イソギク(磯菊)は、千葉県の犬吠埼から静岡県の御前埼までの太平洋岸、伊豆諸島の海岸の崖などに生える高さ20~40㎝の多年草です。
日光が好きな植物ですが、半日陰でも育つような丈夫な植物なので、寄せ植えや草物盆栽に使うように庭に場所に植えています。
葉の裏に丁字伏毛が密生して銀白色になり、覆輪のように見える葉がとても素敵で、草物盆栽や寄せ植えに葉を鑑賞するために利用しています。
上のイソギク(磯菊)は、自宅で2004年11月22日に撮影したものです。
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イソギク(磯菊)の特徴と育て方
イソギク(磯菊) 2006年11月12日 撮影 栽培品
和名 | イソギク(磯菊) |
学名 | Chrysanthemum pacificum |
科名・属名 | キク科 キク属 |
分布 | 本州(千葉県から静岡県、伊豆諸島) |
花期 | 10~11月 |
特徴 | 千葉県の犬吠埼から静岡県の御前埼までの太平洋岸、伊豆諸島の海岸の崖などに生える高さ20~40㎝の多年草。 古くから栽培され、菊人形の着物によく使われます。 細い地下茎をのばして、四方に広がります。茎は斜上し、上部まで密に葉をつけます。葉は厚く、倒披針形~倒卵形で上半部はやや浅く裂け基部はくさびがたです。 表面は緑色で腺点があり縁は白い。裏面は丁字伏毛が密生して銀白色になります。この葉が魅力的です。 頭花は、密集して多数つき、黄色の筒状花だけからなり、直径約5㎜くらい。 |
育て方 | 赤玉土に2、3割の腐葉土を混ぜたものを使い、マグァンプKを根に触れないようにして植え込みます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 潅水を少なく乾きめにし、日照を強く、風通しの良い場所で育てます。 植え替えは古土が混じると枯れあがるので、すべて新しい土に植え替えます。時期は花後か早春が良い。 生長して茎が伸びてきたら、5月~6月頃~8月まで芽先を摘みます。こうすることでわき芽がたくさん出て、株全体にボリュームが出て丈が低く花が咲きます。 また、挿し芽をすると小さく育ちます。 かなり丈夫な植物なので庭植で半日陰でも育ちますが、葉は枯れあがります。 植えっぱなしでほおっておいたら、他のキクと交配してしまったようで、ハナイソギクが元気に育っています。 |
イソギク(磯菊)まとめ
イソギク(磯菊) 2004年11月17日 撮影 栽培品
鉢植えにして鑑賞するにはそれなりの手入れが必要ですが、庭植でしたら丈夫なので手入れなしでも枯れることはありません。
鑑賞するときは日当たりが良いところで管理し、毎年用土をかえて植え替えが必要です。
花が似ている高山植物のイワインチン(岩茵陳)の特徴
イワインチン(岩茵陳) 2005年9月2日 撮影 三国山
イワインチン(岩茵陳) 2005年9月2日 撮影 三国山
和名 | イワインチン(岩茵陳) |
別名 | イワヨモギ、インチンヨモギ |
学名 | Chrysanthemum rupestre |
科名・属名 | キク科 キク属 |
分布 | 本州(東北地方南部~北・南アルプス)。日本固有 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 亜高山帯 ~高山帯 の乾いた草地に生える多年草。 高さ10~25cm。 葉は羽状に深裂し、裂片は幅1~2.5㎜。葉裏には銀白色の綿毛を密生します。 頭花は散房状に密集し、直径3~4㎜。 頭花は、密集して多数つき、黄色の筒状花だけからなり、直径約5㎜くらい。 |
イワインチン(岩茵陳) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原