シオン(紫苑)は日本(中国地方)、九州、朝鮮、中国北部、シベリアなどに自生する、キク科 シオン属の大型の多年草です。
現在は栽培されているのがほとんどで、野生の花は見られなくなっているようです。
仲間には、ゴマナ、シロヨメナ、ノコンギク、コンギク、キヨスミコンギク、シラヤマギク、ユウゼンギク、クジャクソウ、ダルマギクなどがあります。
このページには、シオンの他、仲間のシロヨメナとゴマナの写真と特徴を載せています。
上のシオン(紫苑)は、自宅で2004年10月2日に撮影したものです。
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シオン(紫苑)の特徴と育て方
シオン(紫苑) 2004年10月2日 撮影 栽培品
和名 | シオン(紫苑) |
別名 | オニノシコグサ |
学名 | Aster tataricus |
科名・属名 | キク科 シオン属 |
分布 | 日本(中国地方)、九州、朝鮮、中国北部、シベリア |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山地の湿った草地に生える多年草。まれに野生があるが、庭に植えられること多い。 高さ1.5~2mの宿根草。茎にはまばらに剛毛があります。 根生葉は花の頃には枯れてないが、大型のへら状長楕円形で大きいものは長さ65cmにもなります。 茎葉は長さ20~35cm、幅6~10cmの卵形または長楕円形で、先は短く尖り、上部のものほど小さく幅も狭い。 頭花は直径3~3.5cm。舌状花は1列で淡青紫色。花柄には短毛が密生する。総苞は長さ約7㎜の半球形。 最近では比較的背の低い矮生種もあるようです。 |
育て方 | 乾燥すると葉に生理的な褐斑を生ずるため、西日のいつまでも当たる乾燥地を避けるいっぽう、過湿による根腐れを防ぐため、排水良好な場所を選ぶことが大切です。 日当たりの良い場所と、水はけがよく、適度に湿り気のある土壌が適しています。植えるときに腐葉土などを混ぜると良いようです。 キク類なのでアブラムシが付くので定期的に薬剤散布をします。 草丈は2mにも及ぶアスターであり、広く庭園に植えられるほか、切花用としても量産され、秋らしい季節感を表す生け花に用いられます。 植え替えは春3~4月と秋の10~11月に株分けを兼ねて行います。 肥料は芽の出る春と花後の秋、年2回、ゆっくり効くタイプの化成肥料を株元に適量施します。 繁殖は株分けの他挿し芽で殖やせます。 また、根は咳止めとして煎用されることもあります。 私の大好きな花で長いこと栽培していましたが、狭い庭のために植える場所がなくなったために栽培を止めました。 |
上三依水生植物園のシオン(紫苑)
シオン(紫苑) 2004年9月10日 撮影 上三依水生植物園
シロヨメナ(白嫁菜)の特徴
シロヨメナ(白嫁菜) 2007年9月1日 撮影 奥日光 光徳沼
シロヨメナ(白嫁菜) 2007年9月1日 撮影 奥日光 光徳沼
和名 | シロヨメナ(白嫁菜) |
学名 | Aster ageratoides ssp. leiophyllus |
科名・属名 | キク科 シオン属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 8~11月 |
特徴 | 山野に生える多年草。 高さ0.3~1m。 葉は長楕円状披針形で先は鋭く尖り、基部はくさび形。縁には大きな鋸歯があります。 頭花は1.5~2cmと小さく、舌状花は白色。総苞は筒状。 |
シロヨメナ(白嫁菜) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
シロヨメナ(白嫁菜) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
シロヨメナ(白嫁菜) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
シロヨメナ(白嫁菜) 2005年9月2日 撮影 三国山
シロヨメナ(白嫁菜)葉 2005年9月2日 撮影 三国山
シロヨメナ(白嫁菜) 2003年8月23日 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
ゴマナ(胡麻菜)の特徴
ゴマナ(胡麻菜) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園
和名 | ゴマナ(胡麻菜) |
学名 | Aster glehnii var. hondoensis |
科名・属名 | キク科 シオン属 |
分布 | 本州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山地の草原に生える多年草。 茎は高さ1~1.5m、葉とともに細毛があってざらつきます。 葉は長さ13~19cmの長楕円形で粗い鋸歯があります。 頭花は直径1.5cmほどで散房状に多数つきます。総苞は筒鐘形で長さ3~3.5㎜。 和名は若苗が食用になること、葉がゴマの葉に似ることによると思われます。 |
ゴマナ(胡麻菜) 2005年8月11日 撮影 尾瀬
ゴマナ(胡麻菜) 2003年9月14日 撮影 日光植物園
ゴマナ(胡麻菜)葉 2003年9月14日 撮影 日光植物園
ゴマナ(胡麻菜) 2003年9月6日 撮影 池の平湿原
ゴマナ(胡麻菜) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
シオン(紫苑)まとめ
高さ1.5~2mのかなり大きな宿根草ですが、優雅な花が切り花にもなりますので、広い庭があったら植えておきたい植物です。
日当たりが良ければそれほど場所は選びませんが、水はけなどに問題がある場合は、腐葉土を入れ込んで水はけと水持ちを良くすることで、育つと思います。