
ヤマシャクヤク(山芍薬)は、本州(関東地方以西)、四国、九州の深山の落葉樹林内に生える多年草です。
宮城県で育てていた苗を持ってきて植えたところ数年は花が咲いて、実もなり、零れ種からたくさん芽生えて、それが育って花が咲いたのですが、猛暑が続くようになってからは、花が咲くまで小苗が育たなくなってしまったので、現在は鉢植えで育てています。
ベニバナヤマシャクヤクも種から育てましたが、咲くまでに10年もかかってしまいましたが、それも鉢植えで育てています。
上のヤマシャクヤク(山芍薬)は自宅で2018年4月12日に3年前に種を播いて育てた花です。
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ヤマシャクヤク(山芍薬)の特徴と育て方

ヤマシャクヤク(山芍薬) 2001年4月23日 撮影 栽培品
和名 | ヤマシャクヤク(山芍薬) |
学名 | Paeonia japonica |
科名・属名 | ボタン科 ボタン属 |
分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州 |
花期 | 4~6月 |
特徴 | 山地に生える高さ30~60㎝の多年草。 葉は3~4個互生し、2回3出複葉。裏面は帯白色。 春に発芽と同時に、二叉に分かれた葉に包まれるように蕾を持った花茎を伸ばし、茎頂に直径4~5㎝の白い5弁の花を1茎に1輪咲かせます。 果実は袋果で赤く熟します。裂開すると赤い未成熟種子と紺色の種子が見えます。 花は2~3日の短い花ですが、果実も美しく茶花として用いられます。 |
育て方 | 地植えでは、半日陰の樹間や樹下に腐葉土と桐生砂などをすき込んで植えます。 鉢栽培では、深くて大きめの鉢に赤玉土、桐生砂、鹿沼土をを等量に混用した用土でマグアンプK 中粒と大粒を根に触れないように入れて植え込みます。 植え替えは、9月末から10月に2年に1度新しい用土で植え替えます。 肥培したほうが花がつきやすいので芽出しのころと、花後と秋に油粕と骨粉の発酵肥料を置肥します。 春に芽が出て開花するまでの間と秋に涼しくなってきて地上部が枯れる少し前までの期間、月2~3回液体肥料を与え、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 多湿も乾燥も嫌うので、1年を通して夏は夕方、それ以外は朝1回水やりをします。乾きにくい場合は、乾き具合を確認して表土が白っぽくなってきたら水やりをします。 うっすらとした深山に生えますので、1年を通して強い日差しを避けて、春は明るい日陰、真夏は葉が灼けない程度に75~90%の寒冷紗をして、人工芝の上に鉢を置き鉢のまわりに水を撒いて夜間温度を下げます。 庭植えの場合は風通しのよう樹木下などの涼しい風が流れるような場所に植えます。 宮城県に住んでいた時には、零れ種で殖えるくらい庭で元気に育っていましたが、関東南部の住宅地には適当な場所がないので、鉢植えで育てていましたが、種を播いたところかなり蕾を持ったので、現在は鉢と地植えで育てています。 |
ヤマシャクヤク(山芍薬)まとめ

ヤマシャクヤク(山芍薬) 2022年4月21日 撮影 栽培品
ヤマシャクヤクは深山の落葉樹林帯の林床に自生するので、高温多湿は嫌います。適度な湿気で通気性があり涼しく育てることが大切です。
庭植でそのような条件に適った場所があれば、元気に育ち零れ種でも殖えると思います。
わが家は乾燥しやすい土地なので現在は無理ですが、我が家から持って行った苗が、関東地方の妹の家では育っています。
住宅地ですが、南側に家が建っており少し湿った落葉樹の下の環境がかなっているようです。山野草は自生地のような環境を整えることが出来れば育つ確率は高くなります。
わが家も適地を探して植えたところ地植えで育ち花が咲くようになりました。