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ヒメシャガ(姫射干)の育て方|仲間のシャガ(射干)の特徴

ヒメシャガ

アヤメ科のヒメシャガ(姫射干)は、15㎝くらいに育てると、場所をとらないで可憐な花を見ることができます。

自生地の情報から石の上が好きだというので、半日陰の石の間のような場所に植えておきますが、そのような場所が好きなようで、元気に花を見せてくれます。

小さなやわらかな葉のわりには大きな花が咲き見ごたえがあります。

同じアヤメ属のシャガ(射干)の花の写真と詳細を載せています。

上のヒメシャガ(姫射干)は、2004年5月2日に自宅で撮影したものです。

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ヒメシャガ(姫射干)の特徴と育て方

ヒメシャガ

ヒメシャガ(姫射干) 2003年5月10日 撮影 栽培品

 
和名ヒメシャガ(姫射干)
学名Iris gracilipes
科名・属名アヤメ科 アヤメ属
分布本州、四国、九州
花期5~6月
特徴

シャガに比べて全体に小型で、葉も柔らかい。

花茎は高さ15~30cmになり、淡紫色の花をつけます。外花被片には紫色の脈と黄色の斑点があり、シャガと同じようにとさか状の突起があります。

良く結実し、蒴果は直径8㎜の球形。

やや乾燥した林内や岩上に生える多年草。

明るい林の下に成育し、そのような場所でも特に点在する岩石の上などに好んで乗りたがり、その時掌状に広がる根茎はまったく岩の上に露出し、その末端から生じるわずかな根が岩の隙間に入っているにすぎない。

この点は栽培上注意したい特性の1つです。

シャガより小さいのでこの名があります。

育て方

浅鉢を使い、底にゴロ土を入れ、根に触れないようにマグァンプK を入れ、赤玉土に桐生砂を2~3割混用し浅植えにします。

肥料は花後と秋に置き肥、液肥は月に2~3回水代わりに施します。

2~3年ごとに密生した株を抜き、大きめの鉢に植え替え、鉢をゆるめるようにすると、しっかりした密生株になります。

株分けは、春の芽だしから花後の暑くならないうちに、大きくなった株をばらばらにほぐし小さく割って植えます。

定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

ヒメシャガも丈夫な花で、地植えでも数年毎に株を割って植え替えると、たくさん増えて毎年清楚な花を見せてくれます。

ヒメシャガ(姫射干)のまとめ

ヒメシャガ

ヒメシャガ(姫射干) 2005年5月12日 撮影 栽培品

ヒメシャガ(八重)

ヒメシャガ(姫射干)八重 2019年5月22日 撮影 栽培品

ヒメシャガ(姫射干)は、気に入った場所に植えるとよく殖えますが、鉢植えなどでは慣れるまでは水やり、肥料、置き場所などに少し気を付けて育てる必要があります。

あまり日が当たらない明るいロックガーデンなどがあれば育てやすいですが、我が家はガーデンとの境に置いてある明るい日陰の石の間に植えておきますが、そのような場所が好きなようで元気に育ています。

殖えますので2~3年に一度くらいは植え替えた方が良いようです。

花之江の郷のヒメシャガ(姫射干)

ヒメシャガ

ヒメシャガ(姫射干) 2003年5月3日 撮影 花之江の郷

シャガ

シャガ(射干) 2003年5月3日 撮影 花之江の郷

 
和名アヤメ属
学名Iris japonica
科名・属名アヤメ科 アヤメ属
分布本州、四国、九州
花期4~5月
特徴

林内に群生することが多い常緑の多年草。

古い時代に中国から渡来したと言われます。

葉は長さ30~60cm、幅2~3.5cmで光沢のある鮮緑色。

花茎は高さ30~70cmになり、上部で分枝して、淡白紫色の花をつけます。

花は直径4~5cmで朝開いて夕方しぼむ。外花被片のふちは細かく切れ込み、中央部に橙黄色の斑点ととさか状の突起があり、そのまわりに淡紫色の斑点があり、内花被片はやや細く、先は浅く2裂する。花柱の裂片の先は2裂し、さらに細かく裂け、花弁のように見えます。

3倍体植物なので結実しない。

和名はヒオウギの漢名で射干から取ったもの。

常緑の葉を持つ花で、茶花としても好まれます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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