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夏の花・山野草の育て方

ユウスゲ(夕菅)の育て方|ヤブカンゾウ(藪萱草)

ユウスゲ

ユウスゲ(夕菅)は、本州、四国、九州の山地の草地に生える多年草で、夕方に花を開き朝には閉じてしまうので、花が咲いているのを見ることの少ない花です。

家で育てると夕方に咲く黄色の花色が幽玄でとっても素敵です。

わが家は庭植にする場所もなく、鉢に植えて植え替える手間も大変なので草物盆栽で育てています。

上三依水生植物園で、撮影したユウスゲ(夕菅)の写真を下に載せています。

仲間のヤブカンゾウ(藪萱草)の特徴と写真を載せています。

ユウスゲ(夕菅)、ヤブカンゾウ(藪萱草)、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)は以前はユリ科でしたが、現在はツルボラン科に分類されています。

仲間のヤブカンゾウ(藪萱草)の写真と特徴を下に載せています。

 

上のユウスゲ(夕菅)は、自宅で2014年8月2日に撮影した2003年2月8日播種した苗からの花です。

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ユウスゲ(夕菅)の特徴と育て方

ユウスゲ

ユウスゲ(夕菅) 2006年8月8日 栽培品(2003年2月8日播種

           
和名ユウスゲ(夕菅)
別名キスゲ
学名Hemerocallis citrina var. vespertina
科名・属名ツルボラン科 ワスレグサ属
分布本州、四国、九州
花期7~9月
特徴

山地の草地に生える多年草。

葉は2列根生し、長さ40~60cm、幅5~15㎜。

花は夕方から開き、翌日午前中に閉じます。やや芳香があり、花被は淡黄色。この色は、暗闇でも蛾などの夜行性の虫に良く見えるといわれます。

和名の夕は夕方に花が開くこと、スゲは葉がカヤツリグサ科のスゲ属に似ていることによります。

育て方

鉢が小さいと、株が増えられず開花もまれになり、花茎も低くならない性質があるので注意します。

用土は、腐植性に富み排水のよいものなら何でもよく、水は普通に施し、化学肥料の置き肥を与え、日向で管理します。

株分けは3月の植え替えのとき2~3芽をつけて割ります。

大鉢の地表いっぱいに株を植えつけると豪華でよいが、それには植え替えの際に株間をよく開き毎年植え替えをします。

年間を通して用土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。アブラムシがつきやすので定期的に消毒します。

わが家は種から育てましたが、植え場所もなく、鉢植えで毎年植え替えるのも大変なので、草もの盆栽にしていますが、それも置き場所の確保が難しいため、沢山の花を付けるのは難しい状態ですが、いつものことながら、来年こそはと思っています。

株が丈夫で、手入れなしででも枯れることはありません。水はやっていますが・・・・

ユウスゲ(夕菅)まとめ

ユウスゲ

ユウスゲ(夕菅) 2005年7月28日 栽培品(2003年2月8日播種)

腐植性に富み排水のよいものなら何でもよく、株が大きくなるので、場所があれば地植えで育てたい花です。

日当たりが良く、半日陰でも育ちますが、葉が伸びて倒れやすいので、鉢植えの場合は置き場所を確保する必要があります。

上三依水生植物園のユウスゲ(夕菅)

ユウスゲ

ユウスゲ(夕菅) 2004年9月10日 上三依水生植物園

ヤブカンゾウ(藪萱草)の特徴

ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ(藪萱草) 2007年8月5日 裏磐梯


         
和名ヤブカンゾウ(藪萱草)
別名オニカンゾウ
学名Hemerocallis fulva var. kwanso
科名・属名ツルボラン科 ワスレグサ属
分布北海道、本州、四国、九州
花期7~9月
特徴

道端や土手林の縁などに多い多年草。

有史前に中国から帰化したということです。

葉は長さ40~60㎝、幅2.5~4㎝の広線形。

花茎は0.8~1mになり、直径約8cmの橙赤色の八重の花を数個つけます。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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