キツネノカミソリ(狐の剃刀) 2021年8月20日 撮影 栽培品
キツネノカミソリ (狐の剃刀) はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年生草本球根植物で、本州から九州に自生します。
彼岸花と同じように、早春に葉を展開し、夏草が展開するころに葉が枯れ、その後地中で花芽を形成し8月中旬のお盆のころに花茎が出て花を咲かせます。
彼岸花より優しい趣で花丈30~40㎝くらいです。
キツネノカミソリ(狐の剃刀)の特徴と育て方
和名: キツネノカミソリ(狐の剃刀)
学名: Lycoris sanguinea
科名・属名: ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
分布: 本州~九州 の林縁や明るい落葉広葉樹林
花期: 8月~9月
キツネノカミソリ(狐の剃刀)の特徴
本州から九州の林縁や明るい広葉樹林たいに自生し、早春に葉を展開し、 夏草が展開するころに葉が枯れ、その後地中で花芽を形成し8月中旬のお盆のころに花茎を伸ばし花を咲かせます。
多年生草本球根植物で 早春から夏にかけての成長期に日光に当たるような場所に自生しているようですが、近年はあまり見かけなくなっているようです。
ヒガンバナによく似た花ですが、草丈も低く、繊細な感じの彼岸花より少し淡いオレンジ色の6弁の花が優しさを感じさせてくれます。
狐の剃刀の名前の由来は、細長い葉が剃刀にように見えたことからのようですが、花の色が狐色をイメージさせるところから来ていると言われています。
キツネノカミソリ(狐の剃刀)の 育て方
7~8月頃が植えつけの適期ですが、球根を手に入れたら早めに植え付けます。
庭植えの方が植えっぱなしで手間がかからず、栽培には適していますが、鉢やプランターでも育てられます。
庭の場合はあまり植え替えは必要ありませんが、株が混み合ったら植え変えます。鉢植えは3年に1度くらいに葉が枯れた頃に植え替えます。
庭植えは葉が展開している間は日光に当たるような、落葉樹の下などが適しています。
庭植えは、腐葉土をすき込んで、株間を10㎝くらい、用土を10㎝くらいかけて植えます。鉢植えは赤玉土に腐葉土、軽石少量を混ぜた用土で、6号鉢に3球を目安に植えます。
鉢植えは成長期は日向、夏は明るい日陰で育てます。
鉢植えの場合は、表面が乾いたら水をやります。休眠期も様子を見て水やりをします。
地植えの場合はよほど雨が降らないとき以外は、水をやらなくて大丈夫です。
肥料は、あまり必要がありませんが、葉が出る前に遅効性の化学肥料か、有機肥料を施します。