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早春の花・山野草の育て方

アズマシロカネソウ(東白銀草)の育て方

アズマシロカネソウ

日本海側の林内に生えるというアズマシロカネソウ(東白銀草)の種をいただいて初めて見た花は、今までに見たことが無いような個性的な花で一目で気に入りました。

よく見れば、トウゴクサバノオの仲間だとわかる葉と姿ですが、個性的な花に気をとられて気づくまでに時間がかかりました。

トウゴクサバノオの自生地は近いのですが、日本海側の気候は太平洋側に比べて異なっているところが多いためでしょうか。アズマシロカネソウの方が殖えにくいようです。

しかし、この仲間は採り播きで殖えてくれるので絶えることがないのが嬉しい花です。播き床よりも飛び込みで芽生えることが多く、芽生えたものを拾って栽培するだけでも元気な苗ができます。

大株になると枯れやすいので、実生からの栽培の方が元気な苗ができるようです。

上のアズマシロカネソウは、自宅で2006年3月25日に撮影したものです。

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アズマシロカネソウの特徴と育て方

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ 2006年3月25日 撮影 栽培品

 
和名アズマシロカネソウ
学名Dichocarpum nipponicum
科名・属名キンポウゲ科 シロカネソウ属
分布本州(秋田県~福井県の日本海側)
花期自生地では5~6月
特徴

日本海側の林内に生える高さ10~25cmの多年草。

根生葉は無く、上部に小数の葉を対生します。

頂小葉は広卵形で長さ2~4cm、基部は楔形、鈍鋸歯があります。

花は黄緑色で、外側は紫色を帯び直径7~10㎜、花弁の舷部は1個。

少し変わった花は一目見るなり人を虜にするような魅力があるようです。

育て方

鉢底に大粒の軽石を入れ、植え土は硬質鹿沼土、二本線赤玉土などを7、軽石や桐生砂など石系3位の混合用土に根に触れないように底のほうにマグァンプK を入れて植えます。

植え替えは花後または9月中旬から10月中旬に、根の周りの用土をあまり取り除かないように植え替えます。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。

乾燥には弱いので、空中湿度を高め強い直射日光は避けます。

水切れには特に注意すします。

殖やすのは実生と株分けによりますが、突然枯れることが多いので常に実生などで予備の株を用意しておくとよいようです。

わが家は実生で殖やしていますが、飛び込み苗の方が元気良く育ちます。

アズマシロカネソウは夏の暑さで根元が枯れやすいので実生で殖やす

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ 2007年3月26日 撮影 栽培品

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ 2012年4月9日 撮影 栽培品

キンポウゲ科の植物は種でよく殖えますが、採り播き以外は、保存状態がよほど良くないと発芽が難しいものが多いのですが、アズマシロカネソウはそんな植物の代表のようなものです。

わが家では、播種もしますが、近くに置いてある鉢に飛び込んだ苗を拾って育てる方が多いくらいになっていますし、地植えでも育ててみようと移植したり種を播いたりしますが日差しが弱い湿った石の上などにたまに育つくらいなので地植えで育てるのは難しいのだろうと思っています。

ミズゴケをはって、ハナネコノメを植えたものの、ナメクジに食べられてしまった場所に育って咲いたのですから、そんな場所が好きなのだろうと思うとこのような場所はなかなかないことに気付きました。

わが家は10年以上種から更新しながら育てていますが、この栽培法が一番良いのではないかと思っています。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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