
タチカメバソウ(立亀葉草)は、北海道、本州に分布している、ムラサキ科 キュウリグサ属の多年草で、花はワスレナグサに似ています。
落葉樹林の山地の谷間の湿ったところなどに生えるということですが、私は育てていましたがで自生の花を見たことがありません。
ムラサキ科 ルリソウ属の花がよく似ている、ヤマルリソウ(山瑠璃草)の写真と特徴を載せています。
その他、似ている花にはミヤマムラサキ、ワスレナグサ、オンファロデス リニフォリアなどがあります。
上のタチカメバソウ(立亀葉草)は自宅で2008年4月22日に撮影した花です。
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タチカメバソウ(立亀葉草)の特徴と育て方

タチカメバソウ(立亀葉草) 2007年4月27日 撮影 栽培品
和名 | タチカメバソウ(立亀葉草) |
学名 | Trigonotis guilielmii |
科名・属名 | ムラサキ科 キュウリグサ属 |
分布 | 北海道、本州 |
花期 | 5~6月(自生地) |
特徴 | 落葉樹林の山地の谷間の湿ったところに生える多年草。 茎は柔らかく高さ20~40㎝。 葉は卵形~広卵形で長さ3~5㎝。鋸歯は無く細かい毛があります。 枝先の花序に花径7~10㎜くらいの薄い青紫色の色だが白に見えるくらい淡い色の花をたくさんつけます。 和名の由来は、葉が亀の甲羅に似ていて、茎が直立していることからきています。 |
育て方 | 通気性の良い山野草鉢に、軽石、硬質鹿沼土、硬質赤玉土などの混合用土に、 マグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れて水はけよく、水持ちよく植えます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 鉢栽培は春は明るい半日陰で人工芝を敷いた日陰で、秋と春は朝に鉢のまわりにたっぷりと水をやり、夏は日陰で管理し、夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにした方が良いようです。乾きやすい時は朝夕もやります。 葉も茎も柔らかいタチカメバソウのような植物は、わが家のような猛暑と熱帯夜が続く、住宅地の狭い庭は難しいだろうと思いましたが、次の年は大きく育ってたくさんの花を付けました。 数年後に枯れてしまったのは、手入れが行き届かなかったのかもしれません。 |
仙人ヶ岳のヤマルリソウ(山瑠璃草)の特徴

ヤマルリソウ(山瑠璃草) 2007年4月5日 撮影 仙人ヶ岳

ヤマルリソウ(山瑠璃草) 2006年4月4日 撮影 仙人ヶ岳
和名 | ヤマルリソウ(山瑠璃草) |
学名 | Omphalodes japonica |
科名・属名 | ムラサキ科 ルリソウ属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 4~5月 |
特徴 | 山地の木陰や道ばたなどに生える高さ7~20cmの多年草。 全体にに白い開出毛が多い。 根生葉は多数つき、長さ12~20cm、幅2~3cmの倒披針形で、縁はやや波打つ。茎葉の基部はやや茎を抱きます。 茎の先に総状花序を出し、直径約1cmの淡青紫色の花を次々に開く。 花が終わると花柄は垂れ下がります。 |

ヤマルリソウ(山瑠璃草) 2004年4月17日 撮影 仙人ヶ岳
タチカメバソウ(立亀葉草)まとめ
関東地方の住宅地で猛暑日と熱帯夜が続くような我が家では、落葉樹林の山地の谷間の湿ったところに生えるような植物は難易度が高いものがあります。
しかし、タチカメバソウは次の年には株が殖えて大きく育ち上の写真のような花を見せてくれました。その数年後に枯れてしまったのは手入れが行き届かなかったのだろうと思っています。