ツルビランジは、関東地方に分布し、ツルのような長い茎が這うように伸び、その先に桃色〜紅紫色の花を咲かせる岩壁などに垂れ下がる多年草です。
高山植物のわりには育てやすいので、同じような植物との寄せ植えなどのもできます。
南アルプス特産で、高山帯の岩場に生えるタカネビランジ、低山帯~亜高山帯の岩場に生えるオオビランジなどと花がよく似ています。
上のツルビランジは、自宅で2004年7月12日に撮影した花です。
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ツルビランジの特徴と育て方
ツルビランジ 2017年7月11日 撮影 栽培品
和名 | ツルビランジ |
学名 | Silene keiskei var. minor f. procumbens |
科名・属名 | ナデシコ科 マンテマ属 |
分布 | 関東地方北部〜長野 |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 茎は根茎から数本叢生し、長く蔓状で微毛があり、岩壁などに垂れ下がります。 花は濃紅色が普通だがまれに白花もあり、花弁は規則正しく並ばず、少しずれる傾向があります。 |
育て方 | 底穴の大きい深鉢を用い、鉢底に軽石などの大粒を入れた上に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れ、硬質鹿沼土を主に富士砂、軽石などの混合用土で植え込みます。 植え替えは早春か、花後の秋に行い、根が多い時は少しカットして株分けをかねて、なるべく毎年植え替えるようにします。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 春と秋は日に当てますが、梅雨からはポリカーボネートの波板の屋根下で、長雨に当てないようにして、真夏は寒冷紗などで涼しく管理します。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。丈夫な性質ですが、水のやりすぎや乾燥させ過ぎには注意します。 殖やすには株分け、挿し木が良く、伸びた茎を、1~2対葉をつけて挿します。実生は、2月に播いてその年に開花しました。 |
ツルビランジまとめ
ツルビランジ 2005年6月29日 撮影 栽培品
日当たりで管理し、夏の高温多湿は嫌うので寒冷紗などで涼しくして管理します。
根がはるので毎年早春に植え替え、植え替え時の株分けの他、挿し芽で殖やします。