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ウコンイソマツ(鬱金磯松)の育て方

ウコンイソマツ(鬱金磯松)は、沖縄諸島、与論島、台湾の海岸地帯の岩の割れ目などに自生が見られるごく小さな低木です。草丈は10から30㎝になり、茎は上部で分枝をし葉を束生させます。

イソマツという名前のように、持ち込むと盆栽のような風雅な姿になるようで、我が家の数年の苗もかなり見栄えがするようになってきました。

仲間に伊豆諸島、小笠原諸島、奄美群島、宮古諸島、八重山諸島、台湾に分布する赤紫の花のイソマツがあります。

上のウコンイソマツは2022年8月21日撮影したものです。

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ウコンイソマツ(鬱金磯松)の特徴と育て方

ウコンイソマツ(鬱金磯松) 2022年8月21日撮影

和名ウコンイソマツ(鬱金磯松)
別名キバナイソマツ(黄花磯松)
学名 Limonium wrightii var. luteum
科名・属名イソマツ科  イソマツ属
分布日本(沖縄諸島、与論島)、台湾
花期8から11月
特徴

暖地の海岸地帯の岩の割れ目などに自生が見られる、ごく小さな低木です。

草丈は10から30㎝になり、茎は上部で分枝をし葉を束生させます。

葉は常緑で長さ2~6cmで厚みのある篦形、全縁、鈍頭。

8~10月頃葉腋から7から15㎝の穂状花序をだし、多数の黄色の小花を付けます。

7~15cmの花茎を1~2本伸ばし、集散状円錐花序に小穂を多数つけます。

花冠は5深裂し、花径は5㎜くらい。

和名は花姿が磯辺に生える松に似ていることから。

育て方

イソマツ科イソマツ属の仲間には、世界中の海岸、砂漠が原産で良く栽培されているスターチスがあるが、これらは高温多湿を嫌い水はけがよい場所を好みます。

ウコンイソマツは実生の苗をいただいたばかりで育て方がわからないが、原産地を考え、イソマツの仲間などの栽培法から探って管理していこうと思っている。

盆栽として育てている方もいるようで、大株になると風情が出そうで楽しみです。

軽石、日向土、硬質鹿沼などの高山植物を育てるような用土で育てています。2年くらいで根元も太くなり盆栽のような風情が出てきたので楽しみにしています。

北関東の我が家は冬は寒いので屋内の日の当たるような場所で管理していますが、種からも育つので殖やしておきたいと思っています。

岩の割れ目に生える希少低木状多年草ウコンイソマツ(鬱金磯松)

ウコンイソマツ(鬱金磯松) 2015年10月15日撮影

絶滅危惧種のような植物を種から育てている方とネットで知り合いになり、我が家だったら育つのではないかと珍しい植物の種を送ってくださる方がいます。

乱獲や開発によって絶滅寸前の植物が日本にもたくさんありますが、そのように種を播き続け育てる方が増えるという事は、絶滅を食い止めることに些細でありながらも役に立つのではないかと思っています。

絶滅したと思われていた植物が、愛好家の手で育てられていて残っていたという話を聞くこともあります。

自生地から絶滅にひんしている植物を採取することは絶対してはいけないことですが、いつから育てていたかもわからないような植物を育てて、マニアの間で殖やし続けている方も多くいます。

我が家もいただいてから40年近く育てている山野草がかなりあるので、そのような方が育て続けてほしいと送ってくださるのでありがたく育てさせていただくことにしているものがあります。

絶滅危惧種だからこそ、残していきたいという思いが強くあるので、大切に育て種が採取できるようになったらほかの方にも育てていただこうと考えています。

ウコンイソマツ(鬱金磯松)はそのような植物の一つで、大切に育てなければならないものの一つになっています。

春に、ウコンイソマツとイソマツ(ヨナグニイソマツ)の種を送っていただきましたがイソマツは発芽して薄紫のきれいな花を早々と見せてくれました。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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-秋の花・山野草の育て方