マツモトセンノウ(松本仙翁)は、自生地がはっきりしない植物のようで、長野県の松本地方が原産という説、阿蘇に自生するツクシセンノウが元となっているという説や中国が原産地という説があってはっきりしないようです。
江戸時代にはたくさんの品種がつくられたようですがすべて絶えてしまい、現在の元となっている花は戦後、廃屋の石垣に自生しているものを発見したものから育てられたということです。
上の写真の花は、阿蘇に自生する、ツクシマツモトという種からの花ですが、それもマツモトセンノウとして分類しました。
マツモトセンノウの仲間で日本に産のエンビセンノウ、フシグロセンノウ、オグラセンノウ、センジュガンピを載せています。
上のマツモトセンノウ(ツクシセンノウ)は、自宅で2005年6月15日に撮影した2004年10月10日播種の種からの花です。
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マツモトセンノウ(松本仙翁)の特徴と育て方
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2004年6月5日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2005年6月27日 撮影 栽培品
和名 | マツモトセンノウ(松本仙翁) |
学名 | Lychnis sieboidii |
科名・属名 | ナデシコ科 センノウ属 |
分布 | ツクシセンノウは阿蘇に自生 |
花期 | 6~7月 |
特徴 | ツクシセンノウは山地のススキ草原などに生える多年草。 高さ30~80cm、茎は叢生し、下向きの毛があります。 葉は対生し、無柄で毛を散生する。茎葉は暗赤紫色を帯びます。 花は茎頂や葉腋につき、花弁は5個、先端が2浅裂し、さらに不規則な歯牙があります。 花色は深紅色、白色、絞りなどいろいろあるようで、萼筒に軟毛があります。 |
育て方 | やや大きめの深鉢に赤玉土7、桐生砂3に腐葉土を2、3割混用した用土に排水よく植え込み、肥料は苦土石灰、草木灰などを与えてアルカリ性を保ちます。 植え替え時に鉢底の粗砂の上に少量の緩効性化成肥料を元肥として施し、春と秋に有機性固形肥料を鉢縁に置き肥、さらに4~5月に2~3回液肥を施します。 年間を通じて木漏れ日が差す程度の半日陰が適所で、休眠した鉢は軒下棚下などの日陰に移動します。 半日陰で風通しの良い所に置き、水は普通にやるが(乾燥は禁物)、花に水がかかると傷むので注意します。 増殖は挿し芽が一般的で、5~6月に摘心をかねて行います。挿し穂からも、元の株からも花が咲きます。 庭植えの場合は木陰や半日陰の場所に軽石砂、腐葉土を均等にすきこんで植えます。 株分けをかねて、春の芽だし前後に植え替えます。このとき土は落として全部新しくします。 増殖は株分け、挿し芽、種まきなどで殖やします。写真の株はすべて種から育てたもので、播種から1年で開花し、様々な花が咲きました。 ヨトウムシ、ハモグリバエ(エカキムシ)などが付きやすく、食害されてしまうのが悩みの種です。 わが家は他の植物と一緒に、定期的に薬剤散布をしています。 |
マツモトセンノウ(松本仙翁)まとめ
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2005年5月23日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2005年6月17日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2014年6月17日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2010年6月21日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2014年6月10日 撮影 栽培品
マツモトセンノウ(松本仙翁) 2014年6月21日 撮影 栽培品
マツモトセンノウはそれほど育てにくい植物ではありませんが、ナデシコ科の植物なので、株の寿命が短いので植え替え、挿し芽、種まきなどで更新することが必要です。
5~6月に摘心を行うことによって丈を短くすることが出来、挿し芽をするとどちらも咲くことが多いようです。