
谷沿いの林内の湿地に生えるというハナネコノメ(花猫の目)は、叔父の家で岩から滝のように細い井戸水を流している場所に、群生している花を見て一目で大好きになった花です。
沢山あった花を少し分けてもらい、水盤に溶岩を入れて植えましたが、叔父の家のようにはうまくいきませんでした。
叔父の家は夏でも細い井戸水が流れていたのですから、涼しくハナネコノメが好むような場所でしたが、水盤にはった夏に温まる水ではダメだったことは必定だったと思います。
鉢に植えたところ、意外に元気に育つことが分かり、現在増殖中です。
仙人ヶ岳に登った折に偶然にハナネコノメに出会い感激して写した花を下の方に載せています。高尾山のハナネコノメが人気があるようですが私は見たことがありません。
上のハナネコノメ(花猫の目)は、自宅で2010年3月14日に撮影したものです。
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ハナネコノメ(花猫の目)の特徴と育て方

ハナネコノメ(花猫の目) 2010年3月14日撮影 栽培品
和名 | ハナネコノメ(花猫の目) |
学名 | Chrysosplenium aldum var. stamineum |
科名・属名 | ユキノシタ科 ネコノメソウ属 |
分布 | 福島県~京都府 |
花期 | 3~4月 |
特徴 | 母種(シロバナネコノメソウ)に比べ毛が少なく走出枝は暗褐色を帯び、谷沿いの林内の湿地に生えます。 花茎高さ5~10cm。萼裂片は白色で丸みがあり、先はあまり尖らない雄蕊は長く、葯は暗紅色。 葉は対生し扇形で1cm以下、苞葉は扇円形で鋸歯は3~7個。 種子には附属体がない。 |
育て方 | 春は日当たり、5月頃から半日陰で管理し、冬は棚下などで霜と乾燥から守ります。 植え替えは花後の3月下旬頃、硬質鹿沼土、硬質赤玉土、桐生砂の混合用土に場合によって腐葉土を少し混ぜて植えます。 増殖は株分け、挿し芽、実生で出来ます。 我が家は落葉樹の下に水を張った水盤を置き、その中に浅間石を入れて、ケト、赤玉を練ったもので石付けにし山ゴケをはって植えましたが、ナメクジの害にあって少なくなってしまいましたが、鉢植えにしたものが残りました。 小さな鉢に植えたので、大きな鉢に用土を入れて2重鉢にしておいたところ大きな鉢の方に伸びていった走出枝に根がついて殖えています。 置き場所は春は半日陰、夏は日陰で、人工芝を敷いて周りに水を撒いて湿度を高め、夏は夕方にまわりにも水をたっぷりやり、夜間温度を下げるようにします。それ以外は朝に水をやります。 10年以上絶えないので、置き場所が良ければ栽培は可能で殖やすことも出来そうですが、大敵のナメクジ退治を考えないといけません。 湿地とナメクジは切り離すのが難しいので薬を置いても難しいところです。 |
仙人ヶ岳のハナネコノメ

ハナネコノメ(花猫の目) 2007年3月10日撮影 仙人ヶ岳

ハナネコノメ(花猫の目) 2007年3月10日撮影 仙人ヶ岳

ハナネコノメ(花猫の目) 2006年4月4日撮影 仙人ヶ岳

ハナネコノメ(花猫の目)花後 2004年4月17日撮影 仙人ヶ岳
ハナネコノメを知ったのは高尾山のホームページをアップしている方が写した花を見たことによります。その時見たこともない花にとても感動しました。
その後叔父の家に行った時に、岩の間から細い流れが作ってありそこに群生しているハナネコノメを見て、あまりの美しさに息をのみました。たくさんの株があったのでお願いして分けてもらい育て始めましたが、我が家では滝をつくることはできないので、岩組をして水盤を置いて育て始めましたが、叔父の家のようにはならず、だんだん減っていきます。
最初は仙人ヶ岳で花の終わったハナネコノメの花を写してきましたが、その後赤い蕊の付いたハナネコノメを写すために何度も仙人ヶ岳に行きましたが、きれいな花を写せたのは1度だけです。
蕊はすぐに落ちてしまうために、その年によって花時がずれる花を写すことはとても大変でした。
一番上の写真は叔父からいただいたハナネコノメを石に植えて一番よく花が付いた時ですが、昨年から鉢植えにしたら少しずつ増え始めているので鉢植えの花が写せるのではないかと楽しみにしています。
憧れのハナネコノメ(花猫の目)まとめ

ハナネコノメ(花猫の目) 2018年3月6日撮影 栽培品

ハナネコノメ(花猫の目) 2017年3月5日撮影 栽培品
かなり長いこと育てていて、殖やすことが難しかったハナネコノメを現在は鉢で育てています。小さな滝をつくっていた叔父の家で見事だったのを見ているので、いただいたハナネコノメを一面に咲かせたい夢を持っていますが、まだまだ憧れの域を脱することができません。
上の写真のような状態が長かったので、その後の写真がありませんが、いつかきれいな写真を写せる時が来るのを願いながら育てています。
ちなみに叔父の家の地下水の井戸が枯れて、叔父が亡くなった後は絶えていますので、私が育てなければという思いを強くしています。