チャボホトトギス(矮鶏杜鵑草)は、東海地方から紀伊半島、四国、屋久島のやや明るい林に見られる、高さ10cm前後の多年草です。
種から育てて、1年7ヶ月で開花した黄色のとても可憐な花で、感動しましたが、最初から葉やけに悩まされました。
現在は交配種もあるようなので、少しは育てやすくなっているかもしれません。
わが家はチャボホトトギスの他に、ホトトギス、タカクマホトトギス、タイワンホトトギス、キイジョウロウホトトギス、タマガワホトトギスを育てたことがありますが、チャボホトトギスとタマガワホトトギスはかなり難しく、キイジョウロウホトトギス(矮鶏杜鵑草)は猛暑の夏に枯れてしまいました。
上のチャボホトトギスは、自宅で2004年9月12日に撮影した2003年11月に播種した初花です。
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チャボホトトギス(矮鶏杜鵑草)の特徴と育て方
チャボホトトギス 2006年9月1日 撮影 栽培品
和名 | チャボホトトギス(矮鶏杜鵑草) |
学名 | Tricyrtis nana |
科名・属名 | ユリ科 ホトトギス属 |
分布 | 本州(東海地方、近畿地方)、四国、九州 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 茎は高さ10cm前後で、東海地方から紀伊半島、四国、屋久島のやや明るい林に見られます。 葉は長さ5~15cmで斑紋があります。 茎頂や上部葉腋に1~2個の黄色花をつけます。 花被片は長さ約2.4cm、内側に紫褐色斑点があります。 チャボホトトギスは交配種も出ているようですのでそれらは育てやすくなっているかもしれません。 |
育て方 | 5号ほどの中深鉢の山野草鉢を用い、軽石、桐生砂、硬質鹿沼土を各等量位で植えますが、育てる地域など様々な要因で育てやすい用土でよいと思うが、水はけがよく、湿度を保つことが出来る用土を選ぶことが大切です。 植え替えは毎年2月~3月に行い、マグァンプK を根に触れないように入れて植え込みます。 よく風の通る明るい日陰が最適で、晩春からは日陰の涼しい場所に移し、人工芝を敷いた棚上で、打ち水をして湿度を上げて管理します。暑いようでしたら寒冷紗で調節します。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。葉のある間は乾燥させないようにします 春に固形肥料を置き肥し、真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 殖やすには株分けとさし芽が良く、5月から6月に、茎を3~5節つけて切り、清潔な用土にさします。 1~2年に1度、早春に植え替えます。古い用土と枯れた根を全て落とし、新しい用土で植替え、直後に十分灌水し、以後周年水切れに注意します。 鉢植えの場合、真冬はできるだけ凍ることがないよう霜よけをする必要があります。 チャボホトトギスは種から育てましたが播種から1年7カ月で開花して順調な滑り出しでした。 しかし、この当時は管理が行き届かず、日陰に置くことばかりを考えていたので、葉やけがひどく育て方どうりにはいきませんでした。その後上記のような栽培法を高山植物など、夏の暑さに弱いものに適用したところかなり効果が上がるようになっています。 写真にあるように、4年くらいは花を見ることが出来ましたが、徐々に弱って枯れてしまいました。 |
チャボホトトギスまとめ
チャボホトトギス 2006年9月1日 撮影 栽培品
チャボホトトギスを種から育てましたが、発芽率が良くたくさん芽生えましたが、日陰に置いているつもりでも葉やけがしてしまったので、今考えるともっと寒冷紗などで涼しく管理すれば少しは葉やけを防げたのだろうかと思うことがあります。
わが家は関東地方の住宅地の狭い場所なので、木陰をつくって涼しくするほどの土地はないので、寒冷紗や打ち水などで涼しくするほかはないのですが、どのくらい効果が出たのだろうかと考えています。