
園芸家の間で人気のあるクレマチスはかなり品種が多いようですが、その多くがカザグルマとの交配によってつくられたと言います。
原種が絶滅危惧種になっていることから、原種をあまり見たことがない方が多く、原種との区別が難しくなっているようです。
日本のセンニンソウ属の代表的な植物である日光植物園で写したセンニンソウも載せています。また日本に自生するセンニンソウ属のハンショウヅル、ミヤマハンショウヅル、クサボタンなどは別のページに載せています
上のカザグルマは、自宅で2020年5月4日に撮影したものです。
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カザグルマ(風車)の特徴と育て方

カザグルマ 2018年4月26日 撮影 種からの栽培品
和名 | カザグルマ(風車) |
学名 | Clematis patens |
科名・属名 | キンポウゲ科 センニンソウ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 林縁などに生えるつる性の低木。 葉は羽状複葉、小葉は3~5個あり、長さ2~6㎝の卵形で先は尖る。 花は直径7~12㎝と大きく上向きに咲く。 花弁状の萼片は普通8個あり、白色または淡紫色で花弁はない。 カザグルマと良く似ているテッセンは中国原産で、花が5~8cmとやや小さく、萼弁は6個と少ない。 カザグルマは花が大きく美しいため昔から栽培されていて、園芸品種も多い。 センニチソウ属の園芸植物をクレマチスと呼び交雑によっていろいろな品種が作り出されました。 カザグルマやテッセンはその代表的な原種でです。この花は種から育てたものなので、純粋なカザグルマかどうかは分かりません。 |
育て方 | 我が家は冬は日当たり、夏は半日陰になるような場所に地植えにしているが、2004年に播種したものが今年初花を見ることができました。 それまでは少し日当たりが悪かったので冬から春は日当たり、夏は半日陰になるような場所に昨年の春に植え替えたのが良かったようです。 播種から12年の初花はとてもうれしいものでした。 白花が咲くのではないかと思っていたが、咲いたのは淡い紫なので、自然交配をしているかのかもしれません。 有機質に富み、なおかつ水もちのよい土が理想的なので、庭植であっても用土の工夫をすることが大切です。 カザグルマは旧枝咲きなので昨年のびた枝に花を咲かせ、基本的には1年に1回しか開花しないことから枝を切り詰めると花が咲かないことになります。 |
日光植物園のカザグルマ(風車)

カザグルマ 2004年5月29日 撮影 日光植物園
上の写真が日光植物園で植込みの上を覆うように咲いていた花を写したものです。この時、カザグルマを始めて見ましたが、それまで栽培したことのあるクレマチスと花色は異なっているもののかなり似ていると思いました。
日光植物園で育てているものであることから、原種ではないかと思って見てきました。
カザグルマ(風車)まとめ

カザグルマ 2018年4月23日 撮影 種からの栽培品
種を播いて12年目に咲いてくれた初花。発芽3年目くらいから庭植にしていたのだが、少し日陰過ぎるようなので昨年の春に秋から春は日向で、夏に半日陰になるような場所に移植したのが良かったと思います。
用土は生ごみや野菜の屑など混ぜて作って2年ほど寝せた用土を使っているので、有機質に富むためクレマチスには最適だったようです。
今年は初花なので2輪だったが、その後元気に蔓をのばしているので、来年はたくさんの花が見られるのではないかと期待しています。
一緒に播いたのではないかと思う、白い花が咲いたがこれもカザグルマのようですが、カザグルマの原種は見られなくなっているということから園芸品種かもしれません。