18日 撮影 栽培品

ダイモンジソウ(大文字草)突然変異で黄色の花が咲いた 2020年10月22日 撮影 栽培品

   
和名ダイモンジソウ(大文字草)
学名Saxifraga fortunei var.incisolobata
科名・属名ユキノシタ科 ユキノシタ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期7~10月
特徴

山地の湿った岩上に生える多年草。

花茎は高さ10~30㎝。

葉は根生し、長い柄があり、長さ3~15㎝の腎円形で5~12浅裂し、基部は心形。表面に粗毛があります。

まばらな円錐状の花序に多数の白~紅色の花をつけます。

花弁は5個。下部の2個は長い。

園芸品種も多い。

低山などに生えるダイモンジソウは大型のものを見かけます。

ダイモンジソウは自生地が広いためにかなり変化に富んでいるようです。我が家のダイモンジソウは30年以上も育てているもので、最初は名札がついていたのですが、いつの間にか落ちてしまい、数種類の中で交配を繰り返していますので、独自の花になっているようです。

育て方

夏に根が詰まると蒸れるので排水良く植える。一例として、鉢底に大粒の礫を入れ、軽石、桐生砂、日光砂、硬質鹿沼土などの混合用土で、マグァンプK を根に触れないように入れて植えこみます。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

春、秋は日なたで、夏は風通しのよい明るい日陰で棚に人工芝を置いた上などで管理し夕方にまわりに水をたっぷりやり夜間温度を下げます。

春芽の動く直前に、毎年植え替えますが、この時枯れた葉や根をきれいに整理して、2分の1か3分の1くらいに分けます。

園芸品種は実生では同じ花は咲かないので、株分けにしますが、交配種になっても良い時は種を播きます。

わが家は数種類の花の自然交配種を育てているので、きれいな花の種を播き選別しています。

また、草物盆栽や庭には零れ種からたくさん芽生えて丈夫な苗が育っています。

ダイモンジソウ(大文字草)まとめ

ダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草) 2005年10月23日 撮影 

ダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草) 2005年10月23日 撮影 

ダイモンジソウは湿った石の上や崖の上に自生する植物ですから、湿気と水はけが大切です。それには水はけのよい用土に植えて涼しい場所で育てることが必要です。

植え替えは毎年病気を予防する上からも、枯れた葉や枯れた根を取り除き、水はけのよい用土で植え替えることが大切です。

春と秋は日向、夏は涼しくすることが大切なので、棚に人工芝を敷いて夕方にまわりにたっぷり水をやり、夜間温度を下げるようにします。

ダイモンジソウ(大文字草) 2022年6月2日 撮影 栽培品

我が家には数十年前からの野生のダイモンジソウが交配をして様々な色や形の花を咲かせているが、高山性ではないので秋に咲くことが多いのですが、今年はミヤマダイモンジソウが咲く頃に園芸品種のような花が一株咲きました。

月山、八方尾根のミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)の特徴

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草) 2003年8月2日 撮影 月山

 
和名ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)
学名Saxifraga fortunei var. incisolobata f. alpina
科名・属名ユキノシタ科 ユキノシタ属
分布北海道、本州(中部地方以北)。千島
花期7~10月
特徴

高山帯の岩上や岩場に生える多年草。

高さ2~20cm。

花は白色、左右相称。下側の2個の花弁は上側の花弁より長い。下側の花弁は長さ3~12㎜、上側の花弁は長さ2~5㎜。

葉はすべて根生する。葉身は掌状に浅~中裂しほとんど毛が無い。

かなり前にミヤマダイモンジソウを育てたことがありますが、低地で栽培した時に花は夏に咲きました。

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)

ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草) 2003年8月23日 撮影 八方尾根

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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