ツルリンドウ(蔓竜胆)は、北海道、本州、四国、九州の山野に自生する蔓性の多年草で、花も、実も鑑賞価値があります。
日あたりを好みますが、自生地は夜間温度が下がりますし、住宅地のような暑さではないので、工夫して栽培する必要があるようです。
上のツルリンドウ(蔓竜胆)は、自宅で2005年7月17日に撮影した2003年11月9日播種の苗からの花です。
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ツルリンドウ(蔓竜胆)の特徴と育て方
ツルリンドウ(蔓竜胆) 2006年6月28日 撮影 栽培品
和名 | ツルリンドウ(蔓竜胆) |
学名 | Tripterospermum japonicum |
科名・属名 | リンドウ科 ツルリンドウ属 |
分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
花期 | 8~10月 |
特徴 | 長さ40~80㎝になる蔓性の多年草。蔓は紫色を帯びます。 葉は卵状披針形で長さ3~5㎝、裏面は紫色を帯びることが多い。 花冠は淡紫色で5裂し、副片があります。 果実は液果。 |
育て方 | 鉢底に軽石などの大粒を入れた上に、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れ、硬質赤玉土と硬質鹿沼土、軽石の混合用土に水はけ良く植えつけます。 春と秋は十分に日に当て、暑さを嫌うので夏の午後は日陰か、寒冷紗などで出来るだけ涼しくします。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。水切れしないように十分灌水します。 殖やすには早春植え替えのときに株分けするか、5、6月に茎を切って鹿沼土か川砂にさします。 山野のどこにでも自生しているが、栽培してみると以外に難しく、特に下葉が枯れやすいので注意します。 |
三国山のツルリンドウ(蔓竜胆)
ツルリンドウ(蔓竜胆) 2005年9月2日 撮影 三国山
ツルリンドウ(蔓竜胆)まとめ
日当たりを好むので春と秋は良く日に当て、高温多湿を嫌うことから夏は寒冷紗などで涼しく管理します。
地味ですが、花もとっても可憐で、実も鑑賞できるので栽培すると楽しい植物です。