シライトソウ(白糸草)は、本州(秋田県以南)、四国、九州に分布し、山地の林内や谷沿いにに生える、15~40cmの多年草です。
茎頂に長さ10~20cmの総状花序をだし、白花を多数つけます。自生地は見たことがありませんが、日光植物園には沢山のシライトソウが群生していてとても見事でした。
空中湿度が高く、様々な木が繁り、流れや池もあるので、自生地のような雰囲気ではないかと思うような場所になっていました。下に日光植物園のシライトソウを載せています。
上のシライトソウ(白糸草)は自宅で2003年5月14日に撮影した花です。
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シライトソウ(白糸草)の特徴と育て方
シライトソウ(白糸草) 2004年5月8日 撮影 栽培品
和名 | シライトソウ(白糸草) |
学名 | Chionographis japonica |
科名・属名 | シュロソウ科 シライトソウ属 |
分布 | 本州(秋田県以南)、四国、九州 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 山地の林内や谷沿いにに生える多年草。 花茎は高さ15~40cm、線形の茎葉が付きます。茎頂に長さ10~20cmの総状花序をだし、白花を多数つけます。 花は下から順に咲き、花被片は先が太い線形で、上方の4個は長く、長さ8~12㎜、下方の2個はごく短い。 白い花の姿からこの名があります。 |
育て方 | 中深鉢を使い底にゴロ石を入れて桐生砂、軽石、硬質鹿沼土・硬質赤玉土の小粒を等量に使い植えます。 植えるときに、根に触れないように、マグァンプK などの緩行性肥料を入れます。 植え替えは9から10月に行い、鉢植えは毎年、地植えは3年に1回株を分けて植えなおします。何れも根を傷めないように丁寧に扱います。 3~5月は置き肥を月に1度して1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、6から10月はリン酸分が多めの液体肥料を施し、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 秋から春は日当たりを良くし、真夏は寒冷紗をかけて涼しくします。水は表土が乾き始めたら十分にやり乾かないようにします。 置き場所は人工芝などを敷き、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。 実生は採り播きすれば翌春に発芽します。 |
日光植物園のシライトソウ(白糸草)
シライトソウ(白糸草) 2005年5月31日 撮影 日光植物園
シライトソウ(白糸草) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
シライトソウ(白糸草) 2004年5月29日 撮影 日光植物園
シライトソウ(白糸草)まとめ
シライトソウ(白糸草) 2003年5月14日 撮影 栽培品
わが家のシライトソウは30年以上前から栽培しているものですが、植え替えを怠っているために株が殖えていませんが、毎年花を見せてくれます。
春と秋に朝日が少し当たり、夏は雪割草の日陰になるように植えているヤマドリゼンマイの下になるので、湿度が保たれて、夏も少しは涼しい場所になっています。
シライトソウの根は細い根がびっしりついているので、鉢は根詰まりをおこし、乾燥してしまうので鉢植えは毎年植え替えなければなりませんが、適地があれば地植えの方が良いようです。