カラフトエンビセンノウ(樺太燕尾仙翁)は、北海道(日高)、本州(長野県、埼玉県)にまれに見ることが出来る、エンビセンノウの近縁種で、樺太原産といわれていますが詳しいことが分かっていないという意見もあります。
花弁の先端がエンビセンノウに比べて丸みを帯びて、少し大きな花です。
古典植物として栽培されているマツモトセンノウと同じ仲間ですが、エンビセンノウやカラフトエンビセンノウは原種のために同じようにそだてても、うまく育たないことがあります。
寒冷地であれば別ですが、関東地方の住宅地で育てるには湿度や夏の高温多湿に対して工夫する必要があります。
エンビセンノウと同じ仲間で日本に産するマツモトセンノウ、フシグロセンノウ、オグラセンノウ、センジュガンピを載せています。上のカラフトエンビセンノウ(樺太燕尾仙翁)は、自宅で2018年5月29日に撮影した種から育てた初花です。
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カラフトエンビセンノウ(樺太燕尾仙翁)の特徴と育て方
和名 | カラフトエンビセンノウ(樺太燕尾仙翁) |
学名 | Lychnis wilfordii 'Karafuto-enbisennou' |
科名・属名 | ナデシコ科 センノウ属 |
分布 | 樺太 |
花期 | 6~8月 |
特徴 | 樺太が自生地という意見もありますが、詳しい自生地などは不明のようです。 カラフトエンビセンノウは、北海道・本州に分布するエンビセンノウの近縁種で、樺太原産といわれています。 茎頂に花弁が5個で、エンビセンノウの花弁が先端が尖っているのに対して、少し丸くなっており花全体はやや大輪です。葉は色はエンビセンノウと同じような鮮やかな朱色です。 |
育て方 | カラフトエンビセンノウは詳細が不明なので、エンビセンノウの育て方を書いておきますが、種から育てた花はマツモトセンオウとも似ているので同じように育てても良いのではないかと思いました。 やや大きめの深鉢に赤玉土に硬質鹿沼土の混合用土に桐生砂か軽石砂を混ぜて排水よく植え込み、肥料は草木灰などを与えてアルカリ性を保ちます。 植え付け時に、マグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れます。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回水肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春は日に当て、6月ころから半日陰で風通しの良い所に置き、水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。その時、花に水がかかると傷むので注意します。 エンビセンノウは、山地の湿地に稀に生えるということから、人工芝の上において打ち水をして湿度を保つように管理します。 株分けをかねて、春の芽だし前後に毎年植え替えます。このとき土は落として全部新しくします。 さし芽は6月に先端5cmくらいを砂にさし、実生は3月に播きます。 ナデシコ科の植物は株自体の寿命が短いので、挿し木、種まきなどで更新しておいた方が良いようです。 |