イトラッキョウ(糸辣韮)は、九州の西部の海岸沿い、または山地や川沿いの岩場に生える花茎は高さ8~22cmの多年草で、平戸産と言われます。
庭が寂しくなる、11月頃に開花するとても可憐な花で、日当たりと風通しの良いところを好みますが、とても丈夫で育てやすい植物です。
よく似ているヤマラッキョウは、湿地に生えるために保水性を考えて栽培する必要がありますが、零れ種で殖えすぎるくらいです。
上のイトラッキョウ(糸辣韮)は、自宅で2022年11月7日に撮影したものです。
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イトラッキョウ(糸辣韮)の特徴と育て方
イトラッキョウ(糸辣韮) 2006年11月9日 撮影 栽培品
和名 | イトラッキョウ(糸辣韮) |
学名 | Allium virgunculae |
科名・属名 | ヒガンバナ科 ネギ属 |
分布 | 九州の西部の海岸沿い |
花期 | 11月 |
特徴 | 九州の西部の海岸沿い、または山地や川沿いの岩場に見られます。 鱗茎は狭長楕円形。根生葉は長さ10~20cmのごく細い円筒形。 花茎は高さ8~22cmになり、葉をつけず、花茎が葉とは別につく点が特徴です。花茎の先に紅紫色の花が散形状に2~12個つきます。まれに白色の花があります。 花被片は長さ5.5㎜の広卵形。雄蕊は花被片より長く、花糸の間に小さな突起があります。 わが家のイトラッキョウは平戸産のようです。 |
育て方 | 赤玉土を主に桐生砂、硬質鹿沼土を混ぜたものを使い、マグァンプKを根に触れないように入れて植え込みます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 月1~2回草木灰汁を与えると良い。 寒暑に強く、乾燥にも強いので普通に潅水すればよく、日当たりをよくし、風通しのよい所で管理します。 株は良く殖えるので、花後か早春に株分けを兼ねて、毎年か2年に1度植え替えます。 実生は採り播きするとよく芽生えます。 |
シロバナイトラッキョウ(白花糸辣韮)の特徴と育て方
シロバナイトラッキョウ(白花糸辣韮) 2018年10月30日 撮影 栽培品
和名 | シロバナイトラッキョウ(白花糸辣韮) |
別名 | オトメラッキョウ |
学名 | Allium virgunculae f. albiflorum |
科名・属名 | ユリ科 ネギ属 |
分布 | 九州の西部の海岸沿い |
花期 | 11月 |
花之江の郷のイトラッキョウ(糸辣韮)
イトラッキョウ(糸辣韮) 2004年10月24日 撮影 花之江の郷
日陰に生えていたために徒長気味になっていると思われます。
イトラッキョウ(糸辣韮)、シロバナイトラッキョウ(白花糸辣韮)まとめ
イトラッキョウ(糸辣韮) 2004年11月7日 撮影 栽培品
イトラッキョウ(糸辣韮) 2005年11月5日 撮影 栽培品
イトラッキョウ(糸辣韮) 2018年11月4日 撮影 栽培品
イトラッキョウ(糸辣韮)、シロバナイトラッキョウ(白花糸辣韮)は晩秋の11月の花のない時期に開花して庭の彩になってくれる貴重な花です。
わが家は鉢植えにもしていますが、丈夫なのでロックガーデン植えにも、草物盆栽の下草にも植えてあり、あちこちで咲いてくれる嬉しい花です。