ヤマブキショウマ(山吹升麻)は山に登ると必ずという位出会いますが、ずっと山で見る花で育てる花ではないと思っていました。
しかし、我が家のように様々な花を育てていると、いつの間にか育てることになる花があります。そんな時は身近で見ることのできる幸運を授けていただいたと思うことになります。
そして、ヤマブキショウマの雌花とトリアシショウマとの区別がつきにくく苦労したことを思い出し、ヤマブキショウマを身近に見ることで苦手意識を克服することが出来たと思っています。
上のヤマブキショウマ(山吹升麻)は、自宅で2016年5月25日に撮影したものです。
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ヤマブキショウマ(山吹升麻)の特徴と育て方
ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2016年5月25日 撮影 栽培品
和名 | ヤマブキショウマ(山吹升麻) |
学名 | Aruncus dioicus var. tenuifolius |
科名・属名 | バラ科 ヤマブキショウマ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 栽培:5~6月 自生地:6~8月 |
特徴 | 山地に生える高さ30~90cmの多年草。雌雄異株。 葉は2回3出羽状複葉で、小葉は卵形で長さ3~10cm、先は尾状に尖り、欠刻と鋸歯があり、ヤマブキに似た多数の平行脈があります。 茎頂に円錐花序をだし、各枝に総状に白色の小さな花を多数つけます。 |
育て方 | 日向~日陰まで幅広い場所で育てることが可能。夏場は半日陰の方が葉の色はきれいになります。 水は好むので表土が乾いたらたっぷりとやります。水枯れすると下葉が枯れ落ちてくるので夏場の水枯れには気をつけます。 春先に化成肥料や油かすなどの有機肥料を置き肥します。 露地植えの場合には水はけ良くするために腐葉土や火山レキなどをたくさん混ぜ込むと良い。 鉢植えの場合は水はけ良く、鉢底に大粒の軽石をいれ、軽石の中粒や蝦夷砂、鹿沼土など水はけ良い用土を主体に、赤玉土、腐葉土を混合した用土に植えます。 山菜として利用されるが、あまり栽培されないのではないかと思います。 |
自生地のヤマブキショウマ(山吹升麻)
ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2006年7月4日 撮影 礼文島
ヤマブキショウマ(山吹升麻)雄株 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
ヤマブキショウマ(山吹升麻)雌株 2004年7月18日 撮影 池の平湿原
ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2005年8月4日 撮影 八方尾根
ヤマブキショウマ 葉表は平行な側脈が目立つのが特長です。
ヤマブキショウマ(山吹升麻) 2003年8月23日 撮影 八方尾根
礼文島、八方尾根、池の平湿原で写したバラ科のヤマブキショウマです。とてもいているトリアシショウマはユキノシタ科ですが、いつも図鑑とにらめっこをする有様でした。
雌雄異株であることからも花が違っているのが、迷わせる原因にもなります。
ヤマブキショウマ(山吹升麻)まとめ
山に登っていたころに夏山でよくであったが、雄花が派手であるのに比べて雌花はとても地味であったことから、雄株と雌株が同じヤマブキショウマ区別がつかず苦労した経験があります。
ヤマブキショウマの雄株はユキノシタ科のトリアシショウマやハナチダケサシなどと混同してしまうことがあり区別がつくまでに苦労をしました。
それらの植物は、池の平湿原や八方尾根、霧ヶ峰高原など多くの山で見ることができました。
この苗は山野草を種から育てている方からいただいたものが咲いたもので雌株のようです。