カラフトからシベリアの高山に生える多年草で、現在の自生地の写真はネットでも見ることが出来ない、とても美しく丈夫な植物です。
昭和の初期に山野草ブームがあり、その時代に樺太の専門業者が内地に出荷したものが受け継がれているといいます。
私はその時代から大切に育てていた方の種を入手することが出来て、10年以上も花を見ることが出来ていることの幸せを噛みしめています。
上のカラフトビランジは、自宅で2018年4月6日に撮影した2004年12月に播種した苗からの花です。
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カラフトビランジの特徴と育て方
カラフトビランジ 2007年4月11日 撮影 栽培品(2004年12月播種)
和名 | カラフトビランジ |
学名 | Silene sahalinense |
科名・属名 | ナデシコ科 シレネ属 |
分布 | カラフトからシベリアの原産種 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | カラフトからシベリアの高山に自生する植物で、戦前から大事に受け継がれてきた樺太特産の種類。 花着きが良く、栽培も容易。 高山に生える小型のビランジで、春に白い可愛い花を一面に咲かせる。丈夫な佳品。 |
育て方 | 富士砂、軽石、の混用に日光砂、硬質鹿沼土を混ぜて植え込みます。その時元肥にマグァンプK を入れます。 粗めの砂が表面にあるほうが生育がよいようです。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 排水よく、少し乾きめにし、日当たりをよくしますが、梅雨以降は雨を避け、暑いところでは少し遮光します。 植え替えは花後すぐに行い、用土は必ず変えます。 |
カラフトビランジのまとめ
カラフトビランジ 2008年4月12日 撮影 栽培品(2004年12月播種)
山野草を育てているというだけで、あまりよく思わない方が多いと思いますし、私も何度かそのようなメールをいただいたことがあります。
しかし、現在絶滅の危機になっている植物を種から育て続けることにより、後世に残すことが出来るということは、このカラフトビランジを見ただけでもわかると思います。
ほんの少しの株から80年以上も育て続けた多くの方がいたからこそ、現在でも山野草店で、安価な値段で手に入れることのできる植物になっているのです。
私が種から育てて、種を分けてあげた方もいますので、育て続ける力というものの大きさを感じることのできる素晴らしい花です。