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クモイコザクラ(雲居小桜)の育て方

クモイコザクラ

本州(秩父山地、八ガ岳、南アルプス、富士山)に自生してしているという、日本固有種というクモイコザクラは、コイワザクラの変種ということです。

自生地の写真を見ると垂直とも見えるような岩の間に咲いている姿は、クモイコザクラという名前がふさわしいような花だと思いました。

その名の通り、種を播いて咲いた花は壊れそうな繊細な花でした。何とか長いこと花を見たいと思いましたが、数年で溶けてしまいました。

上のクモイコザクラ(雲居小桜)は、自宅で2005年4月17日に撮影した種からの花です。

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クモイコザクラ(雲居小桜)の特徴と育て方

クモイコザクラ

クモイコザクラ(雲居小桜) 2006年4月18日 撮影 栽培品

 
和名クモイコザクラ(雲居小桜)
学名Primula reinii var. kitadakensis
科名・属名サクラソウ科 サクラソウ属
分布本州(秩父山地、八ガ岳、南アルプス、富士山)。 日本固有
花期6月(自生地)
特徴

コイワザクラの変種とされ、亜高山~高山帯の湿った岩壁に生えます。花は紅紫色、直径約2cm。1~3個つく。

高さ、4~8cm。葉は浅く5~9裂します。

クモイコザクラの自生地の様子を見ると垂直に見える湿った岩にしがみつくように咲いています。

育て方

鉢底に大粒の山砂を入れ、根に触れないようにマグァンプK を入れ、中粒の硬質鹿沼土を主に日光砂、桐生砂、軽石などの手に入るものの混合用土で植えます。

植え替えは、早春2月中旬~3月上旬くらいの芽が動き出す前。

サクラソウ類は暑さが苦手なので、夏は屋根下の寒冷紗下で少しでも涼しい環境を作ることが大切なので、夕方に鉢棚の周りに水を播いて夜間の温度を下げる様にしています。

植え替えは毎年行います。

真夏と冬を除いて1ヶ月に2~3回薄い液肥を水代わりにやり、定期的に病気・害虫から守るために薬剤散布をします。


クモイコザクラ(雲居小桜)のまとめ

クモイコザクラ

クモイコザクラ(雲居小桜) 2006年4月18日 撮影  栽培品(種からの花)

クモイコザクラはコイワザクラの変種ということですが、コイワザクラを見たことがないのが残念です。

この苗は種から育てたものですが、種がどのような経緯で私のところに入って来たのかはわかりませんが、購入した種ですので栽培していた方が採取したのだろうと思っています。

残念ながら、関東地方の住宅地の中での普通の栽培では長いこと花を咲かせることができませんでしたが、ヒナザクラよりはきれいな花が見られたので、東北地方の平地より北か、涼しい山間地でしたら育つのではないかと思っています。

高山性のサクラソウの栽培の難しさを知ったのは関東地方に住居を移してからです。

そのように高山性のサクラソウも育てていた私が、種から育てれば育つのではないかと思ったのは甘かったようですが、生涯見ることのできない花を見て、写真に収めることができたのは嬉しいことでした。

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山野草栽培の基本と注意点

上の栽培法は、関東地方の狭い住宅地で夜間もエアコンの熱風が出ているような場所で栽培している、わが家を基準にしています。

高山植物や、山野草を育てるにはかなり過酷な場所で、工夫しながら育てています。

猛暑日が増えてきてからは厳しくなった面もありますが、植物が私たちの愛情にこたえてくれるように慣れてきているものも多くなっています。

鉢植えの場合、すべてに書くことが出来ませんでしたが、鉢底には軽石などのゴロ石を入れて水はけを良くしていますし、植物によっては溶岩の砕いたものを入れています。

鉢は山野草鉢のように水はけのよいものを用いています。

病気になりやすいものもあるので、用土は新しいものを使い、微塵を抜いて、湿らせてから使った方が良いとは思っています。

高山植物、それに準ずるものは毎年植え替えています。

私は宮城県の住宅地でも高山植物を育てたことがありますが、それほど気を遣わなくても、此処では育たないものも殖えすぎるくらいに育っていましたので、もっと楽に育てられるところの方が多いと思っています。

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