キスミレは、本州(山梨県以西)、四国(愛媛県)、九州が自生地のようで、限られたところでしか見られないスミレです。私は自生地で見たことがありませんが、種から育てたという苗をいただいて数年間素敵な花を愛でることができました。
スミレは育て方によっては長年楽しむことが可能な植物ですが、それだけ手をかけなければなりません。
根伏せをしたり、種から更新しておかないと親株はいつ枯れるかわかりません。わが家も種から数本に増えたのですが、長くは咲かせることが出来ませんでした。
上のキスミレ(黄菫)は、自宅で2007年4月4日に撮影したものです。
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キスミレ(黄菫)の特徴と育て方
キスミレ(黄菫) 2008年4月4日 撮影 栽培品
和名 | キスミレ(黄菫) |
別名 | イチゲキスミレ |
学名 | Viola orientalis |
科名・属名 | スミレ科 スミレ属 |
分布 | 本州(山梨県以西)、四国(愛媛県)、九州 |
花期 | 3月下旬~5月 |
特徴 | 草丈は5~12cmで、茎は直立し、山地や低山、原野、草原に見られます。 葉は長さ2~4cm、表面は粉を吹いたようなやわらかい緑色でやわらかく、オオバキスミレに比べると繊細な感じがします。 裏面は淡く紅紫色をおびるものが多く、両面とも微毛があります。根生葉は心形、上部の茎葉 は細長く、基部が切形になる傾向が強いようです。 花は直径1.5~2cm、他の花弁に比べて唇弁が小さい。色は輝くような明るい黄色で、花弁の裏面は紅紫色を帯び、唇弁の距は短い。 |
育て方 | 鉢底にごろ石をいれ、軽石砂、日向土などの山砂に鹿沼土や赤玉土を2~3割混ぜた用土に植え込み、株のまわりにマグアンプK 中粒、大粒を4~5粒ほど元肥として埋め込み、薄い液肥をときどき施します。 水は春と秋は毎朝1回、夏はさらに夕方にやり、冬は用土が乾き過ぎない程度にやります。 夏は半日陰で涼しく育て、冬は寒風を避けます。 7月には地上部が枯れてしまうので出来るだけ葉を長く持たせるようにします。 植え替えは春の芽だし前がよく古い根は取り除き、長い根は切り詰め新しい用土に植えます。 殖やすには株分け、実生、根伏せなどの方法があります。 定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。 |
キスミレ(黄菫)
キスミレ(黄菫) 2006年4月1日 撮影 栽培品
キスミレ(黄菫) 2007年4月4日 撮影 栽培品
本州の山梨県以西、四国(愛媛県)、九州が自生地というキスミレの花は栽培品で始めて見た花です。苗をいただいて育てていたところ葉と一緒に蕾が上がってきて早春に格調高いキスミレの花が咲いてとても感動しました。
野山を歩けば、なにがしかのスミレが見られますし、スミレの花は大好きな花ですが、育てるのが苦手で、種をいただいても咲くことは咲くのですがいつの間にか消えていたり、殖えるものはかなり殖えた後にいつのまにか消えるという感じで、上手に育てることができません。
しかし、ほとんど見ることがないだろうキスミレの苗をくださると聞いた時にはとっても嬉しく図鑑を見て楽しみにしていました。
野山で私が見ることができるのは、オオバキスミレくらいで、キバナノコマノツメに感動してから黄色のキスミレを家で咲かすことができるというのはとてもうれしいことでした。
何年も同じ花は写さなくなるので、種からも殖やし、毎年植え替えて大切に育てたので、私にしてはかなり長い期間花を見ることができましたが、いつの間にか消えてしまいました。