ナギナタコウジュ(薙刀香薷)は、比較的日当たりの良い山地に自生する香りの強い1年草で、高さ30~60cmになる1年草です。
1年草ですが、とても丈夫な野草で、零れ種から群生をつくります。香りが強く、薬草、ハーブとして利用されるようです。
また、種子を播くと場所に応じて大小さまざまな形に生育するので、好みの形態に育て、山野草の寄せ植えや石つけなどに利用できます。
上のナギナタコウジュは、自宅で2005年10月8日に撮影した零れ種から開花した花です。
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ナギナタコウジュ(薙刀香薷)の特徴と育て方
ナギナタコウジュ(薙刀香薷) 2003年10月9日 撮影 栽培品(播種した種からの花)
和名 | ナギナタコウジュ |
学名 | Elsholtzia ciliata |
科名・属名 | シソ科 ナギナタコウジュ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 比較的日当たりの良い山地に自生する香りの強い1年草で、高さ30~60cm。 枝先に花穂をだし、淡紅紫色の小さな花をつけます。 葉は対生し、長さ3~9cm、幅1~4cmの卵形~狭卵形で先は尖り、縁には鋸歯があります。 名前は、花穂が反り返り、花が片側に着く様子を薙刀にたとえたもの。 薬草、ハーブとして利用されるようです。 |
育て方 | 種子を播くと場所に応じて大小さまざまな形に生育する、丈夫な野草です。 最初は種の頒布をしているところからいただいた種を播きましたが、零れ種で数年も芽生えました。 すべての野草を育てる余裕がなかったために途中でやめましたが、条件が悪くなければ群生するようです。 日当たりを好みますが、半日陰でも育ちますが、育てるのでしたら、それなりの育て方をすると面白いようです。 種子を播くと場所に応じて大小さまざまな形に生育するので、水切れのよい石付けにすると、別種と思われるほど小形になり、5~10cmの草丈に2~3本の花穂をつけます。 小盆栽にしたり、草物盆栽に抜きながら育てても面白そうです。 |
八溝山のナギナタコウジュ(薙刀香薷)
ナギナタコウジュ(薙刀香薷) 2003年9月30日 撮影 八溝山
フトボナギナタコウジュ(太穂薙刀香薷)の特徴と育て方
フトボナギナタコウジュ(太穂薙刀香薷) 2005年10月12日 撮影 名草巨石群近辺
和名 | フトボナギナタコウジュ(太穂薙刀香薷) |
学名 | Elsholtzia argi var. nipponica |
科名・属名 | シソ科 ナギナタコウジュ属 |
分布 | 本州(関東地方西部以西)、九州 |
花期 | 9~10月 |
特徴 | 山地の谷間や道ばたなどにややまれに生える1年草。 ナギナタコウジュに比べて葉の幅がやや広くて短く、花穂もやや太い。 苞は先端寄りが幅が広く、淵の毛は長く、背面に短毛が生えているのが区別点。 名前は、花穂が反り返り、花が片側に着く様子を薙刀にたとえたもの。 薬草、ハーブとして利用されるようです。 |
ナギナタコウジュ(薙刀香薷)まとめ
ナギナタコウジュは比較的日当たりの用ところに生えている1年草ですが、一度種を播くと零れ種から発芽して群生するような丈夫な野草です。
種子を播くと場所に応じて大小さまざまな形に生育するので、寄せ植えや石付けなどに利用できて面白いようです。