タカネビランジ 2022年月8日 撮影 栽培品
タカネビランジは、南アルプス特産で、高山帯の岩場に生えるナデシコ科 マンテマ属の多年草です。
種から育てたので、低地のの気候に適応したためか、高山植物のわりには育てやすい花です。
少し見分けにくいのですが、よく似た低山帯~亜高山帯の岩場に生えるオオビランジ、関東地方から長野の岩場に垂れさがるツルビランジがあります。
上のタカネビランジは、自宅で2005年6月26日に撮影した2003年11月9日播種の苗からの花です。
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タカネビランジの特徴と育て方
タカネビランジ 2005年6月26日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種)
和名 | タカネビランジ |
学名 | Silene keiskei var. akaisialpina |
科名・属名 | ナデシコ科 マンテマ属 |
分布 | 本州(南アルプス)、日本固有 |
花期 | 自生地:7~8月 |
特徴 | 高山帯の岩場に生える、南アルプス特産の多年草。 花は1~数個。花弁の弁状部は1.2~1.5cm、爪部は萼より長い。花柱は3個。淡紅色~紅紫色で花弁は2中裂します。 茎に下向きに曲がった毛があり、萼筒、花柄、苞に腺毛があります。 葉は長さ1.5~4cm。幅5~10㎜。萼筒は長さ1~1.2cm、10脈があります。 |
育て方 | 底穴の大きい深鉢を用い、鉢底に軽石などの大粒を入れた上に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れ、硬質鹿沼土を主に富士砂、軽石などの混合用土で植え込みます。 植え替えは早春か、花後の秋に行い、根が多い時は少しカットして株分けをかねて、なるべく毎年植え替えるようにしています。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春と秋は日に当てますが、梅雨からはポリカーボネートの波板の屋根下で、長雨に当てないようにして、真夏は寒冷紗などで涼しく管理します。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。丈夫な性質ですが、水のやりすぎや乾燥させ過ぎには注意します。 殖やすには株分け、挿し木が良く、伸びた茎を、1~2対葉をつけて挿します。実生は、2月に播いてその年に開花しました。 |
タカネビランジ茎 2005年6月26日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種)
タカネビランジまとめ
タカネビランジ茎 2005年7月3日 撮影 栽培品(2003年11月9日播種)
日光を好みますが、高温多湿には弱いので、梅雨の長雨には当てないようにして、夏は寒冷紗などで涼しく管理します。
殖やすのは植え替え時の株分け、挿し芽、種から殖やします。ナデシコ科なので、新しい苗を確保しておくと安心です。