イワギリソウ(岩桐草)は本州(近畿地方以西)、四国、九州の渓谷の岩壁に生える多年草です。したがって関東地方の冬の寒さには弱いので家の中に取り込んで栽培しています。
関東地方に住んでいる私は自生地を見たことがありませんが、仲間のイワタバコの自生地は見たことがあるので、そのような場所に自生しているのだろうと想像しています。
白花は購入、ほかは葉挿しと種から育てましたが、種からは遅々としてなかなか育ちませんでした。
上のイワギリソウは葉さしから育てた10年以上が過ぎた鉢植えです。2019年5月19日に自宅で撮影しました。
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イワギリソウ(岩桐草)の特徴と育て方
イワギリソウ(岩桐草) 2015年5月9日 撮影 栽培品
イワギリソウ(岩桐草) 2009年5月20日 撮影 栽培品
和名 | イワギリソウ(岩桐草) |
学名 | Opithandra primuloides |
科名・属名 | イワタバコ科 イワギリソウ属 |
分布 | 本州(近畿地方以西)、四国、九州 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 渓谷の岩壁に生える多年草。 葉は根ぎわに付き、長さ3~10cmの柄があり、広卵形で長さ4~10cm、鈍鋸歯があり、先はやや尖ります。 葉の間から長さ12~15cmの花茎をだし、頂の散形花序に紅紫花を10個ほどつけます。花冠は漏斗状唇形で長さ約2㎝。 毛の多い葉や花の形がキリを思わせ、岩上に生えるのでこの名が付いた。 |
育て方 | 中深鉢の鉢底にゴロ土を入れ、硬質鹿沼土7に軽石3の混合用土で、根に触れないようにマグァンプK を入れ、水はけ良く植えます。 植え替えは、新芽の出る頃か10月はじめに毎年行い、夏の後半か秋に液肥を週1回ほど与えると花つきが良くなります。 直射日光や風通しの良い場所は、湿度が保てず葉痛みするので避け、潅水過多は葉柄が腐りやすいので気をつけます。 冬は霜よけをし、寒風の吹きさらしに置かないようにします。関東地方の我が家では、冬は暖房を使わない家の中に置いています 定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。特にナメクジに気をつけます。 株分けは、植え替え時の新芽の出る頃か10月はじめに行い、種からの栽培は成長が遅いので、葉挿しをします。 |
シロバナイワギリソウ(白花岩桐草)の特徴と育て方
シロバナイワギリソウ(白花岩桐草) 2006年5月26日 撮影 栽培品
和名 | イワギリソウ(岩桐草) |
学名 | Opithandra primuloides f. albiflora |
科名・属名 | イワタバコ科 イワギリソウ属 |
イワギリソウ(岩桐草)のまとめ
イワギリソウ(岩桐草) 2008年5月3日 撮影 栽培品 2003年11月播種の初花
イワギリソウ(岩桐草) 2007年5月7日 撮影 栽培品
シロバナイワギリソウ(白花岩桐草) 2007年5月7日 撮影 栽培品
イワギリソウは関東地方では家に取り込まないと寒さで枯れてしまいます。栽培を始めて10年近くたちますが、残っているのは1種類だけで他は枯れてしまいました。
同じように育てたつもりでも、手抜きがあったのか、残っているものが丈夫だったのかはわかりませんが、残ったものは毎年株分けもできて元気に育っています。
植物も生き物ですので、置き場所の違いなど少しの環境の違いで育つものと枯れるものが出てきます。