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ミヤマオダマキ(深山苧環)とオダマキ(苧環)の比較と育て方

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキは、白山以東の北アルプス北部、南アルプス中北部、八ヶ岳、関東地方北部、東北地方、北海道の各山地の主に高山帯に自生するオダマキです。

オダマキは本州、中部地方以北から北海道に分布する「ミヤマオダマキ」から改良された園芸品種でミヤマオダマキに比べて大型です。

ミヤマオダマキは千島姫ミヤマオダマキと名前の書いてあった種をいただいて育てたものです。

上のミヤマオダマキ(深山苧環)は、自宅で2018年4月18日に撮影したものです。

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ミヤマオダマキ(深山苧環)の特徴と育て方

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ(深山苧環) 2012年4月27日 撮影 栽培品(種より)

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ(深山苧環) 2007年4月26日 撮影 栽培品(2003年12月 播種)

 
和名ミヤマオダマキ(深山苧環)
学名Aquilegia flabellata var. pumila
科名・属名キンポウゲ科 オダマキ属
分布白山以東の北アルプス北部、南アルプス中北部、八ヶ岳、関東地方北部、東北地方、北海道の各山地
花期自生地:6~8月 栽培:春
特徴

高山帯の日当たりのよい岩れき地または 草地に生育する多年草。

花径3cm位。葉が白っぽく、小葉は扇形。高さ10~20cm。

苧環とは紡いだ麻糸を巻いて玉にしたもので、花の形がこれに似ているところからついたとされます。

 
育て方

日向砂、軽石などの手に入りやすい用土に日光砂、硬質鹿沼土を主にした混合用土に植え込み、液肥を少量ずつ施します。

春は午前中くらい日が当たる場所で、夏は涼しい場所で管理します。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

水は秋から春は朝に、夏は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度を下げるように工夫します。

植え替えは、3月か9月中旬~10月頃が適期です。鉢から抜いた株は長く伸びすぎた細い根は切り、太い根は根を傷つけないようにして植え替えます。

オダマキは多年草ですが、株が3~4年が過ぎるとよわってきますので、種からの更新は欠かせません。

購入した種か採取した種を播くことになりますが、栽培しているものの種を播くときは採り播きが発芽率が良いようです。

購入した種を播くときは1晩水につけて播きます。オダマキの種は発芽しやすいものが多いです。

オダマキ(苧環)の特徴と育て方

オダマキ

オダマキ(苧環) 2004年4月28日 撮影 栽培品

 
和名ミヤマオダマキ(深山苧環)
学名Aquilegia flabellata var. pumila
科名・属名キンポウゲ科 オダマキ属
分布白山以東の北アルプス北部、南アルプス中北部、八ヶ岳、関東地方北部、東北地方、北海道の各山地
花期4~6月
特徴

オダマキは本州、中部地方以北から北海道に分布する「ミヤマオダマキ」から改良された園芸品種です。

高さは20~30㎝ほどになり、葉は3出3回羽状に裂け、長い葉柄があります。

4月から6月ごろ、花茎を伸ばして青紫色または白色の花を咲かせます。全体にミヤマオダマキより少し大型です。

 

礼文島のミヤマオダマキ(深山苧環)と花之江の郷のオダマキ

ミヤマオダマキ(深山苧環)

ミヤマオダマキ(深山苧環) 2006年7月4日 撮影 礼文島

オダマキ

オダマキ(苧環) 2003年5月3日 撮影 花之江の郷

ミヤマオダマキ(深山苧環)とオダマキのまとめ

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ(深山苧環) 2005年4月30日 撮影 栽培品(2003年12月 播種)

この花の種は千島姫ミヤマオダマキと言っていただいたものですが、ミヤマオダマキだと思います。礼文島のミヤマオダマキと同じものだと思っています。

図鑑だけではわからない花も、このように写した写真で比べることによってわかりやすくなるようです。

ミヤマオダマキも10年以上育てていますが、種から更新しながら元気に育っています。オダマキとは違って高山植物らしいしまった姿がとても素敵です。

ミヤマオダマキを見たのは礼文島が、初めてでした。その時点で、種から育てたミヤマオダマキを栽培していたのですぐに分かりました。

ミヤマオダマキの種を播いて花を見るまでは、長いこと育てていた園芸品種のオダマキをミヤマオダマキだと思っていましたが、ミヤマオダマキとオダマキの花の違いは両方の花を見ることで分かりました。

上にミヤマオダマキとオダマキの花がありますので、違いが分かるのではないかと思います。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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