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ミヤマムラサキ(深山紫)の育て方|花がよく似ているワスレナグサ(ミオソティス・スコルピオイデス)の特徴

ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ(深山紫)は、谷川連峰、戸隠山地、美ヶ原、北・南連峰の高山帯の砂礫地や岩場に生えます。苗をいただいて、春にワスレナグサ(勿忘草)に似た可憐な花に感動していた、その花に思いがけず八方尾根で出会った時の喜びは今でも忘れられません。

近寄りがたい紫の高貴な花ですが、八方尾根は8月になっていたので、少し傷んでいました。

苗をいただき、その後種を播いたので、5年以上は毎年家で、花を見ることが出来たことをとても幸運に思っています。

似ている花は、ワスレナグサの他にヤマルリソウタチカメバソウオンファロデス リニフォリアなどがあります。

上のミヤマムラサキ(深山紫)は自宅で2007年4月15日に撮影した種から育てた花です。

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ミヤマムラサキ(深山紫)の特徴と育て方

ミヤマムラサキ(深山紫)

ミヤマムラサキ(深山紫) 2008年5月5日 撮影 栽培品

ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ(深山紫) 2005年4月22日 撮影 栽培品


   
和名ミヤマムラサキ(深山紫)
学名Eritrichium nipponicum
科名・属名ムラサキ科 ミヤマムラサキ属
分布本州(谷川連峰、戸隠山地、美ヶ原、北・南連峰)。日本固有
花期栽培:4~5月 自生地:7~8月
特徴

高山帯の岩場や砂礫地に生える多年草。

花は直径7~8㎜、複総状につく。花はワスレナグサ(勿忘草)を小さくしたような可憐な花。

茎や葉は白い剛毛に覆われ、高さ5~12cm。茎葉は数個。根生葉が多く、長さ2~6㎝。

分果は長さ約2㎜、ふちに刺が並ぶ。

育て方

中深鉢を用い、鉢底に大粒の軽石を入れ、植え土は、富士砂、軽石、日光砂、硬質鹿沼土の混合用土で、根に触れないように底のほうにマグァンプK を入れて植えます。

春と秋はは風通しの良い日向で、梅雨以降はポリカーボネートの波板の屋根下、夏は寒冷紗をかけて涼しく、冬は北風を避けて、乾燥から守って管理します。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

水は秋から春は朝に、夏は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度を下げるように工夫します。

植え替えは毎年、早春に行いましたが、育て続けることが出来なかったので適期は分かりません。

わが家は苗をいただき、その後種からも育てたので、5年以上は花を見ることが出来ましたが、長い年月の栽培はかないませんでした。

八方尾根のミヤマムラサキ(深山紫)

ミヤマムラサキ(深山紫)

ミヤマムラサキ(深山紫) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

ミヤマムラサキ(深山紫)

ミヤマムラサキ(深山紫) 2005年8月4日 撮影 八方尾根

八方尾根を登りつめた岩場で、花の時期は少し遅かったようですが、自生のミヤマ紫に出会った時は感動しました。

ミヤマムラサキ(深山紫)まとめ

ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ(深山紫) 2006年4月26日 撮影 栽培品

ミヤマムラサキ

ミヤマムラサキ(深山紫) 2006年4月29日 撮影 栽培品

ミヤマムラサキ(深山紫)は、ワスレナグサ(勿忘草)にとても良く似た花です。

ワスレナグサ(勿忘草)も大好きですが、ミヤマムラサキ(深山紫)は人を寄せ付けないような高貴さを持っていて、息をのむような思いで眺めたものです。

最初は実生苗をいただきましたが、翌年種を播きましたら、次の年には開花しました。種さえ採取出来れば長いこと栽培を続けることが出来ましたが、ワスレナグサのようには種が出来ませんでした。

関東地方の住宅地の中では長いこと花を見ることはできませんでしたが、5年以上毎年見ることが出来たという素晴らしい思い出を残してくれた花です。

ワスレナグサ(ミオソティス・スコルピオイデス)の特徴

ワスレナグサ(勿忘草)

ワスレナグサ(勿忘草) 2004年5月29日 撮影 日光植物園

   
和名ワスレナグサ(勿忘草)
学名Myosotis scorpioides
科名・属名ムラサキ科 ワスレナグサ属
分布ヨーロッパ、アジア原産の帰化植物
花期5~7月
特徴

高さ20~45cm。

長楕円披針形の葉には柄があり、互生します。

枝先にさそりの尾状に巻いた花序を形成し、花径3~5㎜の5弁花を咲かせます。

多くの近縁種があり、スイスの牧草地などでは大群生が見られるといいます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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