ミチノクコザクラ(陸奥小桜)は、エゾコザクラ(蝦夷小桜)の変種で、岩木山の亜高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地にだけ生える貴重なコザクラです。
なぜかホームセンターで販売していたので、ミチノクコザクラとシロバナミチノクコザクラを購入しました。宮城県から越してきたばかりの頃で、宮城県ではいろいろな高山植物がが育っていたので育つことを疑いもしませんでした。
数年間は、株も殖えてきれいな花を楽しむことが出来ましたが、関東地方の猛暑で弱っていき、枯れてしまいました。
その後母種であるエゾコザクラが、大雪山系黒岳で群生しているのを見て感動しました。その時写してきた写真と特徴を下に載せています。
上のミチノクコザクラは自宅で2004年4月6日に撮影したものです。
スポンサーリンク
ミチノクコザクラ(陸奥小桜)の特徴と育て方
ミチノクコザクラ(陸奥小桜) 2005年4月14日 撮影 栽培品
和名 | ミチノクコザクラ(陸奥小桜) |
別名 | イワキコザクラ(岩木小桜) |
学名 | Primula cuneifolia var. heterodonta |
科名・属名 | サクラソウ科 サクラソウ属 |
分布 | 青森県岩木山の特産 |
花期 | 栽培:4月 自生地:7~8月 |
特徴 | エゾコザクラの変種でエゾコザクラよりも大型。 亜高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地に生える多年草。 花茎5~15cm、葉は長さ5~25㎝、鋸歯不ぞろいで、9~25個、二重鋸歯のものも交えている。 |
育て方 | 中深鉢に富士砂、桐生砂、軽石、日光砂、硬質鹿沼土の混合用土で植えています。 その時、根に触れないように、マグァンプK を元肥として入れます。 春は、日当たりで育てるが、梅雨以降は風通しの良い半日陰で管理します。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 2~3月に元肥を入れて植え替えをしますが、株分けができるようだったらしますが、無理には分けません。 関東地方の住宅地での栽培なので、梅雨の雨には当てないように、ポリカーボネートの波板の屋根下で管理し、真夏は寒冷紗をして涼しくしています。 |
シロバナミチノクコザクラ(白花陸奥小桜)の育て方
シロバナミチノクコザクラ(白花陸奥小桜) 2005年4月25日 撮影 栽培品
和名 | シロバナミチノクコザクラ(白花陸奥小桜) |
別名 | シロバナイワキコザクラ(白花岩木小桜) |
学名 | Primula cuneifolia var. heterodonta f.nivea |
科名・属名 | サクラソウ科 サクラソウ属 |
分布 | 青森県岩木山の特産。エゾコザクラの変種 |
花期 | 栽培:4月 自生地:7~8月 |
特徴 | 亜高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地に生える多年草。 花茎5~15cm、葉は長さ5~25㎝、鋸歯不ぞろいで、9~25個、二重鋸歯のものも交えている。 ミチノクコザクラの白花品。 |
ミチノクコザクラ、シロバナミチノクコザクラまとめ
ミチノクコザクラ(陸奥小桜) 2004年4月3日 撮影 栽培品
シロバナミチノクコザクラ(白花陸奥小桜) 2004年4月12日 撮影 栽培品
ミチノクコザクラ、シロバナミチノクコザクラはとても素敵な花でしたが、ヒナザクラよりは育てやすかったので、数年間は素敵な花を見ることが出来ました。
私の高山植物の栽培法は、何かの縁によって出会った植物を育てるということが多く、自分から絶対育てたいと思って購入したものはそれほど多くはないと思っています。
ほとんどの高山植物は山で見て感動することが多いのですが、ミチノクコザクラは偶然ホームセンターに売っていたので購入して育てることにしました。
エゾコザクラは、縁がなかったので育てたことがありません。種が入手できたものは見たことのない高山植物を育てることのできる機会だと積極的に種を購入しましたが、苗を購入するというのはかなり少ないことです。
そのようにして、この貴重なミチノクコザクラは見ることが出来たものです。
エゾコザクラ(蝦夷小桜)の特徴
エゾコザクラ(蝦夷小桜) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳
エゾコザクラ(蝦夷小桜) 2005年7月14日 撮影 大雪山系黒岳
和名 | エゾコザクラ(蝦夷小桜) |
学名 | Primula cuneifolia |
科名・属名 | サクラソウ科 サクラソウ属 |
分布 | 北海道、北大平洋地域 |
花期 | 7~8月 |
特徴 | 高山帯の雪田の融雪跡や湿った草地に生える多年草。 高さ2~15㎝。 葉の基部は楔形、ふちに微腺毛があり、鋸歯は3~13個。 花は直径約2~2.5㎝、花は紅紫色。 |