ミヤマウズラ(深山鶉)は北海道(中部)、東北、本州、四国、九州に自生する、ラン科 シュスラン属の植物で、斑模様が美しいことから錦蘭と呼ばれて人気を集めた古典植物です。
私もかなり前にミヤマウズラを見たことがありますが、あまり見栄えのしない緑の葉だったので、この植物を見た時は同じものとはわかりませんでした。
斑紋にも個体差があるようで、マニアは様々な斑を集めたのだろうと思います。私は何気なく見ていた山野草のお店にあったものを購入して育てていますが、花も可憐なのでお聞き入りになっています。
上のミヤマウズラ(深山鶉)は自宅で2015年9月7日に撮影したものです。
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ミヤマウズラ(深山鶉)の特徴と育て方
ミヤマウズラ(深山鶉) 2015年9月7日撮影
和名 | ミヤマウズラ(深山鶉) |
学名 | Goodyera schlechtendaliana |
科名・属名 | ラン科 シュスラン属 |
分布 | 北海道(中部)、東北、本州、四国、九州 |
花期 | 9月~10月 |
特徴 | 山地の林内に生える多年草。 茎は緑白色で多肉で横に這い、先端は斜上する。 葉は常緑で数個互生し、長さ3~5cmで革質、普通暗緑色で白斑があるようですが、葉の斑模様はかなり個体差があるようで、購入したこの株はとてもきれいな斑が入っていた。 数十年前に山で見たことがあり、それは斑が目立たなかった気がする。 花茎は高さ15㎝、綿毛を密生し一方にかたよった穂状に5から10個の淡紅色の花をつける。 花は長さ1㎝。 和名は葉の文様が鶉に例えられたという。 |
育て方 | 用土はミズゴケ単用でも良いが、夏の蒸れを考えると砂植えの方が管理しやすく、スーパーラン4、鹿沼土3、バーミュキュライト2、赤玉1にヤマゴケを少々混ぜた用土か、ウチョウランの用土を使います。 肥料はあまり必要でなく、植え付け時に緩効性肥料をゴロ土の上に3粒くらい入れる程度でよいが、メネデールなどの活力剤を使用すすると生育が良くなります。 植え替えを好むので、年に1回は行うが、年に数回行う人もいるという。適期は4~7月、9~10月。 水は、表土が乾いたらたっぷりやるが葉の上からはかけないようにします。 年間を通して風通し良く、雨の当たらない反日陰で、冬は凍結しないように管理します。 ナメクジの食害に気を付ける。またアカダニや軟腐病が見られるので殺ダニ剤や殺菌剤を定期的に散布した方が良い 増殖は株分けが一般的で、花後に株もとにできる新芽を葉が3枚、根が2本以上になった頃に行うと良い。 |
斑模様がきれいなミヤマウズラ
ミヤマウズラは斑模様が美しいことから江戸時代後期に錦蘭と呼ばれて人気を集めたようですが、育てるのが難しいことからあまり栽培されなくなったようですが、1980年代初期に行われた展示会を機に極光をあびたと言われています。
購入したこの鉢にも錦蘭の名前が付いていたので、それを愛好家が増やしたものかもしれないと思っています。
30年くらい前に山で出会ったことがありますが、それはあまり文様のないものだったような気がしたので、同じ種類の植物とは思うことができませんでしたが、調べてみてそんな経緯がわかりました。
育て方を調べてみてもかなり難しそうですが、花の咲いていない時期に購入したものが、植え替え後きれいに花を見せてくれましたので、頑張って育てていこうと思っています。
その後数年が過ぎますが、株も殖えて元気の育っています。葉が美しいので、花のない時期も楽しむことができるのはうれしいことです。
その上とても可憐な花が咲いたのを見て感動しました。
ラン科、シュスラン属の中ではよく見かける花という事ですが、私は1度しか出会っていないのは、そのような生育場所に行っていないことによるのかもしれません。