ヤマハハコ(山母子)は、キク科 ヤマハハコ属の植物で、北海道、本州(長野県、石川県以北)の日当たりの良い山地の草原に生える多年草です。
登山道の入り口付近でよく目にする花で、この花を見るとなぜか心安らぐのは花の名前のためか、とっても好きな花のひとつです。
月山、三国山、尾瀬、池の平湿原で写した自生地のヤマハハコ(山母子)の写真を載せています。
上のヤマハハコ(山母子)は、自宅で2004年8月20日に撮影した花です。
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ヤマハハコ(山母子)の特徴と育て方
和名 | ヤマハハコ(山母子) |
学名 | Anaphalis margaritacea |
科名・属名 | キク科 ヤマハハコ属 |
分布 | 北海道、本州(長野県、石川県以北) |
花期 | 8~9月 |
特徴 | 日当たりの良い山地の草原に生える多年草で、地下茎がのびて殖えます。 高さ30~60cmになり、株全体が白い綿毛に覆われます。 葉は互生し、長さ6~9cmの線状披針形で無柄。 頭花は枝先に散房状に多数つきます。総苞は球形で、長さ5㎜ほど。総苞片は乾いた膜質で光沢があり、白い花びら状。 |
育て方 | 普通に栽培すると大きく成長するので、小さめの鉢に排水よく植えるか、摘芯して枝分かれさせ、小さく草姿を整えて作ると良い。 乾燥に強いので、石垣やロックガーデンに植えて、日当たりのよい岩場の雰囲気を出すと面白い。 下に自生地の写真がありますが、いずれも涼しいところに生えているので、育てる環境によって育て方も変えていくことになるだろうし、大きく育つ植物なので、どのような形に育てるかを考えないといけないようです。 基本的には日当たりに生える高山植物と同じように育てる必要があり、日当たりを好む植物ですが、暖地では夏は涼しく半日陰か寒冷紗下で育てる必要がありそうです。 鉢植えにするには、硬質鹿沼土を主にと日光砂や軽石、富士砂などのなかから適当に選ぶか、山野草培養土などを使うことになります。 植え付け時と植え替え時には、元肥としてマグァンプK などの緩行性肥料を根に触れないように入れえ植えこみますが、根がはるので毎年早春に根を整理して植え替えをします。 また、真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は表面が乾いたらやり、真夏は夕方に、鉢と鉢のまわりにたっぷりやって、夜間温度を下げるようにします。それ以外の季節は朝にやります。乾きやすい時は朝もやります。 |
月山、三国山、尾瀬、池の平湿原のヤマハハコ(山母子)
ヤマハハコ(山母子) 2006年8月3日 月山
ヤマハハコ(山母子) 2005年9月2日 三国山
ヤマハハコ(山母子) 2005年8月11日 尾瀬
ヤマハハコ(山母子) 2003年9月6日 池の平湿原
ヤマハハコ(山母子) 2003年8月2日 月山
ヤマハハコ(山母子)まとめ
何処にでも生えているといっても、私が見るのは山に行った時のことで、雪深いかなり涼しいところに生えているので、暖地では高山植物のような育て方が必要です。
春と秋はたっぷり日光に当てて、梅雨は長雨に当てないようにして、真夏は風通しのよい半日陰で管理する必要があります。
ハハコグサ(母子草)の特徴
ハハコグサ(母子草) 2002年11月2日 下野国分寺跡
和名 | ハハコグサ(母子草) |
別名 | オホコグサ、オギョウ |
学名 | Gnaphalium affine |
科名・属名 | キク科 ハハコグサ属 |
分布 | 日本全土、朝鮮、中国、インド |
花期 | 4月~6月 |
特徴 | 道ばたや畑などに普通に見られる高さ15~40cmの多年草。 古代に朝鮮半島を経て入ってきたと考えられています。 全体に綿毛に覆われ、白っぽく見えます。 根生葉は花の頃は枯れます。茎葉は長さ2~6cm、幅0.4~1.2cmへら形または倒披針形。 葉の先は短く枝分かれし、枝先に黄色の小さな頭花を多数つけます。総苞は長さ約3㎜の球状鐘形。総苞片は淡黄色。 そう果は長さ約0.5㎜の長楕円形。冠毛は長さ約2㎜。 春の七草のひとつのオギョウがこのハハコグサです。 |