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オオヤマオダマキ(大山苧環)、ヤマオダマキ、キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)の育て方

オオヤマオダマキ

ヤマオダマキの距が巻き込んだものがオオヤマオダマキ(大山苧環)と言われているようですが、我が家で栽培している種は北海道の方からいただきました。

オオヤマオダマキは東北から北海道に多いようなので、その時期に北の方に出かけたことのない私は自生の花は見たことがありません。

赤城山はヤマオダマキとキバナノヤマオダマキが同じ場所で自生しているのを写していますが、中部地方の山ではキバナノヤマオダマキが多く、ヤマオダマキは写していません。

どちらも日本各地に分布するようですが、北はヤマオダマキが多く、中部地方ではキバナノヤマオダマキの自生が多いようです。

四国、九州の山はどうなのだろうかと思っています。

上のオオヤマオダマキ(大山苧環)は、自宅で2005年5月2日に撮影した2004年3月 播種の初花です。

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オオヤマオダマキ(大山苧環)の特徴と育て方

オオヤマオダマキ

オオヤマオダマキ(大山苧環) 2014年5月8日 撮影 栽培品(2004年3月 播種

 
和名オオヤマオダマキ(大山苧環)
学名Aquilegia buergeriana var. oxysepala
科名・属名キンポウゲ科 オダマキ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期5~6月 栽培品:4~5月
特徴

ヤマオダマキの距が内側に強く巻き込むものをいい萼片と距は紫褐色を帯びます。

ヤマオダマキは高さ30~60cmの多年草。

根生葉は長柄があり、2回3出複葉。小葉は扇形で2~3裂し、長さ2~4㎝。

茎の上部に直径3~3.5cmの花を下向きにつけます。萼弁5個は紫褐色。花弁5個は淡黄色で、基部は長く伸びて距となり、直立し、やや曲がる。雄蘂は多数、雌蘂は5個。

オダマキとは昔、麻糸を巻いた管のことで、距の花の形がこれに似ています。

山地の草地や林縁などに生えます。

 
育て方

西洋オダマキも原種も栽培の環境や方法は同じようでよく、水は表面が乾いたらやり、午前中は日なた、午後は明るい日陰になる場所で管理します。

山野草用土または、赤玉土、桐生砂、軽石を各等量に混合した用土に植え込みますが、用土は栽培する地域により適宜変えても良いと思います。

肥料を好み、多肥すれば花も数多くつくが、小鉢で小型に花を咲かせるには液肥を少量ずつ施します。

乾燥するとハダニで葉が黄変するので注意します。

植え替えは、3月か9月中旬~10月頃が適期です。鉢から抜いた株は長く伸びすぎた細い根は切り、太い根は根を傷つけないようにして植え替えます。

オダマキは多年草ですが、株が3~4年が過ぎると弱ってきますので、種からの更新は欠かせません。

購入した種か採取した種を播くことになりますが、栽培しているものの種を播くときは採り播きが発芽率が良いようです。

購入した種を播くときは1晩水につけて播きます。アキレギアの種は発芽しやすいものが多いです。

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)の特徴と育て方

キバナヤマオダマキ

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)  2006年6月21日 撮影  栽培品(2004年10月播種)

 
和名キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)
学名Aquilegia buergeriana f. flavescens
科名・属名キンポウゲ科 オダマキ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期6月~8月
特徴

高さ30~60cmの多年草。

葉は互生し、三角状卵形~披針形で長さ5~8cm、ふちに不ぞろいの鋸歯があります。

茎の上部に長さ4~5cmの大きな鐘形の花をつけます。萼片の間の湾入部はふくらみます。

根生葉は長柄があり、2回3出複葉。小葉は扇形で2~3裂し、長さ2~4㎝。

茎の上部に直径3~3.5cmの花を下向きにつける。萼弁5個は淡黄色。

花弁5個は淡黄色で、基部は長く伸びて距となり、直立し、やや曲がります。雄蘂は多数、雌蘂は5個。

オダマキとは昔、麻糸を巻いた管のことで、距の花の形がこれに似ています。

ヤマオダマキは山地の草地や林縁などに生え、黄花品をキバナノヤマオダマキという。

 

自生地のヤマオダマキ(山苧環)、キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)

ヤマオダマキ(山苧環)

ヤマオダマキ(山苧環) 2003年7月27日 撮影 戦場ヶ原

ヤマオダマキ(山苧環)

ヤマオダマキ(山苧環) 2003年7月18日 撮影 赤城山

ヤマオダマキ(山苧環)

ヤマオダマキ(山苧環) 2002年8月17日 撮影 切込刈込

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) 2006年8月25日 撮影 八千穂高原自然園

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) 2004年7月2日 撮影 霧が峰高原

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) 2004年7月18日 撮影 池の平湿原

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)

キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環) 2003年7月18日 撮影 赤城山

私が歩いた山で写したヤマオダマキとキバナノヤマオダマキの花ですが、撮影地を見て普通に山を歩いていて出会う花が、かなり違っているのが分かると思います。

関東地方でも北に当たる日光はヤマオダマキが多く、赤城山はどちらの花も一緒に咲き乱れていて、中間型も多くありました。

中部地方の山に行くとほとんどがキバナノヤマオダマキだったことがとても不思議に思いました。図鑑などで見る自生地は、どちらも北海道、本州、四国、九州になっていますが偏りはあるようでした。


オオヤマオダマキ(大山苧環)、ヤマオダマキ(山苧環)、キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)のまとめ

オオヤマオダマキ

オオヤマオダマキ(大山苧環) 2015年5月2日 撮影 栽培品(2004年3月 播種

私はオオヤマオダマキの種は北海道の方にいただいて播きましたが、キバナノヤマオダマキはどこの山地かわからないものを同じころに播きました。

関東地方の我が家ではオオヤマオダマキが現在でも零れ種で庭に芽生えて咲いているのに、キバナノヤマオダマキは、同じように管理していても、いつの間にか消えてしまいました。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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