山地の冷涼な場所に自生するヤマエンゴサクは鉢植えで大切に育てても、エゾエンゴサクと同じように殖えてくれないばかりでなく、年々弱々しくなっています。
ジロボウエンゴサクが殖えて困ることから、ヤマエンゴサクも育つのではないかという期待は裏切られて、年々元気がなくなっています。
エゾエンゴサクは苗を購入したり、種をいただいて播いたりしましたが、数年間花が見られただけで、だんだん弱ってしまいましたが、丈夫に育てることができれば分球するようです。
上のヤマエンゴサクは、自宅で2014年4月14日に撮影したものです。
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ヤマエンゴサクの育て方
和名 | ヤマエンゴサク |
学名 | Corydalis lineariloba |
科名・属名 | ケシ科 キケマン属 |
分布 | 本州、四国、九州 |
花期 | 4~5月 |
特徴 | 高さ10~20cm。塊茎がある。 葉は柄があり、2~3回3出複葉。小葉は卵円形~披針形で3~4裂します。 包はふつう歯牙か欠刻があります。 エゾエンゴサクに似るが、笹葉や苞葉に切れ込みが入ります。苞葉に切れ込みはジロボウエンゴサクとの区別に役立ちます。 茎頂に青紫色筒型で長さ1.5~2.5cmの花を総状につけるが、花の色は個体差が大きい。 山野の林内に群生する多年草。 延胡索とは漢方薬のことで、地下の球根が薬用にされます。 |
育て方 | 秋から晩春までは日当たりで管理し、5月以降は半日蔭で管理します。 乾き具合を見ながら、乾燥させないように水遣りをするが、過湿には注意します。 肥料は植え付けの時にやるが、開花した時点で追肥をしても良い。 植え替えは残暑が終った秋に行う。 エゾエンゴサクは関東地方で育てるのが難しいが、ジロボウエンゴサクは殖えて困り庭一面の苗を抜くほど殖えます。 しかしヤマエンゴサクは、少しも増えてくれません。 |
花之江の郷で写したヤマエンゴサク
ヤマエンゴサク 2003年5月3日 撮影 花之江の郷
この時、初めてヤマエンゴサクを写しました。エンゴサクの仲間についてもあまり詳しくなかったので、調べた結果ヤマエンゴサクには苞葉に切れ込みがあり、ジロボウエンゴサクは苞葉に切れ込みがないことを知りました。
この時点ではどちらも栽培していませんでしたが、ジロボウエンゴサクは種を播き、ヤマエンゴサクは苗をいただいて育てましたが、繁殖力の違いは想像以上で、ヤマエンゴサクはほとんどっ殖えてくれません。
ジロボウエンゴサクは関東地方以西に自生することから、庭は最適な場所であるのに比べて、ヤマエンゴサクは山地の冷涼な場所が自生地のようです。
ヤマエンゴサク、エゾエンゴサクとジロボウエンゴサク
ヤマエンゴサク、エゾエンゴサクとジロボウエンゴサクは花がとても似ているが、自生地が違うので、育て方はかなり違うようです。
エゾエンゴサクとジロボウエンゴサクはかなり前から挑戦して育てていますが、ジロボウエンゴサクはとてもきれいな花ですが、庭中に殖えて困っているのに比べて、エゾエンゴサクは発芽率も悪く、咲いている苗を2度ほど購入しましたが数年は咲きますがだんだん弱っていって消えてしまいました。
エゾエンゴサクは北海道に自生することが多いので、関東地方の住宅地の暑さにはなじめないのかもしれません。
それに比べてジロボウエンゴサクは関東地方以西、四国、九州の暖地の川岸や山地に生えるので、我が家の庭は自生地に近く生育に適しているようです。
ヤマエンゴサクは中間的な自生地に生えているようなので、エゾエンゴサクよりは育てやすいようですが、ジロボウエンゴサクのようには殖えてくれません。
春に芽を出し花後しばらくすると休眠に入ってしまうので、芽が出た時に置き肥を、その後は2週間に1度くらい液肥を施します。