スポンサーリンク

春の花・山野草の育て方

ヒメキランソウの育て方|仲間のアジュガ、オウギカズラ、ヒイラギソウ、ケブカツルカコソウ、ジュウニヒトエ、シロバナニシキゴロモの特徴

ヒメキランソウ

九州南部~沖縄の海岸に自生しているというヒメキランソウ(姫金瘡小草)の苗をいただいて10年以上育てています。つやのある葉と紫の花がとっても可憐な植物です。

朝夕の冷え込みの強い関東地方では庭に植えることはできないので鉢植えにしていますが、家に取り込まないと枯れてしまいます。

その仲間のキランソウ属の植物のアジュガ、オウギカズラ、ヒイラギソウ、ケブカツルカコソウ、ジュウニヒトエを写していますので一緒に載せて、その違いを比べてみることにしました。

上のヒメキランソウ(姫金瘡小草)は、2007年5月27日に自宅で撮影したものです。

スポンサーリンク

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)の特徴と育て方

ヒメキランソウ

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)  2006年5月4日 撮影 栽培品

和名ヒメキランソウ(姫金瘡小草)
学名Ajuga pygmaea
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布九州南部~沖縄の海岸
花期自生地:3~4月 栽培:5~6月
特徴

キランソウを小さくしたような植物だが、花そのものはむしろキランソウよりも大きい。

陽当りの良い場所では縦横無尽に伸ばした走出枝の節から盛んに発根してカーペット状に増殖します。

砂浜を好んで生える。

育て方

中深の4~5号鉢にゴロ石を入れ根に触れないようにマグアンプKをいれて、軽石、硬質鹿沼土、赤玉土などを混用して植えます。

肥沃で水はけの良い用土であれば、手に入る用土でよい。

新葉が広がる春先から開花期にかけては日向に、花後は強い直射日光を避けて半日陰に置きます。

植え替えは1~2年に1度行う。植え付け時にマグアンプKを入れ、植え替えない場合は花後と秋に固形肥料を追肥し肥培します。

水は表土の乾き具合を見て与えます。

栽培場所によっては、冬の寒さ対策が必要です。関東地方の我が家も冬に軒下では元気がなくなります。

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)のまとめ

ヒメキランソウ

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)  2005年6月4日 撮影 栽培品

ヒメキランソウ(姫金瘡小草)は、九州南部~沖縄の海岸の暖かい海岸に自生するとても可憐な紫の小さな花です。暖かい地方は小さな葉を持ちながら、大きな花を咲かせる植物が多いことを考え、光合成と関係があるのだろうかなどと思ています。

小さな美しい照葉を持ち、葉のわりには大きな花を咲かせているヒメキランソウの美しさをずっと見ていたいと思いました。

アジュガ(セイヨウジュウニヒトエ)の特徴

アジュガ(セイヨウジュウニヒトエ)

アジュガ(セイヨウジュウニヒトエ) 2003年4月5日 撮影 散歩道


和名アジュガ
別名セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)、セイヨウキランソウ
学名Ajuga reptans
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布ヨーロッパ
花期4~5月
特徴

花径1cm位で花穂の高さ10~15cm位、高さ20cm位。

野生のジュウニヒトエ、キランソウの仲間で栽培されているものは、アジュガ・レプタンスという欧州原産のものです。

オウギカズラ(扇葛)の特徴

オウギカズラ(扇葛)

オウギカズラ(扇葛) 2005年5月31日 撮影 日光植物園

オウギカズラ(扇葛)

オウギカズラ(扇葛) 2005年5月31日 撮影 日光植物園

オウギカズラ(扇葛)

オウギカズラ(扇葛) 2004年5月29日 撮影 日光植物園

和名オウギカズラ(扇葛)
学名Ajuga japonica
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布本州、四国、九州
花期4~5月
特徴

花をつける茎は高さ8~20cm、地上を這う走出枝を出します。

葉は対生し、柄があり、心形で長さ2~5cm、粗い波状の鋸歯が数個あります。

上部の葉腋に淡紫色の唇形花を数個対生してつけます。花冠は長さ2.5cmほど、筒部は細長い。

山地の木陰に生える多年草。

ヒイラギソウ(柊草)の特徴

ヒイラギソウ(柊草)

ヒイラギソウ(柊草) 2003年5月3日 撮影 花之江の郷

和名ヒイラギソウ(柊草)
学名Ajuga incisa
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布本州(関東中部地方)
花期4~6月
特徴

山地の日陰に生える多年草で高さ30~50cmになります。

葉は対生し、長さ5~10cm、幅3~6cmの卵円形で不ぞろいの切れ込みがあり、葉柄は長さ3~5cm。

上部の葉腋に唇形花を3~5段につけます。花冠は青紫色で長さ2~3cm、筒部が長い。

葉の形がヒイラギの葉に似ているところからこの名があります。

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)の特徴

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草) 2005年5月31日 撮影 日光植物園

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)

ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原

和名ケブカツルカコソウ(毛深蔓夏枯草)
学名Ajuga shikotanensis form. hirsuta
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布本州(関東地方、中部地方)
花期5月~6月
特徴

高さ10~30cmになります。

葉は卵形で長さ2~5㎝。

茎の上部の苞のわきに淡紫色の唇形花を輪状につけます。花冠は長さ7㎜ぐらい。

全体に粗い毛が生え、花のあと走出枝を伸ばし、夏枯草(ウツボグサ)に似た花をつけるのでこの名がつきました。

ジュウニヒトエ(十二単)の特徴

ジュウニヒトエ(十二単)

ジュウニヒトエ(十二単) 2003年4月19日 撮影 高尾山


和名ジュウニヒトエ(十二単)
学名Ajuga nipponensis
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布本州、四国
花期4~5月
特徴

やや明るい林の中や道ばたなどに生える高さ10~25㎝の多年草。

全体に白く長い毛が多い。

茎の基部に鱗片状の葉があります。茎葉 は対生し、長さ3~5㎝の倒披針形で、波状の鋸歯があります。

葉茎の先に長さ4~6㎝の花穂を出して、淡紫色または白色の唇形花をつけます。花冠は長さ約1㎝。

和名は花が重なって咲くさまを、昔の女官の衣装にたとえたという。

シロバナニシキゴロモ(白花錦衣)の特徴

シロバナニシキゴロモ

シロバナニシキゴロモ(白花錦衣) 2003年4月19日 撮影 三国山


和名シロバナニシキゴロモ(白花錦衣)
学名Ajuga yezoensis f. albiflora
科名・属名シソ科 キランソウ属
分布北海道、本州、四国
花期4~5月  9月の花は返り花かもしれない
特徴

山地に生え、高さ5~15㎝になる多年草。

ニシキゴロモの葉は対生し、3~4対あり、長さ1~2㎝の葉柄を持ち、長倒卵形で長さ2~6㎝、幅1~3㎝、粗い鈍頭の鋸歯があります。

表面は脈に沿って紫色になり、裏面は紫色を帯びる。この葉の美しさから錦衣の名がついたという。

上部の葉腋に淡紫色の花を数個つけます。花冠は長さ1.1~1.3㎝、筒部は細長く、先は上唇と下唇に分かれる。雄しべは4個あり、うち2個は長い。萼は長さ6㎜ほど、5裂し毛があります。

白花をつけるものをシロバナニシキゴロモといい、全体に色が淡い感じがします。

関連記事(一部広告を含む)

山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

スポンサーリンク

-春の花・山野草の育て方
-