細葉ソラチコザクラという種を購入しましたが、コザクラ類と比べてかなり葉が細い品種なので、ソラチコザクラの変種なのでしょうか。私が持っている図鑑には細葉ソラチコザクラは載っていませんでした。
小さな葉を隠すように咲くサクラソウのピンクの花が鉢いっぱいに広がってとても見事でした。猛暑が来る前の気候では毎年株が混み合うように殖えて、株分けをして大きな鉢に育てていましたが、それまでにない猛暑が続くようになった時に消えてしまいました。
上の細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜)は、自宅で2007年3月24日に撮影した2006年1月播種の花です。
スポンサーリンク
細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜)の特徴と育て方
細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜) 2012年4月6日 撮影 栽培品(2006年1月 播種)
和名 | 細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜) |
学名 | Primula sorachiana |
科名・属名 | サクラソウ科 サクラソウ属 |
分布 | 北海道(石狩、日高、胆振) |
花期 | 5月(自生地) |
特徴 | ソラチコザクラは葉はへら形で長さ3~3.5cmと書いてあるが細葉とのこと普通より葉が狭いと思うが、ソラチコザクラは見たことがないので、比較が出来ません。 標高900~1900mほどの日陰の岩場に生え、葉には白い粉状物がついています。 高さ3~4cmの花茎に直径約1cmの紅紫色の花を散状に数個つけます。 葉が育たないうちに咲く花は小さいながらもとても豪華に見え、花は株の上を被うように咲きます。 |
育て方 | 鉢底に大粒の山砂を入れ、根に触れないようにマグアンプKを置き、桐生砂、軽石、日光砂など手に入る用土に硬質鹿沼土を主にした混合用土に植えています。 植え替えは株分けをかねて枯れ葉を除き根をつめて花後に行います。 プリムラ類の中では丈夫で、育てやすい。春と秋は日光に当てるようにしています。 真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 水は秋から春は朝に、夏は夕方に鉢のまわりにもたっぷりやり、夜間温度を下げるように工夫します。 コザクラ類は長いこと栽培しているが、プリムラの仲間の中では比較的栽培が易しいと思われます。 |
細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜)を種から育てる
細葉ソラチコザクラ(細葉空知小桜) 2008年4月4日 撮影 栽培品(2006年1月 播種)
2006年に種を播いたものが2007年の早春に見事に開花しています。サクラソウの仲間は種から育てやすいようです。サクラソウの仲間が好きで、日本に自生しているものばかりでなく海外のかなり高山に自生しているものも種を播いていますが、発芽率はかなり良いようです。
特にコザクラの仲間は花をつけるのも早く、株からも殖えるので栽培がしやすい部類になりますが、関東地方の住宅地である我が家が37℃以上になり始めた時期からコザクラ類も少しずつ姿を消し始めています。
海外のコザクラ類やプリムラは残っているものがかなりありますが、日本に自生しているコザクラはユキワリコザクラのみになってしまいました。
異常気象が続くようになって姿を消したものも多いことから、関東地方の住宅地で普通に栽培できるものは限られてくるのではないかと思っています。
ホソバソラチコザクラも4年前の2012年にはこれほど見事な花を見せてくれたのですから、それまでと同じような気候が続いていたらまだまだ元気に殖え続けてくれていただろうと思っています。
しかし、異常気候が続くようになっても元気に育っている高山植物もたくさんありますので、それらを大切に育てていきたいと現在は思っています。