タイリントキソウ(大輪朱鷺草)は、古くから台湾から持ち込まれた球根性のランで、台湾や中国南部分布し、台湾の1500~2500mの森林内にある腐植質が積もった岩場や崖に生えているようです。
カトレアに似たような形の花は直径7㎝くらいになるので、とても華麗で、人気のある植物です。
庭に咲くようになったら素敵だろうと思います。 スポンサーリンク
タイリントキソウ(大輪朱鷺草)、白花タイリントキソウ(白花大輪朱鷺草)の育て方
タイリントキソウ(大輪朱鷺草) 2017年4月7日 撮影 栽培品
白花タイリントキソウ(白花大輪朱鷺草) 2017年5月7日 撮影 栽培品
和名 | タイリントキソウ(大輪朱鷺草) |
別名 | タイワントキソウ |
学名 | Pleione formosana |
科名・属名 | ラン科 プレイオネ属 |
分布 | 台湾 |
花期 | 5~6月 |
特徴 | 台湾では1500~2500mの森林内にある腐植質が積もった岩場や崖に生えています。 花は淡紅色、白色で通常1茎に1個咲き、花茎7cmほどあって茎の長さより大きく、カトレアに似た華やかな花を楽しめる地生ランです。 球根からはふつう2本の新芽が伸び、茎の頂点近くにムカゴがつきます。葉は1枚だけつき、長さ15cm前後のササの葉のような形で、縦じわが目立ちます。 成長した葉は秋に落ち、親球も根も枯れて、新しい球根だけになって休眠します。 |
育て方 | 桐生砂小粒、硬質鹿沼土小粒、軽石小粒を等量配合して、山ゴケかヤシ殻チップの細かいものを2~3割混ぜた用土に、 マグァンプK などの緩行性肥料を入れて植えます。 次のバルブが育つくらいのスペースをあけ、球根のようなバルブを半分くらい外に見えるくらいの浅植えにします。 春に根が出始めてから、葉が成長している6月末ごろまで、油かすの固形肥料を月1回、他に草花用の液体肥料を施し、その後10月頃まで、リン酸を多く含んだ液体肥料施します。 春は日が当たる場所で、その後は明るい日陰で管理しますが、夏は涼しい場所に移します。空中湿度が高くなるように人工芝を敷いて打ち水をします。真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。 ハダニ、ナメクジの食害に合うので気を付けます。 水は、春には芽が出始めたころから、表面が乾き始めたら、葉がある間は充分に与えますが、葉が柔らかい時は葉に水がかからないようにします。 冬近くになると葉が枯れ落ち、親球も根も枯れて新しい球根だけになっていますので、それを2月くらいまで、発泡スチロールに入れて暖房のない場所に保管しておき、2月頃植え替えます。 11月くらいに植えこんでも良いのですが、最低温度3~5℃前後が必要なので、暖房のない家の中に取り込んで置きます。 |
白花タイリントキソウ(白花大輪朱鷺草) 2014年5月1日 撮影 栽培品
タイリントキソウ(大輪朱鷺草)まとめ
白花タイリントキソウ 2006年5月18日 撮影 栽培品
白花タイリントキソウ 2005年5月12日 撮影 栽培品
20年近く前に亡くなった叔父が、大鉢にいっぱいに咲かせていたので、殖えた球根をいただいて育て始めました。
凍らないように保存しておいた球根の植え込みと温度をを調整することにより、開花時期をずらすことが出来るために叔父は豪華に咲いた鉢を山野草展に出品していました。
私は、最初のころは家の中に置いていたために3月位には花が咲いていましたが、暖かくなったら明るい半日蔭で育てます。
タイリントキソウは葉が育つ前に蕾が上がって咲くので、鉢いっぱいに咲いたときは見ごたえがあります。
花が終わった後は葉が大きく育ちその下に球根が出来ますので、生育期は油粕などを置き肥して、成長が止まってからはリン酸を多く含んだ液体肥料をあげると良いようです。
肥培すると秋には大きな球根が出来て、晩秋には葉が落ちますので、11月から2月の間に古い球根から根を少し残した新しい球根を植え付けます。
上手に育てると年々増えていくので、楽しみな植物です。
白い花は10数年前に頂いたものですが、花が咲くたびに、その花がたどってきた道などを思い浮かべて、見ていると自分がたどってきた道のりも見えるようで、さまざまなことを思い出します。