セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida)は、東南アジア一帯、ヒマラヤ山麓が原産のラン科 セロジネ属の着生ランです。
セロジネの仲間は低地から高地にまで分布することから、「低温性」と「中高温性」があり育て方も異なるようです。
花の色も大きさもいろいろあるようで、その品種に合うような育て方が必要になります。
セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida)は香りのよい小型の品種で、花付も良く、育てやすい品種です。
上のセロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida)は、自宅で2007年1月23日に撮影した花です。
スポンサーリンク
セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida)の特徴と育て方
セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida) 2003年3月7日 撮影 栽培品
和名 | セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida) |
学名 | Coelogyne nitida |
科名・属名 | ラン科 セロジネ属 |
分布 | 東南アジア一帯、ヒマラヤ山麓 |
花期 | 通年 |
特徴 | セロジネは主に樹上や岩の表面に根を張り付かせて生育する着生ランで、標高1000mの高地まで、分布域は非常に広いようです。 茎は横から斜め上方向へ伸び、そこに基部が肥大したバルブをつけます。 バルブは偽球茎とも呼ばれ栄養や水分を貯蔵するもので、種によって形が異なりますが、球形や卵形で、その先端に1~3枚の細長い葉を付けます。 花芽は最初上に伸びて、花茎が長くなるにつれて下垂して数輪から十数輪の花を咲かせます。 セロジネ・ニティダの花の大きさは約6㎝白、リップに黄色が入ります。 小柄で、良い香りが有り、寒さに強く栽培しやすい品種です。 |
育て方 | かなり小形の品種で、花の咲いている小さな鉢植えを購入して栽培しています。 品種によってかなり管理は異なるようですが、わが家の場合は冬は暖房のない二階の明るい家の中に取り込んで置き、乾いて数日過ぎてから水やりをしています。 植え替えは2年に1度、4~5月に、軽石とヤシ殻チップ、バークチップの混合用土を使い、マグアンプK 中粒と大粒を、根に触れないように入れて植え込みます。素焼きの鉢にミズゴケで植えることが多いようですが、私はミズゴケ植えが苦手なのでミズゴケ植えはしていません。 一般的にミズゴケ植えは素焼き鉢を使い、石植えはプラ鉢を使うことが多いようです。 6月、7月、9月に固形の肥料を1回ずつ与え、5~9月の成長期は週に1回1000倍の液体肥料を与え、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水を好むので、5~9月の成長期には表面が乾いたらたっぷりやり、それ以後は乾いてから2~3日にたってからやれば良いようです。 春から秋は戸外の風通しの良い日向で、夏は日陰で涼しく育てます。わが家はポリカーボネートの波板の屋根下で、遮光ネットを利用して光を調節して育てています。 |
セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida)まとめ
セロジネ・ニティダ(Coelogyne nitida) 2003年3月7日 撮影 栽培品
セロジネ・ニティダは小型の香りのよい育てやすいタイプの花ですが、冬は家の日差しのあるところに取り込んで育てています。
セロジネの仲間は着生ランですが、水を好むようなので水切れをおこさないように、成長期には肥料も与えて栽培します。
デンドロキラム(Dendrochilum)の特徴
デンドロキラム(Dendrochilum) 2004年1月9日 撮影 とちぎ花センター
和名 | デンドロキラム(Dendrochilum) |
別名 | デンドロキルム |
学名 | Dendrochilum |
科名・属名 | ラン科 デンドロキラム属 |
分布 | 東南アジア~ニューギニア |
花期 | 10~5月 |
特徴 | 高さ10~50cm、着生で複茎性。 細長く伸びた新芽の中から花茎を伸ばし、その後、下垂させて開花します。 交配種はほとんどなく、原種自体のバラエティが豊富です。 フィリピン原産のため、やや暖かい場所を好みますが、比較的寒さにも強いため、一般家庭の室内であれば冬越しが可能です。 4月中旬~11月上旬の生育期は、戸外で30%遮光(7月下旬~9月上旬は50%遮光)越冬中は室内の日当たり の良いところで育てます。 |