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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)の育て方

キイジョウロウホトトギス

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)は、艶やかな葉の上に上品な黄色い花を崖から下垂して咲かせるホトトギスの仲間の多年草です。

名前は紀伊半島に分布し、高貴な姿を、江戸幕府大奥の職名で優雅な貴婦人(上臈)に見立てたとされています。

ホトトギスの仲間は育てやすいものから、難しいものまでありますが、乾燥に弱いので、関東地方の住宅地で育てるには工夫が必要です。

わが家はキイジョウロウホトトギスの他に、ホトトギスタイワンホトトギスタカクマホトトギスチャボホトトギスタマガワホトトギスを育てたことがありますが、チャボホトトギス、タマガワホトトギスとキイジョウロウホトトギスは猛暑の夏に枯れてしまいました。

上のキイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)は、自宅で2004年10月10日に撮影したものです。

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キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)の特徴と育て方

キイジョウロウホトトギス

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑) 2006年10月10日 撮影 栽培品

   
和名キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)
学名Tricyrtis macranthopsis
科名・属名ユリ科 ホトトギス属
分布本州(和歌山県)
花期9~10月
特徴

艶やかな葉の上に上品な黄色い花を崖から下垂して咲かせるホトトギスの仲間の多年草です。

名前は紀伊半島に分布し、高貴な姿を、江戸幕府大奥の職名で優雅な貴婦人(上臈)に見立てたとされています。

茎に毛はほとんどない。

葉の基部両側に耳片があります。

長く垂れ下がる茎の茎頂や葉腋に黄色の花を下向きにつけます。

育て方

腰の高い鉢を用い、1例として軽石、桐生砂、硬質鹿沼土を各等量位で植えますが、育てる地域など様々な要因で育てやすい用土でよいと思います。

植え替えは毎年2月~3月に行い、マグァンプK を根に触れないように入れて植え込みます。

秋から春までは日向で育て、晩春からは日陰の涼しい場所に移し、人工芝を敷いた棚上で、打ち水をして湿度を上げて管理します。暑いようでしたら寒冷紗で調節します。

水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。葉のある間は乾燥させないようにします

春に固形肥料を置き肥し、真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

殖やすには株分けとさし芽が良く、5月から6月に、茎を3~5節つけて切り、清潔な用土にさします。

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)まとめ

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑) 2006年10月10日 撮影 栽培品

秋から春は日光に当てますが、晩春から夏にかけては葉焼けを防ぐため、寒冷紗の下か、木陰に置き、風通しを良くし空中湿度を保つようにします。

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)は長い間育てていましたが、毎年葉が焼けてしまいました。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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