ツワブキ(石蕗)は福島、石川県以西の本州、四国、九州の海岸の岩上や崖などに生える、キク科 ツワブキ属多年草です。
斑入りの模様が好まれ、庭などに植えられています。また丈夫で育てやすいことから、小さな鉢で小盆栽として楽しまれています。
下に、山野の木陰に生える、キク科 ノブキ属のノブキの特徴ものせています。
上の斑入りツワブキ(銀月)は、自宅で2015年10月31日に撮影したものです。
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ツワブキ(石蕗)の特徴と育て方
斑入りツワブキ 2006年11月5日 撮影 栽培品
斑入りツワブキの果実 2004年1月24日 撮影 栽培品
和名 | ツワブキ(石蕗) |
学名 | Fartugium japonicum |
科名・属名 | キク科 ツワブキ属 |
分布 | 福島、石川県以西の本州、四国、九州の海岸近くに自生する |
花期 | 10~12月 |
特徴 | 海岸の岩上や崖などに生える多年草。 根生葉は長さ10~35㎝の柄があり、葉身は長さ4~15㎝、幅6~30㎝の腎心形で厚くて光沢があります。 葉の間から高さ30~75㎝の花茎をのばし、先端に10~30輪ほどのキクに似た、花径3cm前後の黄色の花を散房状につけます。 そう果は長さ5~6.5㎜、冠毛は褐色を帯びます。 和名は葉に光沢があるフキの意味の艶蕗がなまったといわれます。 庭などにもよく植えられ、葉の芸、花の咲き方などに変化のある園芸品種があり、楽しまれています。 |
育て方 | 丈夫なので、用土は選びませんが、水はけのよい用土を使います。 庭植えは、植え付けの時に緩行性肥料を入れますが、追肥を少なめにするか、または元肥のみで問題ありません。 鉢植えで小型にして楽しむには、小さな鉢を用い、赤玉土単用で植えます。 小型にして楽しむ時は、無肥料で育てるのがよく、肥料をすると葉が大きくなってしまい観賞価値が下がります。 鉢植えで普通に楽しむときは、植え付け時にマグァンプK などの緩行性肥料を入れて植えこみます。 鉢植えの場合は、芽出し前の4月に、毎年か1年おきに植え替えます。 潅水は普通でよいが、風通し、半日陰の場所や明るい日陰が適しています。庭植はよほど乾かない限り必要ありません。 増殖は植え替え時の株分けで行います。実生もできるようですが、親より良いものは望めないので、交配をした方が良いようです。 |
ツワブキ(石蕗)まとめ
斑入りツワブキ 2005年11月6日 撮影 栽培品
斑入りツワブキ 2004年10月14日 撮影 栽培品
ツワブキはとても丈夫な植物なので、きれいな斑入りの株を落葉樹の根元植えているだけで、庭に潤いを与えてくれます。
葉は常緑で、庭が寂しくなった11月に黄色の鮮やかな花が咲き庭を明るくしてくれるのも嬉しい植物です。わが家は20数年植え替えなしで育てています。
ノブキ(野蕗)の特徴
ノブキ(野蕗) 2005年9月13日 撮影 仙人ヶ岳
ノブキ(野蕗)葉 2004年8月22日 撮影 尾瀬
ノブキ(野蕗)そう果 2005年10月12日 撮影 名草
和名 | ノブキ(野蕗) |
学名 | Adenocaulon himalaicum |
科名・属名 | キク科 ノブキ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 山野の木陰に生える多年草。 茎は高さ50~80cmになり上部で枝分かれします。 葉は幅10~20cmの三角状腎形。蕗の葉に似るが、葉の先がやや尖り、葉柄に翼があります。 頭花はまわりに雌花、中心部に両性化があり、両性化は結実しません。 そう果は6~7㎜。 |
ノブキ(野蕗) 2004年8月22日 撮影 日光植物園
ノブキ(野蕗) 2004年8月22日 撮影 尾瀬
フキ(蕗)の特徴
フキ(蕗) 2006年6月14日 撮影 尾瀬 鳩待峠
フキ(蕗) 2006年5月19日 撮影 尚仁沢遊歩道
和名 | フキ(蕗) |
学名 | Petasites japonicus |
科名・属名 | キク科 フキ属 |
分布 | 本州、四国、九州、沖縄 |
花期 | 3~5月 |
特徴 | 山野に生える多年草で、地下茎をのばして殖えます。 葉ははば15~30cmの腎円形で、基部は深い心形。始めは両面とも毛があるが、後には無毛。 葉は長さ60cm、直径1cmほどになります。 葉がでる前に花茎を伸ばし、散房状に頭花をつけます。 花茎には平行脈の目立つ苞が多数つきます。 雌雄異株。雄株は高さ10~25cmになり、黄白色の頭花を多数つけます。雌株ははじめ密に頭花をつけるが、後に高さ45cmくらいに伸びます。 そう果は長さ約3.5㎜の円柱形。 |