キバナアキギリ(黄花秋桐)は、本州、四国、九州の低い山地の木陰に生える多年草で、目立つ花なので、車の中からも花の季節には目にします。
とてもきれいな花ですが、採掘して育てようと思う人が少ないのは(私は育てている人を見ることが少ない)、大きくなるうえに、どこにでも咲いている花だからでしょうか。
私は種をいただいたので、育ててみましたが、地植えにして手入れを怠ったことから数年後に枯れてしまいました。
野の環境に近い環境になるように工夫すれば育つ植物です。
上のキバナアキギリ(黄花秋桐)は、自宅で2004年9月28日に撮影したものです。
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キバナアキギリ(黄花秋桐)の特徴と育て方
和名 | キバナアキギリ(黄花秋桐) |
学名 | Salvia nipponica |
科名・属名 | シソ科 アキギリ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 低い山地の木陰に生える多年草。 高さ20~40cm。葉は対生し、長さ5~10㎝、幅4~7㎝の三角状ほこ形。 茎の先の花序に長さ2.5~3.5cmの淡黄色の唇形花を数段につけます。 よく見かける秋の野草ですが、とてもきれいで目を引きます。 |
育て方 | 地植えは午前中に日が当たり午後は半日陰となる水はけの良いところに植えます。 鉢栽培では、深鉢を用い、鉢の高さの3分の1ほどごろ石を入れ、赤玉土と腐葉土を混入した用土にマグァンプK を根に触れないように入れて植え込みます。 春と秋はなるべく日に当てて矮小につくるが、日差しが強すぎると葉が焼けるので夏は半日陰で管理します。 植え替えは春の芽だし前に株分けをかねて行い、実生は春に播きます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。 あまりに身近な花だったために地植えにして乾燥させてしまったようで、数年で枯れてしまいました。 |
野山のキバナアキギリ(黄花秋桐)
キバナアキギリ(黄花秋桐) 2004年9月10日 撮影 会津街道上三依付近
キバナアキギリ(黄花秋桐) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
キバナアキギリ(黄花秋桐) 2006年9月29日 撮影 仙人ヶ岳
キバナアキギリ(黄花秋桐) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
キバナアキギリ(黄花秋桐)まとめ
山の傾斜地などに生えていて少し湿った場所に生えているので、水切れには注意します。
高山植物などは環境や用土など細心の注意を払いますが、そのような心掛けは、野の花を育てるときも必要だと思います。