モリアザミ(森薊)は、本州、四国、九州の日当たりがよく少し湿り気のある原野に生える多年草で、茎は直立し、高さ0.5~1mになります。
様々な種をいただいた中に入っていたものを播いて育てましたが、住宅地の狭い我が家の庭では長いこと栽培できる野草ではありませんでした。
しかし、そのようなものも栽培して花を見たということは、植物に興味のある私には有意義なことでした。
上のモリアザミ(森薊)は、自宅で2004年9月15日に撮影した2003年2月に播種した苗からの初花です。
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モリアザミ(森薊)の特徴と育て方
モリアザミ(森薊) 2004年9月15日 撮影 2003年2月に播種した苗からの初花
和名 | モリアザミ(森薊) |
学名 | Cirsium dipsacolepis |
科名・属名 | キク科 アザミ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 日当たりがよく少し湿り気のある原野に生える多年草で、茎は直立し、高さ0.5~1mになります。 全体に柔らかく、毛はなく、茎は枝分かれて広がり、斜上して長さは10~30cmになります。 根生葉は花時にはなく、茎葉は長さ15~20cmの長楕円形で、しばしば羽状に切れ込みます。 頭花は直径3.5~4cm、枝先に直立して咲きます。 根は太く直径約1cm。栽培され、ヤマゴボウの名で味噌漬けなどのみやげ物になっています。 |
育て方 | 大型の植物で根が深いというので、日が良くあたり、水はけのよいところに地植えにしました。 湿り気のある原野に自生するようですので、水撒きをしなかったので冬に乾燥してしまったようです。 モリアザミは住宅地の乾燥の激しい狭い庭に向かなかったようで大きな花を見せてくれた次の年に枯れてしまいました。 モリアザミはヤマゴボウの名で漬物にされる植物なので、庭で栽培するには広い庭が必要で、30cm以上耕し、苦土石灰、堆肥、化成肥料、熔リンを入れて畝をつくり畑のように栽培するようで、播いたら間引きをし、根が太くなったら掘りあげて食用にするということです。 野草として育てるには湿度のある日当たりの涼しく広い場所が必要なので、わが家で育てるのは無理な植物のようでした。 かなり大きくなりたくさんの花を見ることが出来たことは、植物に興味のある私には有意義なことでした。 |
モリアザミ(森薊)まとめ
モリアザミ(森薊)は根がヤマゴボウになる植物で、湿り気のある原野に生える植物なので、広い場所がないと栽培は難しいようです。
私は種をいただいて播いて花を見ることが出来ただけでしたが、かなり草丈も大きくなりましたし、植物を知ることが出来ただけでも良かったと思っています。
ブログ内のアザミの仲間
- ノアザミ(野薊):本州、四国、九州
- ノハラアザミ(野原薊):本州(中部地方以北)
- ナンブアザミ(南部薊):本州(中部地方以北)
- タイアザミ(トネアザミ):本州(関東地方、中部地方南部)
- イガアザミ(毬薊):関東地方の海岸近く
- アズマヤマアザミ(東山薊):本州(関東地方、中部地方)
- オゼヌマアザミ(尾瀬沼薊):尾瀬、玉原湿原、田代湿原
- ヤツタカネアザミ(八高嶺薊):八ヶ岳周辺(山地~高山帯の草原)
- ジョウシュウオニアザミ(上州鬼薊):群馬県、福島、新潟、長野の県境の山地
- オニアザミ(鬼薊):本州の日本海側産地(秋田県~石川県)
- ナンブタカネアザミ(南部高嶺薊):本州(栗駒山、月山、朝日岳、飯豊山、吾妻山、秋田県須川温泉)
- ウゴアザミ(羽後薊):本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳など、東北地方)
- ダイニチアザミ(大日薊):本州(頸城山地、天狗原山、白馬山系)
- モリアザミ(森薊):本州、四国、九州
- チシマアザミ(千島薊):北海道