ミミナグサ(耳菜草)は、道ばたや畑などに生えるナデシコ科ミミナグサ属の植物ですが、一つの花を見るととてもデリケートで可憐な花です。
この花は種をいただいて播いたものなので、わが家の庭に絶やすことなくいてほしいと思ている花です。
下には八方尾根で写してきた、クモマミミナグサ(雲間耳菜草)と礼文島で写した、ミミナグサの基本種というオオミミナグサ(大耳菜草)を載せています。
上のミミナグサ(耳菜草)は自宅で2007年4月1日に撮影したものです。
スポンサーリンク
ミミナグサ(耳菜草)の特徴と育て方
ミミナグサ(耳菜草) 2006年4月18日 撮影 栽培品
和名 | ミミナグサ(耳菜草) |
学名 | Cerastium holosteoides var. hallaisanense |
科名・属名 | ナデシコ科 ミミナグサ属 |
分布 | 日本全土 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 茎高さ15~30cmの多年草。全体に短毛があり、茎の上部や萼片には腺毛が混じる。茎は普通暗紫色を帯びます。 葉は長さ1~4cmの卵形~長楕円形。 花はまばらにつき、花柄はやや長い。 蒴果は長さ約8㎜の円柱形で、先端が10裂します。 目立たない花だが、写真を写してみるととても繊細で美しい花です。写真美人の好きな花です。 |
育て方 | 道ばたや畑などに生えるというので、あまり気を使わず育てています。 ロックガーデンの日に当たる場所に種を零して数本生えています。多くなった分は抜いているので、零れ種からの苗が花を咲かせているというのが現状です。 |
芳ヶ平湿原手前で写したミミナグサ(耳菜草)
ミミナグサ(耳菜草) 2004年6月19日 撮影 草津 芳ヶ平湿原手前
ミミナグサ(耳菜草) 2004年6月19日 撮影 草津 芳ヶ平湿原手前
ミミナグサ(耳菜草)まとめ
道ばたや畑などに生える雑草のようなミミナグサも高山帯の砂礫地や岩場に生える、クモマミミナグサも花の形は似ていてととも可憐です。
しかし、ミミナグサは草丈が高く花もまばらですが、クモマミミナグサは丈が低く花がこんもりと咲くさまは感動的でした。
でも、苦労せずにみられるミミナグサの透き通るような花びらはとても魅力的なので、毎年庭で出会うのが楽しみにしている花です。
クモマミミナグサ(雲間耳菜草)の特徴
クモマミミナグサ(雲間耳菜草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
クモマミミナグサ(雲間耳菜草) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
クモマミミナグサ(雲間耳菜草) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
クモマミミナグサ(雲間耳菜草) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
和名 | クモマミミナグサ(雲間耳菜草) |
別名 | クモイミミナグサ |
学名 | Cerastium schizopetalum var.bifidum |
科名・属名 | ナデシコ科 ミミナグサ属 |
分布 | 本州(北アルプス北部)。日本固有 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 高山帯の砂礫地や岩場に生える種草。 花弁は3分の1くらいまで2裂します。 茎と葉の縁は暗褐色。 節間の毛はいちじるしい。 ミヤマミミナグサの変種です。 |
オオミミナグサ(大耳菜草)の特徴
オオミミナグサ(大耳菜草) 2006年7月3日 撮影 礼文島
オオミミナグサ(大耳菜草) 2006年7月3日 撮影 礼文島
オオミミナグサ(大耳菜草) 2006年7月3日 撮影 礼文島
和名 | オオミミナグサ(大耳菜草) |
学名 | Cerastium holosteoides var. holosteoides |
科名・属名 | ナデシコ科 ミミナグサ属 |
分布 | 北海道、ヨーロッパ、アジア、北アプリカ |
花期 | 6~7月 |
特徴 | ミミナグサの基本種で多年草。 茎は下部で枝分かれして、高さ20㎝前後。普通紫褐色を帯び、全体に毛が目立つ。上部には腺毛があり、やや粘ります。 葉には柄がない。 花には1㎝前後の柄があり、花弁は5枚先が浅く2つに裂けます。 萼片は長さ5.5~6㎜、蒴果は長さ8~10㎜。 |